世の中には『派遣会社』というものがある。  『能力』を持った人間を『しかるべき職場』に派遣して案件を処理させる、というものだ。  企業が終身雇用制を取り下げつつある今、こうした派遣社員は次第にその数を増やしている。  その内容は様々だ。  一日いくらの土木作業。  オフィスの味方、事務処理代行。  専門能力が問われるシステムエンジニア、はたまた外国語講師。  専門職も真っ青の高給取り、経営コンサルタント。  あるいは誘拐代行の傭兵、都市破壊専門の元特殊部隊。  企業情報の奪取を得意とするクラッカー、はたまた要人警護の武術の達人。  深海でも行動可能なサイボーグ、夜間に頼れる吸血鬼。  たまには、そんな『派遣会社』の世界のディープな一面、通常とは『ちょっと違った能力』を持った人間たちが派遣される『しかるべき職場』の話をしよう…。 1.誕生  ある日ある時ある場所に、一人のGMと四人のプレイヤーが集まった。となればやることはTRPGしかあるまい。 GM:はいは〜い、それじゃあ新セッション『人材派遣のCCC』を始めるよ〜。みんなキャラクターは出来てるかな? プレイヤーA:今回は新ルールなんですな。 プレイヤーB:オリジナルの世界観なんだよね。 GM:そうそう。既存の市販ルールを一部改造して使うんだけど、世界自体はオリジナルだよん。舞台は現代、君たちは常人とはちょっと違う力を持った『エージェント』と呼ばれる派遣社員達の中の一人なのだ。 プレイヤーB:派遣社員…って。サラリーマンの日常生活をロールプレイするの?(笑) GM:ンなもんロールプレイするまでも無くいつもやってるでしょうが(苦笑)君たちは他人とは少し違った能力を持ちつつも、現代社会で普通に日常生活を営んでいる。しかし、所属する『派遣会社』からお呼びが掛かれば、その能力を生かして危険なミッションに挑むのさ。 プレイヤーA:能力は好き勝手に選択していいんですな。 GM:ルールが許す限りは好きに選んでくれたまえ。でも、目が三つとか脚が五本とかにしちゃうと、そもそも普通の社会生活が送れないからね。あくまでも基本は人間にしてくれよ。 プレイヤーC:つくったよ〜。 プレイヤーD:せっかくだし色々いじってみた(笑) そして並べられるキャラクターシート。(キャラクター紹介参照) GM:おーけー。じゃあ自己紹介をしてもらおうかな。まずはAさんから。 プレーヤーA:私は東野 進。人材派遣会社CCCに正社員として勤務する四十二歳のサラリーマンだ。 プレーヤーD:渋っ! プレーヤーB:いぶし銀(笑) プレーヤーA(以後 東野):元は大手総合商社で『裏の仕事』なんてのをやってました。おかげで潜入や破壊工作は得意です。あと、精神力を打撃に変えて『サラリーマンの拳』で相手を殴ります。前衛〜盗賊向きの能力者ですね。 プレーヤーC:やべ、ダメージはオレの方が上だけど痛みは負けそうだ(笑) 東野:凡人が覚悟と精神力で能力を引き出してるので、スーツを脱いでしまうと気が抜けてしまってほとんどの能力が使えません。家族には普通のサラリーマンで通しているため、自宅では完全にゴミ扱いされてます(笑) プレーヤーD:パンツは当然別々に洗うのよね(泣) GM:了解。ちなみに東野さんはこの四人の中で唯一の正社員なので、チームのリーダーをやってもらうことになりますです。 東野:了解しましたよ。 プレーヤーB:次は私かな。鷂 十三(はいたか じゅうざ)三十二歳。銀行員です。 プレーヤーD:こっちも渋ッ(笑) 東野:中年コンビ誕生ですな。 プレーヤーB(以後 十三):得意技は符術です。敵を絡め取って動きを封じたり、符の嵐で範囲攻撃を使います。あと幻覚を利用した拷問とか。…後衛、魔法使いタイプですね。 GM:またえげつない能力を…(汗) 十三:(苦笑)もともとはとある組織で腕を振るっておったのですよ。ですが色々ありまして、今は別れた奥さんへの慰謝料と子供の養育費に喘ぎ、定時後のバイトに精を出しております。 プレーヤーC:昼は銀行員、夜は符術師…。 十三:札を扱わせれば右に出るものはいない、と思ってくれたまえ。…反面、符がないと何も出来ないのだが。 プレーヤーC:じゃ、三番手はオレね。犬神 乾史(いぬがみ けんし)。中卒のストリートキッズ十五歳。ボクシングをかじって新宿で用心棒やってるぜ。 プレーヤーD:うーん、二人と正反対のが来た。 プレーヤーC(以後、乾史):親の顔も知らずに育ったんで、家族のいる奴とかはキライだぜ。あといじめっ子を半殺しにして高校に行けなかったんで、学歴あるやつもキライさ。 十三:中々難物のようだな。 乾史:ヘマやって補導されたとき、身元引受人になったオヤジが条件で出してきやがったから、仕方なく仕事を受けてやったんだよ。 東野:ふむ。君のような問題児を管理するのも、リーダーの務めというわけだね。 乾史:へっ、わりいけど殴り合いじゃあんたにも負ける気はしねえな。コインを握り締めるととんでもねえジャンプやダッシュが出来るようになるんだ。パンチも強化されて、岩だってぶっ壊す、バリバリの前衛だぜ。 東野:殴り合いだけでは生きてはいけないよ、少年…。というわけで最後の方。 プレーヤーD:じゃ、私ね。有本 理流(ありもと りる)。ロングヘアが自慢の二十歳の女子大生です〜。ルックスは『美人』! 一同:……。 プレーヤーD(以下、理流):…ってあれ、反応が薄いなあ。 東野:家族が大事です。 十三:娘が一番。 乾史:学歴あるやつはキライ。 理流:うう、ひどいチーム…。ヒロインがいるのにヒーローがいないなんて。 十三:ああ、ヒーローの女性型の意味だな。 理流:むがーっ。ええと、いろいろあって錬金術を会得しています。そのおかげで、物質に干渉して変質させることが可能です。コンクリを水にしたりとか、鉄をチョコレートにしたりとか。 乾史:意外と地味な能力だな。 理流:ところがどっこい、これを応用して水やコンクリから銃を作り出すことが出来るのよ〜。どんなセキュリティも突破できる、現地調達の銃。いつでもどこでも二丁拳銃〜。 GM:いや…持ち込みはいいけど。撃つときは周りの状況も考えてね? 理流:うぐぅ…。 東野:とりがーはっぴーな子だね…。 理流:あと、撃った銃弾に錬金術で干渉することで、弾道を自在に捻じ曲げることが出来ます。威力も通常の三倍増し!超必殺技ですね。1日数回しかつかえないけど。遠距離型の弓兵タイプかな。 GM:了解。じゃあ、CCCに所属する君たちの自宅に、ある日依頼のメールが届いたところから事件は始まるよ…。 ----------------------------------------------------------       -任務概要-       -OrderSheet- ---------------------------------------------------------- <発信日>:20XX年6月9日(火)PM15:20 <発信元>:CCC営業一課 朝生 <発信先>:CCC所属メンバー(東野、鷂、有本、犬神) ---------------------------------------------------------- <依頼主>:ジョイウェル都市開発(以下、JW社) <依頼人>:JW社地区担当 狛村 明(こまむら あきら)氏 <分類>:調査(複数日)、障害排除 …総合判定『B』 <報酬> :貴殿のCCCとの契約額における『標準』レベル+日当 <集合> :6月13日 地下鉄江戸彩線 四摸津駅改札現地集合 ---------------------------------------------------------- <任務内容>: 『四摸津駅開発計画に対する妨害および脅迫行為を排除せよ』 ●西埼玉と西東京を中心に展開する地下鉄『江戸彩線』に先日新設された  『四摸津駅』については、諸兄もニュース等で知っているかと思う。 ●四摸津はもともと都市開発に意欲的な市であり、  東京郊外という地の利を最大限に生かし、  企業の工場を誘致させることで発展してきた街である。  財政については周辺地域と比較しても一歩以上抜きん出ていると言える。 ●本年に新設された四摸津駅はその象徴の一つであり、  第二段階として、地下鉄のみならず、国道、周辺JR駅とも連携した 大規模商業地区の開発が行われている。  本件クライアントのJW社は、現在この開発の取りまとめを請け負っている。 ●しかし、今年4月ごろより開発地区周辺で、  ・幽霊を見た  ・地鳴りがする  ・深夜なのに踏み切りが動く  等々、不審な噂が急速に広まり始めた。 ●同時期に、JW社および各関連団体に対して、匿名の  『都市開発を中止せよ』という主旨の脅迫状が複数送付され始めた。 ●都市開発にこのような噂、脅迫はよくあるものとして、JW社は当件を放置。  しかし、今月から本格化した都市開発において、  ・建築資材を搬入する車両の事故  ・試作中のインフラシステムのフリーズ  ・地盤の見積もりミスによる基礎工事の失敗  等々、実害を伴う事故、事件が通常ではありえない確率で発生しはじめた事から、  対企業・対公共団体テロの可能性を考慮し、弊社への依頼となった。  なお、発生した事故の中には一部人為的なものと思えるものもある。  (噂の具体的な内容と事故の内容については別途資料参照) ●マスコミ等も幽霊騒ぎとして取り上げ始めている。  このような不評が本格化すると、後々のベッドタウンとしての価値にも  影響が残るため、早急な解決が望ましい。 ●至急現地に赴き、妨害行為および脅迫行為を排除せよ。  妨害行為が人為的なものでなかった場合、  原因を究明し、可能であれば解決せよ。 ●調査期間については、明日6/11(木)〜6/14(日)までを見込む。  期間内は駅前の旅館を確保したので、拠点として使用してかまわない。 ★★本案件について、具体的なエージェントの情報は確認されていない。   しかし、怪現象について人為的な要因が考えられる以上、   何らかの形で一名以上のエージェントが関与している可能性がある。   これについても調査し、任務上必要であれば交渉、もしくは排除せよ。   戦闘となった場合は周囲への影響を最小限に留めること。                      以上 ---------------------------------------------------------- ●『不審な噂』 ・ときおり、地鳴りのようなものが聞こえる(旧市街住民) ・夜中に微震を感じる(旧市街住民):地震計には測定されず ・深夜の高架の建設現場には幽霊が出る(高架建設現場) ・踏み切りが勝手に動く(踏切) ・工場地区には秘密の研究所がある(工場地区) ・終電が過ぎた後も江戸彩線に電車がやってくる。  それに乗ると帰ってこれない(旧市街住民) ・川で遊んでいると誘拐される(子供) ・お寺の和尚さんはお化けだ(子供) ●『不審な事故』 ・資材搬入用のトラックが横転した(開発区) ・新規に開発した鉄道運営のインフラシステムがダウンした(開発区) ・『四摸津グランデ』の地盤の見積もりが甘く、基礎をもっと深くしなければならなくなった(開発区) ・ときおり、四摸津地区の電力が急激に下がることがある(電力会社) ・高架建設中に鉄骨が落ちてきた(高架建設現場) ・踏切で急に事故が増えた(踏切) ---------------------------------------------------------- 理流:なんていうか、最初にずいぶん色々情報が流れてくるのねえ。 GM:これはオシゴトなのですよ。依頼人から君たちに仕事がまわってくるまでには、すでにある程度の情報が集められているってワケ。現代社会では行動範囲が広いからね。あてどもなく調査したり話を聞いて周っても時間をムダにするだけなのさ。 東野:我々はこの情報を元に、定められた時間と場所に現地集合すればいいんだね。 乾史:この『エージェントの情報』ってのは何だよ? GM:君ら特殊な派遣社員は『エージェント』と呼ばれる。そして、『エージェント』が乗り出してくるような不可思議な事件の原因は、やはり別の『エージェント』である事が多いのだ。 理流:別の派遣会社に所属する『エージェント』がこの事件の元凶かも知れないって事ね。 十三:では早速、任務開始と行こうか。 2.財産 GM:その前に!皆さん自分のキャラの財力を申告すること!!(※) 乾史:『貧乏』だよ。ストリートキッズにカネなんてあるわけねーだろ。 理流:私も『貧乏』…。仕送りが不定期だから生活厳しいのよねえ。 十三:『貧乏』。慰謝料の支払いも楽ではない。 東野:一家を支えるため当然『貧乏』ですな。 十三:皆似たようなものか。 GM:まー、貧乏だからこそ派遣のアルバイトなんぞをやってるんだろうしね。ではさっそく、皆さん3D6を振ってくれたまえ。『貧乏』ならダイスの目が9以下で成功だ。 理流:6、成功♪ 十三:8。 乾史:10。…ギリギリ失敗だな。 東野:ぐはあっ、15。 GM:このセッションでは毎回各シナリオの初めに、『財産判定』をしてもらいまする。この判定に失敗している度合いが高ければ高いほど、あなたの現在の財布の中はピンチです!至急派遣のアルバイトをこなして報酬を得なければなりません。 理流:私はとりあえず安定しているわけね。 乾史:ちっ、用心棒の仕事も最近不景気でやんの。 東野:…。 GM:東野さんの失敗度合いで言うと…。定期預金に手をつけたり、ローンが払えなかったりするレベルですね。 東野:あああ家族に渡す給料がないぃぃ。 GM:東野さんは『ヘビースモーカー』ですが当然煙草も買えません。 東野:しくしくしくしく。 十三:煙草くらいなら奢りましょう。 東野:済まないな鷂さん…。 乾史:中年組はあっというまに仲良くなっちまった(笑) 東野:一刻も早く依頼をこなさねば、今日の昼飯代も出ませんよ(汗) GM:では即刻、ミッションを開始するとしましょうか。 ※キャラクターは財産を『貧乏』にする代償として、異能力やHP、技能などを強化できる。また、お金持ちにしたかったら、他の能力を削らなければならない。結局この四人は、みな異能力の強化を選んだのである…。 3.初陣 GM:それではまず乾史君。君はどうやって四相津市まで行くかね? 乾史:そりゃ新宿が根城だから…。バイクもねーし電車だろうな。 GM:ではねぐらを抜け出して新宿駅に向かうのだが、道すがらの裏通りでチンピラ風の男が三人ほど、子供をとりかこんでる場面に遭遇する。 乾史:オレはこの界隈が根城な訳だけど、男達に見覚えある? GM:ある。三人とも未成年で、君とはあまり仲の良くないチームに所属してる。一方、取り囲まれてるのは六歳くらいのオンナノコだね。見覚えは無い。 乾史:女の子ねぇ。 GM:どーやら三人が子供のバッグをとりあげてからかってるようだ。「かえしてくだいー」といって困っているよ。 乾史:「おいコラ、飢鬼ども、そんなコドモに手ぇ出さなきゃならねえぐらいの女日照りか?」 GM:「あん!?げ、犬神かよ!」「う、うっせぇ、てめえには関係ないだろ」等など。ちなみに君は腕っ節の強さで結構恐れられていたりする。 乾史:問答無用でボコる。(断言) GM:「こ、こっちは三人だ!やっちまえ!!」と言ってかかってくるな。 乾史:ではコインを握って『能力発動』。こんな奴らは50円で充分だ(笑)えーと、一番前の奴をパンチで殴る…成功。(※) GM:回避は…失敗だね。ダメージどうぞ。 乾史:50円だとたいしたことないな。13点。 GM:(それは一般人には大打撃なんだがね…)チンピラは派手に吹っ飛んで動かなくなった。残りの二人は目を丸くして「げっ、つ、強えぇ!」 乾史:「おっとっと、逃げられると思うなよ」 GM:…まあ、真面目にサイコロを振るまでもないでしょう。君はあっさりチンピラ三人を叩きのめしたよ。 乾史:パンピー相手だからな。「とっとと失せろ」と下品な手付きで追い払う。 GM:「お、おぼえてやがれっ」と言いながらチンピラどもは逃げてゆく。残ったのは子供一人。 乾史:落ちてるバッグを取り上げて放る。「子供一人で歩いたりするからだ。いいか、これに懲りたら二度とこんな所にくるんじゃねーぞ」 理流:(女の子なのにー) 乾史:(うっせえなあ、ガキは嫌いなんだようっ)とにかく、駅まで行って、四相津行きの電車に乗る。 GM:じゃあ、君は無事に新宿駅に着いた。で、ふと振り返ると女の子がぽとぽとついてきたりするのだが(笑) 乾史:「なんでついてくんだよっ」 GM:「お兄ちゃん、ヨモツにいくんですよね?つれてってください」 乾史:「アホなこと抜かすな、ガキはさっさとうちに帰れ!」 GM:「おとーさんにあいにいかなきゃいけないんです」 乾史:「いいか、オレわ悪〜い奴なんだぞ。お前みたいなガキ、バラして、臓器にして売っぱらっちまうかもしれねーぞ?」 GM:じー(見詰め)。 乾史:「わかったらうちへ帰れ?」 GM:ふるふる(首横振り)。 乾史:…困るなあ。しょうがない。「おっさん、このガキよろしく頼んだ」と駅員に無理矢理押し付けて電車に駆け込む。 GM:了解だ。しかし、電車に乗って座ると…。 乾史:横に座ってたりする? GM:する(笑) 結局、乾史と女の子がなし崩しに同席したまま電車は進んでゆくのであった。 理流:乾史くん遅いなぁ。携帯かけてみよう。 GM:ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜。 理流:…なんの着メロよ?(苦笑) 乾史:そんな音は鳴らねえ!デフォ音だよ! 十三:「ゴッドファーザーのテーマ」とかどうだろう? 東野:「仁義なき戦い」とか? GM:「犬のおまわりさん」とか。 乾史:どれも違うわっ!!(笑)とにかく出るよ。「なんだよ、今電車だよ」 理流:「どうしたの?何か困ったことでもあったの?」 乾史:「何でもねえ。ちょっと電車一本遅れちまっただけだい」 理流:「もー。また何か揉め事起こしたんでしょ。だめだぞっ。もう乾史くんも大人なんだしっ」 乾史:問答無用で斬る。いやさ切る。 理流:「揉め事起こして良い時と起こしちゃいけない時の見極め…ぶちっ」 GM:つーつーつー…。 乾史:…しばらく黙って座ってるけど、池袋を過ぎたあたりで250mmのペットボトルを取り出して子供につきつける。 十三:250mmというあたりに気遣いを感じるな(笑) GM:「ありがとう」こくこくと飲みはじめる。 乾史:「おめー、学校はどーしたんだよ?」 GM:「いってない」 乾史:「行け!」 GM:「…」 乾史:「…親父はヨモツにいるってか?」 GM:「…(こくこく)」 乾史:「…母親は?」 GM:「いないよ」 乾史:「いねーわけがあるか」 GM:「いないもん」 乾史:「いるの!」 GM:「いない!」 乾史:「ガルルルル…」 GM:「…………」 理流:にらみ合ってる(笑) 乾史:「…なんでお前だけ東京にいたんだよ?」 GM:「…うちは東京だもん」 乾史:「親父は連れてってくんなかったんかよ?」 GM:「おとーさんとはあったことないもん」 乾史:「はぁん? どーゆう親だ。そんな親にはヘソ噛んで死ね、と言ってやれ」 GM:「おとーさんはわるいひとじゃないもん」べしべし。 乾史:「いーや、ヘソ噛んで死ぬべきだ」 GM:「むがー!」(真っ赤になりながらべちべち叩いてる) 東野:二人纏めて補導されそうだなあ…。 GM:という辺りでアナウンスが流れる。「次はー、よもつ、よもつ〜」 乾史:「…親父はどこにいるか知ってんのか?」 GM:「ヨモツに行けば会えるって言ってた」 乾史:「…とりあえず降りるか」 GM:「うん!」 ※乾史は握り締めたコインの額によって戦闘能力が変動する。一度能力を使ってしまうと手の中のコインは消えてしまうので、ザコ相手はなるべく安上がりに済ませたがるのである。 4.旅館 GM:さて。お待たせ他三人のメンバー。 十三:うむ。 GM:君たちは特に問題なく予定通り集合出来たのだが。 理流:乾史君がいない〜。 東野:初顔合わせから遅刻とは困ったものだね。…初顔合わせなのかな? GM:一応、君たちは事前に顔合わせはしていると言うことにしておいてくれ。 東野:了解。 十三:私など有給を取っているというのに!(笑) 理流:あー。忘れてた。今日は平日なのねえ。 東野&十三:これだから学生は…!!(怒) GM:どうやって休暇をとったのやら(笑) 十三:いやぁ、威風堂々と取りましたよ。 GM:ちなみに、どうしても表の仕事と派遣業務がバッティングする場合は、専門の要員が表の仕事の代打をつとめますのでご心配なく。 東野:代打ってそれはまた。 GM:この業界、『化け』られる人間もいますからね。適当に仕事をするフリをしてくれたりするんですよ。 東野:そーいう時に限って深刻なトラブルが発生したりするんですよね…。 一同:はっはっはっはあ(乾笑) GM:そうそう。君たちもこの四模津市までどうやってやって来たかを申告してね。 理流:んー。電車かなぁ。 東野:私も電車かな。ガス代なんて出ませんよ?(泣) 十三:バイクで向かう。 理流:おおー。 十三:サイドカー付きで、子供を隣に乗せられるのです(笑)っと、ガス代及び駐車場代を経費で落としたいのだが。 GM:交通費までは支給をみとめましょう。 十三:経理くん、それは間違っている。…と交渉したいのだけど。 GM:残念ながら、ここらへんは君たちと派遣会社との契約条項に含まれておりまする。多額の報酬が提示される代わりに、現地に着いてからはあらゆる費用が成功報酬から天引きされるのですよ。 十三:厳しいですな…。 GM:その代わり、能力を使用するのに金銭的代償を支払うこととすれば、若干有利になるわけですし。 十三:なるほど。私の場合は一回術を使うたびに一枚五千円の符を消費するわけですが、その分通常より威力が増加しているということですな。 GM:そういう事です。もっともお金をケチって任務に失敗しては元も子もないのでそこは思い切りをつけてくださいね(笑) 十三:悩みどころですな。 東野:倹約倹約倹約…。 理流:せちがらいわね…。 GM:さて君たちは集合場所に現れない乾史を置いて旅館にやってきたわけですが。 東野:私は馬小屋で(爆笑)(※) 十三:MPだけ回復ですか(笑) GM:…宿泊費までは経費に含まれてるので安心してね? 東野:ほっ。じゃあ遠慮なく泊まらせてもらおう。 十三:宿泊先の朝食は、当然バイキングコースですな? 東野:ちゅ、昼食の分まで確保確保…。(笑) GM:「タッパーの持込はご遠慮ください」(笑) 東野:見逃してくだされい…。 理流:「んっふっふ。こんなこともあろうかとっ!じゃーん!お姉ちゃん特製お弁当だぞっ〜」 十三:おお、女性陣から頼もしい援護が。 東野:…理流、君の弱点の欄に『殺人的な料理の腕』とあるのは気のせいかな?(汗) 理流:「…と、言いたいところだけど、私がちょーーと目を離した隙にみーくんがぜんぶたべちゃったのよねぇ。ほーんとにしょうがないんだからっ。だから今回は、みーくんとくせいおべんとー♪どーしてもおねちゃんのが食べたかったんだって。もーほんとにしょうがないんだから〜(喜)」 乾史:…みーくん? GM:そういや理流は従兄弟の未空君にベッタリだったっけねえ。 十三:そんな設定が(笑) GM:弟さんも能力者だし、そのうちどっかで出るかもね、と伏線を張っておこう。 十三:ともあれ、せっかく弟さんが作ってくれたのだし、昼食はありがたくいただきましょうか、東野さん。 東野:というかだね。彼女の弁当を食べた弟さんは? 理流:蓋を開けると紙が入っているのよ。『どこの誰だかは知らないが、俺の分まで生きてくれ…』 十三:弟君はいい人ですねえ。 東野:身を呈して我々を救ってくれたんだね。 十三:…と。脱線申し訳ない。旅館はどんな感じですかね? GM:ちょっとひなびた雰囲気ですね。外から見えるのは、まあちょっと田舎の住宅町って感じですよ。 理流:旅館なんだ。てっきりビジネスホテルかと(苦笑) 十三:田舎のビジネスホテルは旅館と道義ですよ。ラブ●テルを兼ねているところもありますな。 東野:ラ●ホというより連れ込み宿ですなぁ。 理流:部屋はシングルよね? GM:好きに決めてください。特に指定がなければ三人一部屋とかになりそうですが。 理流:いやーーーーーーっ!スタートから濡れ場はいやー! 東野:私らだってごめんだよ…。 GM:「部屋はそれでは、シングルで?ちょっと割増になりますが…」 十三:理流の一人部屋は自腹を切ってくださいね。 東野:財産判定の目がとっても良かったしね。 理流:まー差分ぐらいなら自腹でも良いけど…。 十三:女子大生に払わせる余裕がない親父’sであった…。 東野:経費節減、経費節減。 GM:せちがらいよね…。 東野:GM、女将とか仲居さんとかにここ最近の不審な噂について一通り聞いてみたいのですが。 GM:「不審な噂ねえ。地震がするのか、そんなのでしょうか」とか言ってる。 東野:「幽霊騒ぎとか、事故なんかも多いんだってね?」 GM:「うちに止まったお客さんも見たって言うよ、幽霊を」 東野:「へえ、どんなのが出るの?」 GM:「コートを来た幽霊って噂よ」と仲居さん。 十三:ほう。 GM:「いやいや、へんな衣装を来たおっさんだって噂だぞ?」と受付の人。 東野:「コートねえ…、出会い頭にこう、がばっと?」 GM:「やぁだあー、お客さん!」 東野:「げひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」 理流:なんか、東野さんがプチ壊れ気味? 東野:嘘です、悪乗りしすぎましたごめんなさい。コートの男ね? GM:「気味悪いのよー。こう、線路の側にうずくまってじーっとこっちをみてるんですって!」 東野:「ふぅん… いや、面白い話をありがとう」 ※お金をケチってMPだけ回復させ、治療は呪文でまかなうのが某RPGの定番。 5.依頼 乾史:しかたがない。とりあえずこの子供を旅館に連れて行こう。 GM:それじゃあ旅館件ビジネスホテルにたどり着くよ。中に入ると見知った人が変質者の真似をしてコートをばさっとやる真似をしたりしてるけど? 東野:がばあっ! 十三:…その目の前に女の子が(笑) 乾史:思い切り顔をしかめる。 理流:やっほー。 乾史:軽蔑の眼差しを向けてやる(笑) 理流:もー、東野さんお茶目過ぎなんだからー! 東野:ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ。 GM:女の子はきゃっきゃっと笑ってますが。 乾史:「あほ! こーいうのを見たら警察にかけこむんだ!」 十三:「妹さんかい?」 乾史:「違うわ。勝手についてきたんだ」 理流:「やーん、かわいー♪」 十三:「…犯罪に手を染めるのはよくないが」と眼鏡を抑えながら。 乾史:「ってか、親父はどこにいるんだ? まさかこの二人のどっちかか?」 GM:「んー、えっとねー」まじまじ。 東野:(どきどき) GM:「…どっちもちがうみたい」 東野:(ほっ) GM:「こっちがお母さん」(嘘) 十三:「若いお母さんだね〜」 理流:「んー、こんなかわいい子だったらいいかも〜。お父さんはみーくんで」(以下妄想の世界に突入) 十三:放置放置。 理流:上等ッ(ぇ) 乾史:「おおい。ヨモツに着けば会えるって言ってたろうが。ウソつくと閻魔様に舌ひっこぬかれんぞ」 GM:「つけば会えるって言ってたもん」と女の子は得意顔だ。 乾史:「誰が言ってたんだよ。神様か? ホトケ様か?」 GM:「セーリューさんがいってたもん」 乾史:「誰だそぃつぁ?」 GM:「セーリューさんはセーリューさんんだもん」 理流:「どんな字書くのかな?」 GM:「わかんない」…六歳ッスから。 理流:「ふーん、お父さん捜しているんだ。よーし、お姉ちゃんも探すのてつだちゃうぞっ!」 GM:「ありがとう、おねいちゃんっ」 乾史:「じゃあ理流、あとは任せた」(笑) 理流:「こらっ、ダメでしょ乾史くんっ、お父さん探してあげるって約束したのならちゃんと守らなきゃ!」 乾史:「オレは知らねえ。押し付けられるならそれに越した事ねえよ」 東野:ふむぅ。どうしたものだろうねえ。 GM:さて。顔合わせが無事に済んだあたりで、東野さんの携帯がなるよー。『うっちのとーちゃんはさらりーまーん〜♪』(核爆) 十三:…著作権に引っかかるな(笑) GM:『まーんいんでーんしゃがわーがじんせーい♪』 理流:そういえば二つ名は『企業戦士』だったわね…。 東野:出ますよん。 十三:このまま出なかったら、ずっとGMが熱唱してたのか(笑) GM:上海帰りだって歌えますよ? 理流:しゃんはいがえりゆーなーっ!(※) GM:「もしもし。わたくし、今回御社に依頼をさせて頂きました狛村です」 東野:「これはこれは。CCCの東野と申します」 GM:「只今そちらに向かっているところです。もうすぐお伺いできるかと」 東野:「了解しました。お待ちしております」 十三:「東野さん、依頼人か?」 東野:電話の内容は皆に伝えておくよ。 GM:了解。…と、ほどなく旅館の玄関が開いて、今回のクライアントが姿を表す。 乾史:この依頼人が親父さんだったりしてな。 GM:「はじめまして、狛村 明と申します」…と名刺を差し出したのはメガネを装着した知的美人ですが? 乾史:こりゃ失敬。 理流:秘書さん? 東野:クライアント本人のようだだねえ。 GM:ビジネススーツを身に纏った『頼れる女』って感じだ。 理流:ほへえ。格好いいなぁ。 GM:「このたびは依頼を受けていただきありがとうございました」 十三:「こちらこそよろしく。期待に添えるよう全力を尽くします」と、握手でも求めよう。 理流:じゃあ、握手握手。 十三:「それでは早速、ビズにはいりましょうか」 東野:うい。 GM:それならさっそく食堂のテーブルを借りて打ち合わせがはじまるよ。 乾史:おれ、参加したもんだろか? 十三:逃がさんよ? 乾史:いや、ていうか。全然さっぱり微塵も関係ないガキがここにいるんスけど…。 GM:「CCCのメンバーには少々特殊な方が含まれると伺ってますから」と少女のことは気にしてない。 乾史:気にしろよっ! GM:女の子はにこにこしながらケンシの側ですわって、いつのまにかオレンジジュースを飲んでいるねえ。 ※:その昔、「上海帰りのリル」という名曲があったのです。 6.脅迫  早速、旅館のテーブルを借りて依頼人からの情報収集が行われる。しかし、ほとんどは現状報告に留まり、四人に事前に配られたオーダーシートに載っていること以上の情報は得られなかった。結局、これからどうしようか、という点に議論が落ち着く。 GM:「私は地元の出身でも在りますし、よろしければ同行いたしましょうか」 十三:「是非。それとは別に、狛村さんに伺いたいのだが。複数送られた脅迫状というのがどういう書体だったか、別の人物によって送られたものか、そうでないかなどの情報を確認させていただきたい」 GM:それなら現物を持ってきている、と狛村さんは言うね。 十三:便乗犯の可能性があるかな? GM:「では…」とテーブルに配られる脅迫状。内容としてはありふれているね。『再開発をヤメロ』『ヨモツはノロワレテイル』『工事を中止セヨ』などなどが新聞の切抜きとかワープロの印刷とかで切り張りされてるね。 乾史:「ハッ、ノロイだってよ、ププっ」 GM:「送り先は我々JW開発、現場の事務所、市役所…かなりにわたっています」…何か技能で調査を試みたいならどうぞ。 東野:技能か。さっぱり持ってないなあ…。 十三:『絵画』の技能判定で紙の材質とか、調べてみたい。 理流:『偽造』技能で、切り抜きの癖、ワープロなら同一かどうかを見極めたい。 乾史:おれ、臭いを嗅ぎたいなぁ。 GM:了解。じゃあ順番に判定していこう。  十三と理流の調査の結果、脅迫状の材料自体は近所のコンビニでも売っているようなごくありふれた紙や文具が使用されている事がわかったが、これでは送り主を特定するには至らない。指紋も当然発見することは出来なかった。  だが、脅迫状に使用されたと思われるプリンター、切抜きの癖などから、かなり高い確率で、同一犯の仕業によるものと絞り込めた。(理流:便乗犯の線は消えたわね)そして鼻の鋭い乾史が臭いを嗅いで調査をすると… GM:(ころり)ふむ。…じゃあノリ、紙の臭いのほかに、いくつかめったに嗅いだことの無い臭いが混じっているのを感じる。 乾史:どんな臭い? GM:三つ在る。しかしそれが何か君に判別できるかな?(にやり) 乾史;うっ!オレに知力が無い事を知って言ってやがるな!?畜生!(ころころころり)…おお。意外とダイスに恵まれたな。 GM:ふむ…。それなら三つのうち、二つはわかる。一つ、これはよく知っている。本当にかすかだが、血の臭い。そしてもう一つなんだが。 乾史:なんだろう? GM:理流と同じ臭いがするなあ(笑) 理流:え?私?くんくん。 十三:…硝煙の臭いか? GM:イエス。まさしく硝煙の臭いだ。 理流:がーん…香水の種類変えよっと。 十三:一般人にはまずわからんだろうさ。 東野:物騒だねえ。 GM:「…このような脅迫状が送られており、我々も困っております。まして幾つも不審な事件が起こるとなれば」臭いの件を聞いた狛村さんの表情は深刻だ。「犯人がいれば、みなさんに捉えていただきたいのです」 乾史:「『いれば』っつーか、『いる』じゃん」 GM:「『いる』のでしょうね、やはり…」 十三:「不躾だな、犬神君」 乾史:「あー。率直なもんでよ」 GM:「この市内であれば大抵の場所に立ち入り出来るよう手配をしました。よろしければ、どこか見て周られますか?」 東野:「事故現場を見せて頂きたいですね」 GM:「わかりました」 十三:道すがら、事故についても伺いたい。人為的な線の事故があるか。 GM:了解だ。じゃあ、オーダーシートに同封した地図を見てくれたまえ。今日は6/11。今日なら地図上の好きな場所を日のあるうちに二箇所。深夜に一箇所。明日以降は日中に三箇所、深夜に一箇所周れると考えてくれ。 理流:6月か…期末テストって今頃じゃなかったっけ?(汗) 乾史:6月は早すぎるだろう…って、おれが知ってるわけね―な(笑) 理流:中間テストは、正式にはなかった…ということにしておこっと(苦笑) 7.現場  東野、理流、十三は早速、事前の資料をもとにどこを調査すべきかを検討し始める。データを見るに、どうやら怪しげな噂は深夜に集中していると判断し、日中は明るいうちに事故現場を調べてみよう、という結論に落ち着いた。 乾史:「んで、お前はどうすんだよ?」 GM:子供はどうしたものか、乾史にぴったりくっついて離れないけど。 東野:懐かれたね乾史。 乾史:「親父にいるとこの心あたりはねーのか?」 GM:「えっとね、ヨモツにいれば必ずあえるんだって。おとーさんにはそういうことがわかるんだってセーリューさんが言ってた」 乾史:「せーりゅーさんだかすざくさんだかしらねーが、もっと具体的に教えとけ」 GM:「スザクさんはや。あのひとこわいから」 乾史:…うーむ(汗) 理流:ありゃりゃ。 東野:さっきからセーリューやらスザクやら耳慣れない言葉が出てくるが、なんの事かご存知ですか鷂さん? 十三:むー、私も神秘学系の技能はないんですよ(苦笑)。道教系でわかりそうでも有りますが…。リルのオタク技能の方が当たりそうだな(笑) 理流:はははっ、何故か『ホビー知識』なんてピンポイントのものがあるわねぇ(苦笑) GM:まーふつーにそこらへんの知識はあっていいよ。 乾史:つうか、なんでおれスザクとかナチュラルに口走ったんだろう?(笑) 理流:前世の記憶よっ!(笑) 十三:世界不思議発見でこの間、四聖獣の事をやってたから、それを見たことにしよう(笑) 乾史:まあその、おれはちょっと耳年寄っつうか、古臭い事が好きな奴なんですよ、きっと。「閻魔様に舌抜かれるぞ」とか言ってるし。 GM:ガンコジジイとケンカするタイプやね。 乾史:孤児院の院長がお婆ちゃんの知恵袋系な人だったんだ。 東野:しかしこんなんでネタバレしてしまってもいいのだろうか(汗) GM:いや…。誰もこの子の名前聞いてくれないんだもん…。 理流:聞こうと思っていたけど聞きそびれていたわねえ…。 GM:(でも聞いてくれないのかよっ!) 乾史:(嘆息)しょうがねぇな、連れて行くとするか。  とにもかくにも方針を決定し、旅館を出発する一行。資材を積んだトラックが横転したという開発区の事故現場にやってくる。 GM:それじゃあ事故現場にやってまいりました。一言で言えばコンクリートジャングルですね。今日は平日っつーこともあってクレーンやトラックが走り回っております。 東野:トラックの横転事故だよね。場所は交差点? GM:ですね。ぶつかったのか、交差点の側のフェンスとかが思いっきりへこんでたりするんだけど、この四方八方工事している状況では、さして異質な光景には思えない。  早速調査を開始する一向。事故を起こしたのは工事用のトラック。積荷や素性に不審な点は無いようだ。事故原因はブレーキの不調と推測された。 十三:ふむぅ…ここにくるまでにいくつも停止することがあったろうに、急にブレーキ不良か。 理流:リコール対象車とかそう言うことはない? GM:ねーよ(笑) 東野:ブレーキに人為的な細工の跡とかが無いかチェック(ころり) GM:…ブレーキオイルに極わずかな損傷があるのが認められた。徐々にブレーキオイルが消耗し、いつかは事故る。そういう仕掛けになっているようだ。 理流:うわー。えげつないわね…。 十三:人為的なものですか? GM:ブレーキホースを薬品で傷つけているあたり、明らかに人為的だね。 東野:ふむ…。 乾史:アレ?普通の人為的な事故か。 乾史:…こりゃここ見ててもしょーがないんじゃねぇ?そういう時限式の事故だったとゆーことは、ここで事故ったのは単なる偶然じゃん? 十三:賛成だな。これ以上ここをを調べても収穫は乏しそうだ。 GM:…との意見ですが。他にまだ調べたい事がある人は? 理流:んー。どんな薬品で穴が開いたか。『化学』技能でチェック。(ころり) GM:その目なら楽勝だ。使われたのは普通の一般的な薬品ではない。 理流:入手困難な薬品か、それとも何か怪しいクスリかしら? GM:日常シーンでは使い道の無い、諜報任務やら破壊工作に使われる薬品だ。ただ溶かすだけでなく、後に残りにくいところがミソだね。 東野:プロの仕事ってことだね。エージェントの関与の可能性が高まりましたな。 理流:なるほど。向こうは向こうで、私達の同業者がいるってわけね。 乾史:おもしれえ。俄然やる気が出てきたぜ。 8.寺院  本日の日中に回れるのはあと一箇所。四人はどこに行くべきか検討を重ねる。しかし『事故の類は専門家に情報を送ってしまって、自分たちは今出来ることをやったほうが良い』という意見に落ち着き、『噂』の中でもっとも怪しげな寺を先に周ることにした。  寺院へ向かう道すがら、犯人の心当たりは無いか、と再度狛村に確認する一行だが、環境団体や市民団体の反対は確かにあるが、逆にそういうものは日常茶飯事であり、これほどの妨害をしかけてくる事は考えにくい、と言われてしまう。 乾史:「情報を隠して解決が遅れるようなことはしないでくれよな」 GM:「それは信用してください、としか言えません。基本的には知っている情報は提供しているつもりです」 理流:「もー、だめでしょ、乾史くんっ、そんな口の利き方しちゃっ!」 乾史:「腹の探りあいは好きじゃねーし、あらかじめ断っといたほうがお互いのためだろがよ」 理流:「だからこそ、ちゃんとした話し方をしなきゃ、余計な誤解を生むだけよ?」 乾史:「ちゃんとした話し方なんて知らねぇな」 理流:「…よーし、今度お姉ちゃんがその辺みっちり教えてあげるからっ!」 乾史:「いらねーよっ」 東野:「まあ、そういった話は後でも出来るだろう」 乾史:「ああ。さっさと寺へ向かおうぜ」 理流:「あ、こらまちなさい、まだ話が終わってないわよっ」 GM:…。まあ、とにかくそんなやり取りをしながら君たちは寺院にたどり着く。寺院は割としっかりした造りだ。ここらへんでは多分一番でかいだろうね。 乾史:お化けが出るっていうからもっとおどろおどろしいのを想像してたのに。 GM:境内とかもあるし、墓地もあるよ。ついでに近くに川が流れている。下校帰りの子供たちも遊んでる、ちょっとノスタルジーな光景だ。 理流:昔懐かし(?)昭和の時代〜。 乾史:ちなみに、この寺には立ち退きとか要求してるわけじゃないんだろ? GM:「特にそういうことはありません」 十三:どこからあたるか。 乾史:住職に直接当たってもいいんじゃないかなっと 東野:遊んでる子供達もいましたっけね。 GM:女の子も「わーい」とかいいながら遊びに行ってしまうな。「おにーちゃんも一緒にあそぼうよう」 十三:「犬神くんも一緒に言って遊んできなさい」 乾史:冗談じゃねえよ。…でも一応目を離さないようにしておこう(笑) 十三:いや、まじって遊ぶんだ。そして情報を聞き出すんだ。 乾史:「わーい」ってんな年じゃねえっ!(笑) 十三:「犬神君。これが仕事というものだ」(笑) 理流:「ほーら、このおにーちゃんが鬼よ〜。みんな逃げないとかみつかれるぞ〜」 乾史:やめぃ、それなら普通に話し掛けて… GM:「わー鬼だー」「逃げろ逃げろー」 十三:時すでに遅し(苦笑) 東野:「乾史君、これは業務だ。わかっているね?」 乾史:くそー、本気で追いかけてやる(笑) GM:「ぎゃー」「にげろー」 理流:「おにさんこちら〜てのなるほうへ〜」 GM:(何気に理流も遊んでいると思うのだが) 乾史:くそう、高速走行を全開にしてやるっ!! 理流:「うわっ、なんだこのにーちゃん、動きが変だぞっ!(笑)」 乾史:「わっはっは、どうだ、おれ様は早いだろう!(笑)」 GM:「すげぇっ、アクセルフォームだっ」「にーちゃんライダーかよ!」「ベルトあんだろー!?」 乾史:「いやいや、これフツー、フツー。お前らも鍛えればなれる」 東野:すっかり馴染んでるねぇ、犬神君…。 乾史:わっはっは、でもすぐ疲れるんだ。…もうダメ。がっくり。 GM:「よえーぞにーちゃん」 理流:「なんだー。からーたいまーでもあるんじゃねーのかー?」 GM:「ちがうよーアクセルフォームだから10秒もたないんだよー」 乾史:「あーもう、何でもいいから休ませろぃ」 理流:今時はそっちね(苦笑) 乾史:「トホホ、ジュクの狂犬と呼ばれたおれ様がなんでこんな…」(泣) GM:他の人たちはどうします? 理流:一緒に逃げている子とかにうわさ話聞いてみよっと。 GM:「なあに、おねーちゃん?」 理流:「このあたりに、変なお化けがでるっておねちゃん達聞いたんだけど、君たち観たことある?」 GM:「お化け?うん、知子ちゃんが見たって言ってた」 理流:「そーなんだー。知子ちゃんって今いるのかな?」 GM:「いるよ。知子ちゃーん」と言って呼ばれてくる。 理流:「おねーちゃんたち、ここにでるお化けに興味あるだけど、知子ちゃんどんなの見たの?」 GM:「夜に、見たの。川の上に、黒い人がいたの」 理流:黒い人…?「夜に見たの?」 GM:こくこく。 理流:「全身が黒かったの?川って言うとこの近くの?」 GM:「お寺から帰るときに川でみたの。だぶだぶの服を着て、すごく怖かった」と知子ちゃん。「知子はさー、そいつにさらわれそーになったんだぜ」と周囲の子供が騒ぎ始める。 乾史:ナヌ。 GM:「へんしつしゃだよな!」「そーだそーだ」「きっとあれだぜ、コートをひろげるんだぜ!」 理流:どっかに居たぞそいつ! 乾史:東野のオッサン、いけねーぜ? 東野:あああああごめんなさいごめんなさい。 理流:「怖かったわね〜。でも大丈夫だからっ。このおにーちゃんが変身してその悪い人倒してくれるから」 GM:「すげーよ!にーちゃんやっぱりライダーだったんだな!」「知子を泣かした奴をぶっとばしてやれよ!!」 乾史:「勝手な事ゆーなっ。誰が変身ヒーローだっ!」 GM:「そーだよ、おにーちゃんは強いんだよっ」と未だ名前不明の六歳。 理流:「だめよ、そこでちゃんと『オレに任しておけっ!』とか見得を切らないと」 乾史:「あほか、まずは夜外を出歩いたりしないように注意するのが先だろが」 理流:「む、乾史くんにしてはまともな意見が。だけどね、子供に夢を与えても良いんじゃないの?」 乾史:「けっ、こちとら夢のある子供時代を送ってないもんでな」 理流:「ま、あなたのことだから、いざとなったらヒーローになってくれるとおねーちゃんは信じているぞっ!あ、でもみーくんには敵わないかなー、何てったって(以下のろけ)」 9.亀蛇 東野:年長組は住職に話を聞きたいところだね。 十三:ですね、東野さん。 GM:寺の中は誰もいないようだ。 東野:むぅ。住職じゃなくても事務員さんとか小坊主さんとかはいないんでしょうか。 GM:居ないようだね。 十三:「東野さん、潜入調査をするべきと思いますか?」 東野:「現時点で特に疑わしい、という点も無いし、ここで明らかな違法行為に出るのは躊躇われるね…」 乾史:諜報系の特殊能力ある人はいねーんだっけ? 東野:私の能力はどちらかと言うと潜入、破壊工作系なんだよね。 十三:私は尋問、交渉系だな。 GM:(実は嗅覚の鋭い犬神君に将来期待したいポジションなんだよね)…子供への聞き込みは以上かな? 乾史:「ところで、ここの坊さん、留守なのか?」 GM:ふーむ。では東野さんと十三さん。 東野:うい? GM:君らは腰のあたりを後ろからぽんぽんと叩かれるよ。 東野:振り向こう GM:じゃあ、『恐怖判定』やってもらおう。 東野&十三:恐怖判定!?(ころり)…成功。 GM:ふむ、じゃあ少しビックリしたかな。振り返った君らが見たのは、背丈が君らの半分くらいのしわくちゃのおじーちゃんだね。 理流:恐怖判定の必要なおじーさんって…。 十三:まぁ、不意打ちで声かけられたら、誰もがびっくりするでしょう。 GM:「ほっほっほ、近頃の若いのはリアクションがつまらんのう」とか言ってるよ。そこに「和尚さん、おかえりなさいー」と駆け寄ってくる子供たち。 東野:「…ああ、ご住職でいらっしゃいましたか。留守中のところ失礼をいたしました」 GM:「せっかく驚かせてやろうとおもったのにのう。いかにも。この亀鑑寺の住職、清風と申す」 乾史:「性格悪いじじぃだな〜」 GM:「年長者には敬意を払わんか、このガキ」 乾史:「けっけっけ、性格の悪さじゃ負けてねーぞ」 東野:名刺を差し出しつつ事情を話して情報提供を求めよう。 GM:「ふむ。拙僧に何か聞きたいことでも?」 東野:「まずは最近の幽霊騒ぎについて、何かご存知なら教えて頂きたいのですが」 GM:「あー。最近は拙僧のことをお化け呼ばわりする子供が多くて困るわい、ヤレヤレ」 乾史:「おぅ、顔見て納得した」 GM:「なにおう、顔のことはお互い様じゃい」 十三:「犬神君、少し静かにしていてくれたまえ。…御寺と幽霊騒ぎのある川は近い。子供達に危害が及ぶのは避けたいものだな、ご住職」 GM:「ふむ…お主が聞きたいのは、知子が見た幽霊のことじゃろうか?それともここ最近の地震に纏わる怪事のことかのう?」 東野:「『幽霊』の正体をご存知なのですか?」 GM:「誰かは知らん。じゃがまあ、アレを起こそうと考えた欲ボケした馬鹿じゃろうな。長く生きれば馬鹿者にも出会うものよ」 理流:「アレとは?」 GM:「ふむ、アレが危害を及ぼすとしたらここだけではすまんじゃろうがのう」 乾史:「アレじゃわかんねー、はっきりいいやがれ、ジ・ジ・イ」 GM:「だまれガキャ。そーいう時はきちんと年寄には敬意を払って頭を下げんかい」 理流:「ごめんなさい、このこの子、根は良い子なんですが口が悪すぎるだけなんです」 乾史:「けっけっけ、伊達に中学中退してねーぜ」 GM:「まーいい。ねーちゃんに免じて教えてやろう。アレとはこのヨモツに眠る亀蛇さまのことじゃよ」 乾史:アアン?スニゲーター?(笑) 理流:「あああっ、ごめんなさいごめんなさい、ほら、乾史くんも謝るっ」といって頭を無理矢理下げさせる(笑) 乾史:ここぞとばかりに鼻をほじろう(笑) 東野:「その亀蛇様が、最近の事件や事故の原因だということですか?」 GM:「ふんそーじゃな、まずはそこの石碑を読んでみい」と境内の石を指差す。 東野:読んでみよう。 GM:ちょっち難解な日本語だ。知力-2、もしくは使えそうな技能を申告してくれ。 東野:ふ、知力-2で判定だ…(ころり)駄目。 GM:「どうじゃ、読めんじゃろう犬。かっかっか」 乾史:畜生(笑)駄目もとで…(ころり)おや? 理流:クリティカル? GM:(がーん)じゃあ乾史は読める、なあ…。 十三:では犬神君に任せよう(笑) 東野:いや本当に読めるとは…。 乾史:古いものには強かった。次は民俗学とか取ろう。(笑) GM:「な、なんでおまえに読めるんじゃー!?」とか言いつつ。石碑の中身を読み上げていこう。 理流:どきどきわくわく。  石碑に彫られていたのは、民話とも思しき、この寺に伝わる昔話だった。  その昔、この地には亀蛇様というお化けがいて、地震や洪水を起こし、関東一円を恐怖に陥れてたいたのだという。しかしある時、この地にやってきたご領主様が、勇気ある武士に亀蛇様討伐を命じられたのだそうだ。  武士と亀蛇様は三日三晩戦ったのだが、ついに決着がつかなかったのだという。だが、三日目の夜、武士の元に一人の美しい娘が現れて告げた。自分は亀蛇の娘である。父を討つのは止めて欲しい、と。  武士は娘に問うた。何故亀蛇は地揺れを起こし、人に害を成すのか、と。  娘はそれに答えて曰く。人間たちが東の地に都を築こうとしている。それを為されれば父が力は東の都に奪われ、いずれ滅んでしまうのだ、と。  四日目に、武士は、お前が滅びないように都を作ることは出来ないか、と亀蛇様に問うた。亀蛇様は自らと互角に戦った武士の言葉を受け入れ、都の西に位置するこの地に、自分を奉った街を作るべし、と教えた。それが今の四相津の街である。  こうして東の都をおびやかす亀蛇様はいなくなった。そして作られたこの四相津の街は、今度は逆に亀蛇様の守護を得て、長い繁栄を誇ったという。そして武士は、亀蛇様の娘を娶って幸せに東の都で暮らしたのだという。  愛娘との別れに、亀蛇様は言ったという。もし娘を不幸にすることがあれば、今度こそ都を滅ぼしてくれん、と。幸い、そのような事は起こらなかった。  その後、その侍の家は何代にも渡って栄えたが、その家の娘は何代になっても『亀蛇様の娘』と呼ばれるのだという。 乾史:…というわけだろ? どんなもんだジジイ。 GM:「なんじゃ、こんな旧い言葉読めるとは、おまえ旧い血の者か」 乾史:んな設定はねー(笑) GM:「ま…この亀蛇さまがもし起きれば、東の都は地震で滅ぶと伝えられておる。…所詮は御伽噺、と皆思っているがのう」 東野:ふむう。 GM:「…最近の地震を見るに、亀蛇様にちょっかいをかけている馬鹿者がおるのであろうな」 乾史:「ちょっかいをかけるって。そのナントカ様は地の底にいるんだろ?爆弾でも放り込むのかよ」 GM:「話を聞いておらんかったのか?馬鹿者。もともとこのヨモツは亀蛇さまの教えで作られた街。街を無理やり壊そうとすれば、亀蛇さまもお起きになられるわい」 乾史:「ちょっと待てやジジイ。じゃあ知子の見た黒い影はなんだ?街を壊すって、開発工事のことだろ?それなら、地震とその黒い影には何の関係があるってんだよ」 GM:「街を壊すっちゅーても、家や店なんぞを壊してもたいした意味はないわい」 乾史:「てえと?」 GM:「街を壊すというのはな、繋がりを裁つということよ。道とか、川とかをな」 東野:成る程。 GM:「知子の見た影は、この河に下らん細工をしようとしておったようじゃわい」 十三:…堰を爆破して氾濫させようとしたとか、その類いか? 東野:ふむ。「そうすると四模津駅周辺の再開発と蛇亀様はとりあえず無関係、と考えてよいのでしょうか?」 GM:「どうだかのう。線路を増やしてあんだけあちこち工事するとなると、もはやどうなるかは拙僧にもわからんよ」 十三:「ご住職、亀蛇様とやらが武士と戦った、あるいは眠っている場所というのは伝承にあるのか?」 GM:「亀蛇さまはこの四相津の地で武士と戦い、そのまま大地の底に眠りについたのじゃ。四相津のどこか、まではわからんな」 乾史:亀蛇。亀。蛇…。水。貯水湖とか。 十三:亀と蛇なら北の丘陵地帯という線もあるか。 理流:再開発阻止のために亀蛇様を起こそうとしている、とか。 東野:「なるほど。貴重なお話しをありがとうございました」 GM:「かんらかんら。年寄の茶のみばなしじゃよ。今までのことは全部与太かも知れんしのう?」 理流:うーん。わかったようなわからなくなったような。 東野:「…ああそうだ、これは別件なんですが」 GM:「ほ?」 東野:「この町でセーリューと言ったら何が思い浮かびます、ご住職?」 GM:「セーリュー、セーリューのう。…どんな字を書くのかのう」 十三:スザクという言葉に反応したし、青龍と思って間違いないだろう。 理流:よね。 東野:「青い龍、と書いて青龍だそうです」 GM:「ふむ、青い龍、かね…。武士が娘を娶った後、東の青い蛇様に会いに行ったとかなんとかという話があったような気もするが…」 乾史:亀蛇つったら玄武と想像しちゃうがね、プレイヤー的には。 GM:「セーリューさんだよう」と子供たちの群れから戻ってきた女の子。 十三:「お嬢ちゃん、セーリューさんとは、どこでどのようにどんなお話をしたのかな?」 GM:「セーリューさんがね、おとーさんに会いにいけって」 十三:「電話で話したのかい?」 GM:「ううん。セーリューさんとずっといっしょに暮らしてるの。でも、今はおとーさんに会いにいかなきゃいけないんだって。セーリューさんは家からあんまりはなれちゃいけないんだって」 乾史:「つうかさ、お前の名前聞いてなかったぞ」 GM:「おにーちゃんの名前だって知らないもん」 乾史:「おれは乾史。犬神乾史ってんだ。お前はなんて名前だ?」 GM:「マキ。ちゃんとカンジかけるよ」 乾史:魔鬼、とか。 十三:それは少林サッカーだ(笑) GM:『万亀』と書いてあるなあ。 一同:ほー…。 東野:いじめられそうな名前だね…。 GM:大丈夫だ、実際にこの名前はあるッ。『千鶴』と対になるのだ。 東野:…うぅむ。 理流:地名でも結構あるみたいね。 東野:…まあそれはそれとして。他に聞くことが無ければ丁重にお礼を言って退出したい所だね。 GM:「かーらーすーがーなーくーかーらー」とか遠くの校庭から聞こえてくる・ 乾史:夕方になってきちまったな。 GM:子供たちも家路についたようだね。 理流:「みんなー、気をつけて帰るのよ〜。寄り道しちゃダメだからね〜」 東野:お邪魔しましたー、といってお寺を後にしましょうか。 理流:「いろいろありがとうございました」 GM:「ういうい。じゃーの、ガキ。もーくんなよ」 乾史」「ま・た・な!!ジジイ」(笑) 10.会食 十三:一度宿に戻って、夕食を取りながら次のアクションを考えよう。 東野:帰りがけに川周辺を見て行きたいとこですが。 GM:君らが会話していると、「ちゃーちゃーちゃーちゃちゃちゃちゃーちゃー」(スタッフサービスのテーマ)っと着メロが鳴る。 乾史:オージンジ、オージンジ。 東野:誰の着メロだろう…。 GM:「はい、もしもし」と電話を取ったのは明さんだね。 理流:…今の職場に不満あるのかしら。 GM:「はい、ええ…」「そうですか」「わかりました」などのやり取りがありまして、電話が切れる。そして君らに向かって、「今夜はささやかながらみなさんとの会食をセッティングさせて頂いておりますが、ご都合よろしいでしょうか?」なんて提案してくるよ。 十三:夕飯にはいい時間だな。 理流:んー。なーんかひっかかるものがあるけど、断る理由はないしなぁ。 東野:「有り難くお受けします」 乾史:「えー、おれパスしてぇなあ」 GM:おっと、君は誘いを断れるほど財布の中身に余裕はあるのかな? 乾史:『ちょっと苦しい』レベルだったな。…粗末なのには慣れてるし、堅苦しい会食よかコンビニ弁当の方がいいや。 東野:「会食と言いますと、やはり正装を?」 GM:「いえ、手ごろなレストランをご用意してあります。私服でも結構ですよ」 十三:…正装のほうがベターなのか…(汗) 東野:「だそうだが、どうするね乾史君?」 乾史:「でもこのおばさんとか、関係者が来るんだろ?」 GM:おばさん言うなー、設定では25やねん(笑) 東野:「まあ、君が不参加なら私が君の分までお持ち帰りするまでだがねっ」(笑) 十三:切実ですね東野さん…。 GM:「ケンシ兄ちゃんおなかすいたー」 乾史:「お前は食ってけよ」 GM:「ケンシ兄ちゃんといっしょがいい」 乾史:「ンだよ。コンビニ弁当で我慢するか?」 GM:「コンビニ弁当はいやー。セーリューさんちでいつも食べてるから(笑)」 理流:あうう…。可哀想に。 乾史:「お前だけ食ってろ、わがままゆーな」 理流:「わがまま言っているのはどっちかなーんー?」みにょーん(乾史の両ほっぺを引っ張る) 乾史:「ひゃめんか!」 理流:「お兄ちゃんなんだから、ちゃんと面倒見なきゃダメだぞっ!」 GM:「地元の人間としては結構オススメできるんですが」と、狛村さんもちょっと残念そうだ。 乾史:「…オレの事はほっといて、みんな楽しんでこいよ」 理流:まだ押しが足りないとゆうのかこの子は(笑) 乾史:「あんましそーいうメシは好きじゃねーんだよ」 GM:「セーリューさんはあんまり家にいないから、たまにはみんなでごはんたべたいな」 十三:「汲んでやれ、犬神君。マキちゃんは、そういう年だろう?君にも覚えがあるはずだ」 乾史:「知らねぇよ、そんなの」 十三:「自分のことより、マキちゃんの気持ちを考えてやれ」 乾史:「いちいちうるせぇな。だいたい何でお前オレについてくるんだよ!」 GM:「だって、ケンシ兄ちゃんも一人なんでしょ?だったら二人一緒の方がいいじゃない」 乾史:「…あー。っとにどいつもこいつも。いいからオレにかまうんじゃねーよ。とっとと行っちまえ!」 GM:ふむ。じゃあ依頼人としても当然強要ではない。タクシーがやってきて一同をピックアップする。 東野:マキちゃんはどうするのかな? GM:「ケンシ兄ちゃんといっしょじゃないとやだなー」とか言ってるが…やはりコンビニ弁当はイヤなのか(笑)とりあえずタクシーの方に乗るな。 理流:「あ、おほほほほほほ、その前にちょっとお手洗いに」 GM:どうぞ(笑) 理流:では、カバンから水の詰まったペットボトルを取り出して…分析、変質、練成!!きゅぴーん、と眩い光が走ってベレッタ950が出来ました〜。 東野:便利な能力だね…。 十三:どちらかというと物騒な能力ではないかと。 理流:…私はトイレで一体何やっているんだろう(泣) 乾史:バッグに隠し持つのか? 理流:服の中に決まっているじゃない。何のためのこの服よ? 東野:そういえば夏なのに鬱陶しいドレス着てるよねえ…。 理流:鬱陶しいってゆーな! 十三:水入りのペットボトルはいつも持ち歩いているのか? 理流:うん。でないといざという時に練成しやすい物質が無いから。鞄の方に500CCのボトルがあと4本程度あるのでよろしく。 東野:…重そうだな。 理流:ノートPCも持ってるから…トータル3kgぐらいかな(汗) GM:乾史はどうする?旅館前とかまでなら送ってくよ? 乾史:危なさそうなところを見回りがてら、歩いて帰る。河とか橋とか、『線』になりそうな所を重点的に。 GM:了解。じゃあ、東野、理流、十三、マキを乗せたタクシーは犬神を残し去ってゆくのであった。  犬神と別れた会食組は、狛村氏とともにレストランへやって来る。 GM:場所は国道沿いのステーキハウス。外にもいい香りが漂っているよ。 東野:肉肉肉ぅ!!一週間ぶりの肉ぅぅぅ! GM:ちょっとリッチな雰囲気の中、奥まった予約席に案内されるよ。 理流:万世!肉の万世!! 東野:良いクライアントだ…。 GM:テーブルには「7名様ご予約」と書いたプレートが置いてある。 十三:まあ、実質一人減ったわけだが。 理流:あれ、マキちゃんの分もちゃんと取ってある? GM:もちろん。 理流:「用意良いですね、マキちゃんの事いつ伝えたんですか?」 GM:さっきの携帯でのやりとりだね。 東野:「…何を疑っているか知らんが、クライアントへの最低限の礼儀は欠かさんようにな」 理流:もちろん顔には出さないわよ。でも何となくこう、怪しいと言うか。 十三:同感だが、あえて沈黙(笑) GM:そんな君らの思惑はどこ吹く風。おまちどお、でけー鉄板に分厚い肉がじゅうじゅうと載せられてやってくるぜい? 東野:一も二も無く頂きますよ? 十三:…いつか子供をつれて来てやると心に誓う鷂十三32歳。 東野:乾史の分が出てくるならそれも包んでもらおう。 GM:「みなさま、今日はお疲れ様でした&明日以降もよろしくお願いします」と狛村さん。 理流:「いっただきまーす」『マナー』技能が役に立つ(笑) 十三:さすがにアルコールは断るがな。 GM:マキも「おいしーい!」とご満悦だ。 理流:ああ…万世のサーロイン。 十三:マキちゃんの分は誰かが切り分けて上げてるんだろう、きっと。 GM:「ケンシ兄ちゃんといっしょに食べたかったな…」とか呟いたりしてるがね。 理流:というか、プレイヤー発言なんだけど、万世知っているのみんな?(※) GM:…知ってる。 東野:知ってるねえ。 十三:まぁねぇ。 乾史:東京で仕事してるしね。 理流:結構メジャーだったのね(苦笑) GM:さて、テーブルは7名。…今現在は2席開いてる勘定だ。 東野:私、鷂さん、理流、マキちゃん、狛村さん…あ、ほんとだ。 理流:一人は乾史君の分でしょ? 十三:ふむ?だれかもう1人会席されるようだが、狛村さん。 GM:「ああ、それは…」と言った所で、「やあやあ、遅くなりました」との声が。君らが声のした方を向くと、入り口から入ってきた40過ぎの上品なビジネスマン風の男が。 東野:知らない人? GM:「紹介します。我がJW社の専属建築士の伏見です」「伏見です、どうぞよろしく」名刺を差し出す。 東野:「CCCの東野です。こちらこそよろしくお願いします」 GM:「こちらこそどうぞよろしく」と伏見さん。    「伏見は、このヨモツ再開発計画で、実際に街の構想を行っております」    「ええ。この江戸彩線にかかわるビッグ・プロジェクトを任させてもらえるなんて光栄です」なんてやり取りがある。 十三:街の構想、か…。 GM:「噂に名高いCCCのエージェントにお会いできるとは光栄です」…という挨拶が済んだ辺りで、伏見さんの分の肉も運ばれてくる。 東野&十三&理流:………。 GM:どうしたみんな(笑)狛村さんはちょっと戸惑っているぞ。「みなさんと情報を交換していただければと思ってセッティングしたのですが…ご迷惑でしたでしょうか?」 理流:「いえいえ、こんなすばらしい場所を用意していただきまして感謝の言葉もありません」 東野:「滅相もない。貴重な機会を設けて下さって有難うございます」 十三:会食を続けようじゃないかね。 GM:ふむ。じゃあ気張って食ってくれたまい。「時に…この一件なのですが、やはり脅迫状の犯人の仕業なのでしょうか?」と伏見さん。 東野:「その可能性は高い、と言えるでしょうね」 GM:「そうですか…。このプロジェクトは私の今までの仕事の集大成と考えております。なんとしても成功させたいと考えております。ぜひご協力をよろしくお願いします」 東野:「全力で今回の問題の解決に当たらせて頂きますよ」 GM:「狛村君がCCCに打診したと聞いて驚きましたがね。今の現状を見ると、やはり正解だったと思いますよ。イタズラや偶然にしては出来すぎていると思います。私でよかったら、ぜひ協力させてください」…っと、『企業知識』-4、もしくは『建築学』でこの人を知っているかチェーック! 十三:(ころころころ)GM、私は『共感』能力で嘘発見を常時展開してますからね。 GM:あいあい(やっぱ疑うよなあ…) 理流:あ、『建築学』持ってる。成功〜。 GM:ふむ。建築業界では結構名の売れたデザイナーだ。上海、香港なんかのビル建築を担当し、近頃日本に戻ってきてJW社のエースデザイナーに納まったようだね。 十三:ぜひとも色々伺いたい相手だな、色々と、な…。 GM:バンバン聞いてくれたまえ、と言いたいところなのだが、君らは少し待っていてくれたまへ。 東野:と言うと…。 ※秋葉原に本店を持つ、高級レストラン。相当美味いとの噂で、一度はここで食べてみたいと思うものの、実はまだ実行に移した事は無い。いつか食ってみてぇ…。 11.遭遇 GM:さて。場面を変えようか。乾史君。 乾史:コンビニで粗末なメシを買い食いしつつ、国道沿いを歩く。 GM:君は河沿いの国道に出ている。六月なんでちょっと蒸し暑くなり始めているな。 乾史:ちょっと寒くてもタンクトップ。それがオレのポリシー。 GM:突然だが、知力でチェックしてくれたまい。 乾史:(ころり)がーん、さっぱりだめ GM:ふ、では君はてくてくと道を歩いてゆく。 乾史:おにぎりも食い終わって一人歩く。 GM:川沿いの道を歩いて、しばらくたった後…君の後方で、「ぼむ」と鈍い音がするな。 乾史:…爆発!? GM:後ろを振り向いた時にはすでに光はない。しかし…かすかに煙の匂いがする。 乾史:臭いの方へ駆け出す! GM:この臭いはまぎれもない、つい最近嗅いだ硝煙の臭いだ。 乾史:うへえ、やばい、死ぬか? 死ぬか? 死地に飛び込んだかぁ〜!? GM:では、音のしたあたりにたどり着いた。 乾史:とりあえず500円玉を一枚、いつでも握れるようにして辺りを見回す。 GM:そこは先ほどまでとは情景が一変している。国道から下に延びる護岸がくずれ、河がせき止められ、行き場を失った水が、どんどん水かさを増しているな。 乾史:うへえ、困ったな。 GM:国道沿いには、ライトバンが一つ。…そして車へ歩いていく、コートを着た人影。 乾史:職質なんてしてる場合じゃねえ、崩れたものをパンチで吹き飛ばす…ってできる? GM:土砂も巻き込んでいるからなあ。能力を展開して時間をかければ取りあえずどけられることにしよう。 乾史:…ならば仕方がない、人影は気になるが無視!国道から護岸を駆け下りて、飛び込んでどけようと試みる。 GM:それなら、せき止められた河に入り腰まで水に浸かって貰うことになるよ。 乾史:OK。超人の本領発揮。五人分のパワーで土砂をどかす。 GM:判定は必要ないよ。乾史のパワーでどかせば、とりあえず水は流れるようになる。 乾史:やれやれ。一安心だぜ。 GM:あくまでも「とりあえず」だけどね。水は流れるけど、ここで大きく渦を巻いている。 乾史:ぐがぁ。ともあれ、流れるようになったら、河から上がろう。 GM:フフフ。残念ながらそれは少し待ってもらおう。君が土砂を片付け終わろうとしている頃、上の国道にライトバンがぎゃーっと走ってきて止まる。 理流:…すごーく、いやな予感。 GM:バンからコートを着た男が降りてくる。「…どうかされましたか?」 乾史:無視して土砂をどけ続ける。 GM:では男は護岸を降りて、ためらわず河にざぶざぶと入ってくる。「…すごい力ですねえ。お手伝いしましょうか」 乾史:「…くそ、白々しいんだよっ!」 GM:…それではお言葉に甘えて。しゅばっ!!(ころり)…命中。 乾史:銃? GM:白刃が一閃する。 乾史:刀か。受け止められるかな? GM:君が見えたのは「白刃がひらめいた」だけだ。どう対処するかは任せよう。 乾史:常識的に受けようとしてしまう。内側に着ている防刃ウェアでガード!…ぐ、失敗。 GM:ふむ。では君の肩にナイフが突き立つ。11点の「刺し」ダメージを上げよう 乾史:6点抜け。「いてーじゃねーかコラ!」 GM:おっと。それだけでは終わらない。生命力+意思のレベルで抵抗ロールをすべし! 乾史:(ころり)…ぐう、失敗。 GM:…ケンシ君、君は叫ぼうとしたとき、体が急に重くなった気がする。具体的には敏捷力-1くらい重くなった(笑) 乾史:…ちいっ!「何モンだよ、オメー」 GM:男も君がナイフを受けて立っていられるのに驚いているようだ。「ふん、同業か」と男は言うな。 十三:ついに出てきたな、敵エージェント。 乾史:じゃあ殴りかかる…と見せかけて、目の前で脚力を発揮、超跳躍してバンの方まで飛ぼう。ここでタイマンやっても勝てる気がしねえ。 GM:じゃあ、一回だけ攻撃。君が沈み込んで飛ぼうとした足を切りつける。 乾史:体勢が崩れてるから…こりゃ回避成功しようがないと書いてあるな。 GM:攻撃覚悟で逃げるんやね。じゃあ、9点の「刺し」をプレゼント。そしてもう一回生命力+意思で判定だ。 乾史:(ころり)今度は成功だ。 GM:ちっ。じゃあ君は、とりあえず岸の側、バンの駐車してるところまで常人離れしたジャンプで飛び上がった。 乾史:見える限りで、バンの特徴とかナンバープレートとか憶えておく。 GM:男はざざざざ、と水の中とは思えないスピードで河から脱出しつつある。 乾史:あとは全力で逃げる GM:どうやって逃げるね? 乾史:相手がライトバンまで近づいてきたところで、もう一回対岸まで跳躍する。 GM:ちぇっ。(走って逃げるならライトバンで轢いてやろうと思ったのに)了解。 乾史:やべえな。力を使いすぎだぜ。さすがに追ってこないだろうな? GM:対岸から酷薄そうな目つきの男が、君の顔をじっとみている。 乾史:憶えてやがれ、と心の中で毒づきながら懐の携帯を探る。 GM:河に落ちたので壊れてるなあ(笑) 乾史:畜生、じゃあ迷わずコンビニで電話を借りる。 GM:ってーことは河岸からは離脱するんだね? 乾史:無論。 GM:おっけー。じゃあ乾史は走ってコンビニまでやってきた。男が追ってくる様子は無い。 乾史:公衆電話を見つけてTEL。ああくそ、十円がないから百円だ(笑) GM:誰に電話するね? 乾史:無論東野のオッサンだ GM:うい。それではレストランで会食に花を咲かせている東野さんの携帯が鳴る。 理流:うっちのとうちゃんは〜♪(苦笑) GM:どーぞ、レストラン組。 東野:ちょっと失礼します、といって席を離れつつ電話に出よう。 GM:出た。 乾史:『オッサン、悪い、ドジった』 東野:「…詳しい状況を教えてくれ。まず現在位置は何処だね?」 乾史:『国道沿いの堰に同業者…』 GM:はい。そこまで。乾史君、君は急に先程から感じていた気持ちの悪さが急に拡大したと思うと… 乾史:ってまさか…毒、とか? GM:そのとおり、君の意識は暗転したのでありました。 乾史:『つー、つー、つー…』 GM:……東野さんの携帯には、川沿いを吹く風の音しか聞こえてこない…。 東野:おおぅ。 十三:引っ張るねぇ(笑) GM:次回へ続くっ!! 12.伏見 GM:それでは、第二回を開催すると参りましょうか。 一同:ぱちぱちぱちぱち。 GM:…とはいっても時系列は遡るんですが(笑)レストラン組の再開だ。君らの前には依頼人である狛村さんと、建築士、伏見さんがいる。 乾史:オレが電話する未来は確定なんだよな。 GM:うむ。というわけで、電話がくるまで一人につき一回、質問や相談をする機会があったとしましょう。 十三:ここの店には、青竜とか朱雀とか白虎とか、そういった地場産の置物がおいてあったりしないかな。それを枕に話題を切り出して…。 GM:そんなものは売ってない(笑) 十三:くそ、万世め、もっと地域密着経営をしないと融資を切らせるぞ(笑) GM:(誰も四聖獣がこの街の名物だなんて言ってないぞ) 東野:じゃあ私が直球を投げよう。現在進行中の地震やらの現象には『気』の流れとかそういったものの変化が関わっているらしい、という状況を軽く説明した上で、都市開発の中でその辺りは考慮されているのかな? と伏見さんに尋ねてみよう。 GM:「ふむ…実のところ、私も今回の件については思い当たるところがあります」 東野:彼は香港やらでの仕事の経験があったと前回で聞いたのでそのへんの知識もあるはずですね。 GM:(するどいなあ)「はい。私はアジアで建築を学び、『風水』というものを自らの建築に取り入れております。まあ、おまじないのようなもので、まるっきり相手にされないお客様も多いのですがね。やはり一生をかけた買い物、ゲンを担がれる方も多いようです。そういった方たちに贔屓にしていただいて、私も今の地位に登ることが出来ました」 理流:知識があるっていうより、専門家と言ったほうがいいみたいね。 GM:「確かに、今回の事件は、明らかに風水が絡んでいると思うのです」 東野:「具体的にはどのように?」 GM:「ええ、実は私は、新開発に当たってこの町にも風水を応用しています。しかし、今起きている事件は、あきらかに風水の理を知る者がこの町をゆがめようとしているものだと思うのです。高架工事の妨害、開発区での事故、踏み切りの異常…。個々はさしたるものではありませんが、風水上の『脈』となる点を確実に突いているとしか言い様がありません」 東野:…私の質問は終わりだね。 理流:じゃあ私が引き継ごう。「では、『脈』となる点について具体的な場所などの心当たりはありますか?」 GM:「狛村くん、地図はあるかな」といったやりとりがあって、『ここと…ここと』と指を指していく。 理流:その場所とは? GM:「高架、踏み切りの『線』となる場所。そして…線となるのは『川』ですかね。それと、『空間』となるのは…開発区、研究所と貯水湖の合間…といったところでしょう。風水は町から幾何学の形状を読み取るものです。『線』を絶たれれば町は衰え、『空間』を汚されれば町は荒れる。私が学んだ理論ではそうなっております」 理流:ふむー。結局のところ、事前に騒動があった場所がすべて壊しがいがある場所ってことね。 東野:まだ河が残ってるね、現時点では。 乾史:今まさに壊されつつあるんだがな(笑) GM:「…まあ、たいていの人にこんな話をしても与太としか取り合ってもらえないのですがね」 理流:「まあ、そんなこと言ったら私たちの存在自体「おとぎ話」みたいなものですしね」 十三:「伏見さん、あなたはJW社専属のプランナーと伺っていますが、街のレイアウト配列を意図したのは貴方と言うことですか?」 GM:「はい。私が企画しました」 十三:「なるほど。では、狛村さん、あなたはこの街のご出身ですが、今の伏見さんの話は興味深かったでしょうね」と、ここで寺の住職の昔話のことを狛村さんに振る。 GM:「そうですね。確かにお寺の亀蛇様の話…ですか。それと伏見の話は合致しますね。もともと伏見がこの件に参加したのも、発展の可能性と『地相』というのですか、それに引かれたのだとか」 理流:ふむふむ。 GM:「ええ。これほど風水に恵まれた土地は滅多に無い。私はここで、自分のキャリアの集大成を築こうと思っています」 十三:伏見さんは亀蛇様の話は知っていた様子かな?嘘をついてたら『共感』の能力で見破ってやる。 GM:(嫌な能力だなあ…(笑))「蛇亀」というキーワードに心当たりは無い。しかし、すぐに得心が行った、という表情だ。君はその表情には嘘はない、と思った。 十三:ふむ。伏見さんは、知らずに騙されているか、善意の人か、ということになるが。 GM:…さて、なごやかな?会食が一通りすすんでゆきますが。 理流&乾史&東野:なごやかかなぁ? 十三:真面目に仕事の話してますよ? GM:そこで響くは「うっちのとうちゃんは〜♪」(笑) 東野:席を外して携帯に出ます。 GM:うい。ではおまたせ乾史。 乾史:『オッサン、悪い、ドジった。国道沿いの堰に同業者…プツッ』 東野:…これだけでどう場所を特定しろと(笑) 乾史:分析しておくれ(笑) 東野:「国道沿いの堰」だね。ちなみに携帯の着信履歴は? GM:「公衆電話」です。 乾史:『つー、つー、つー…』 十三:早まってはいけない乾史君。君の倒れ方では通話は切れないと思うぞ。 乾史:おおう。 東野:と、言う事はまだ向こうと通話はつながってるんだね。何か場所を特定できそうな手がかりは聞こえないかな? GM:強い風の音が聞こえる。『探索』技能でチェックしてもらおうか。 東野:それは私お得意の技能だね(ころり)…余裕で成功。 GM:それではサバイバルに詳しい東野さんには、それはかなり大きな河沿いに吹く風の音ではないかと思われた。 東野:OK。そこまで判断できたら席に戻ろう。 理流:「た、たいへんっ、乾史くんが死んじゃう!?」と、状況がよくわかっていない私は騒ぐ。 乾史:犬神だけに犬死にだった(笑) 理流:自分でオチをつけてどーするのよ?(苦笑) 十三:「会食はここまでということですかね、東野さん」 GM:「どうかなされましたか?」と依頼人達も心配そうだ。 東野:「申し訳ありません、犬神が敵と遭遇したようです。我々は彼の救援に向かわねばなりません」 GM:敵、という言葉に彼らは顔を硬くする。「この事件の犯人、ということでしょうか?」 東野:「その可能性は高いと思われます」 十三:車の手配をしよう。我々はここにタクシーで来ているからな。 GM:そこで狛村さん、「今電話して、近くのレンタカーを手配して持ってこさせました。もうじき到着するはずです」 十三:おっと、ほう、という顔をしよう。 東野:素晴らしいなあ狛村さん。 GM:「レンタカーの経費はCCC宛でよろしいですね?」 十三:…素晴らしいなあ狛村さん(笑) 東野:「そのようにお願いします」 GM:頼れる女ですから(笑) 東野:「今夜は非常に有意義な機会をありがとうございました。不躾ながら中座させて戴きます」 GM:「こちらこそありがとうございました。我々も社に戻った後、帰宅いたします。後ほど結果を教えてもらえませんでしょうか?」 理流:「わかりました。良い結果をお伝え出来るよういたします」 GM:そんな事を話しているうちにレンタカーがやってくるよ。店員の兄ちゃんが東野さんにカギを渡して、仲間の車で帰ってゆく。 十三:狛村さん達には警戒を促しとこう。 GM:「明日の朝、また旅館のロビーに伺います」と狛村さん。 東野:では早速出発するとしよう。 GM:君らはレンタカーに乗り込む…あー。車種は好きなもん選んでくれなさい(笑) 東野:ライトバンとかがいいな。 十三:マーチ(笑) 理流:NSX(ぼそっ) GM:…レンタル代は君らの報酬から天引きだからな?(笑) 東野:じゃあ、レガシィあたりで。 GM:「…そういえば、その子はどなたですかな?」と伏見さん。 東野:おっと。マキちゃんの事を忘れていた。乾史の連れとでも説明しておこう。 GM:「そうですか、こんなお若い子がエージェントとは…ううむ」 東野:「いやあ、この業界にも色々居ましてね」 十三:マキは連れて行ったほうがいいと思うのだが。まだ危険は無いと思うし。 理流:っていうか、この子泊まる所ないんじゃない? 東野:我々以外に保護できる人間も居ないだろうしねえ。同行させるしかないでしょう。 十三:河沿いを流しつつ、公衆電話がある施設を探そう。 理流:おっけー。 GM:…おっと。鷂さん。 十三:なんでしょう? GM:車が出発した直後に、君は窓越しに伏見さんの表情に気付いた。…何かにとても驚いたのではないか、と君は思った。 十三:…ぬ? 13.猛毒 GM:さて、どこに行くね? 東野:(地図を見て)レストランを出てすぐにある河沿いの国道を流す。 十三:助手席、後部座席組は公衆電話をチェックする。 GM:了解。さて、地方都市にしては大規模の四相津市だが、ひとたび郊外に出てしまえば田舎と大差ない。例え国道沿いに公衆電話があったとしても、夜で見えないだろうね。 乾史:(おれがやられる前に爆発が起こって堰が壊れてるんだよな。警察とか来ててもおかしくないんだけど?) GM:(ふふふ、近くにいた犬神君にさえ、「ぼむ」としか音が聞こえなかったのですぞ?) 東野:「公衆電話のありそうな施設」を探しますよ。公園とかコンビニとか。 GM:(まあ、ここで迷ってもらってもあまり意味がないんだよね)国道沿いを流しているとすぐに、暗闇の中にぽつんと立つコンビニを見つける。こうこうと灯りを放っているから、300m先からでも目立つさ。 東野:とりあえず犬神の保護優先って事で、一も二も無くコンビニに向かいます。 十三:符は直ぐに取り出せるようにしておこう…。 GM:はーい。じゃあ、コンビニについた君らが見たものは、電話にへばりつくようにして駐車場に倒れている不良少年がひとつ。 乾史:…ぐったり。 理流:「乾史くん!?」 GM:店の人やまばらなお客達は「おい、110番じゃないか」「119番でしょ!」などなどざわめいているが、対応はきわめて遅いようだ。 理流:「ちょっとどいてくださいっどいてくださいっ」乾史君にかけよる。 乾史:肩を押さえてうずくまっている。 東野:「理流、乾士は頼んだぞ」 理流:「わかったわ。任せておいて」…傷の具合を見るけど、軽い? GM:ふむー。見たカンジそれほど酷いダメージを受けているようではないね。服に大きな裂け目とかは無い。 理流:『生理学』で応急処置を。なんか解剖とか始めそうな感じだけど(苦笑) GM:じゃあ、服を脱がすと言うことでよいかな? 理流:えっ。 GM:てえか、足もケガしてるのでズボンも脱がすことになりますが。 理流:えっえっ。 東野:車の中に連れ込んだらどうだろう? 理流:と、とりあえず車に連れ込んで上だけを(苦笑) 乾史:連れ込む…って。 東野:私は店の人たちを落ち着かせて仕事に返す事を試みよう。 GM:『外交』か『社交』の技能で判定してね。 東野:ふはは、そんな技能持ってないさ。…『交渉』じゃダメだよね。 理流:東野さんの技能って、何気に肉体派スパイ技能に特化されてるのよねえ。 東野:武闘派一筋20年の人だからねえ、私。 十三:では私も野次馬対策に加わろう。「騒がせて申し訳ない、喧嘩があったとの通報を受けて、こちらに来たのだが、この少年は我々が保護するので」と『外交』技能判定。(ころり)よし。成功。 GM:コンビニの主人が「あのう…これって通報しなくてもいいんですか?」とか言っていたりするが、君が保護者だろうと思ったのか、野次馬たちは去ってゆく。 東野:では能力を全開にして周囲を索敵します。 GM:『捜索』技能に-5のペナルティをつけて判定どうぞ。 東野:く、それは厳しい…(ころり)失敗。 GM:とりあえず、異常ないと思った。  車の中に乾史を運び込んだ理流は、乾史の上着を脱がす。その肩には小さな刺し傷があったのだが、傷の周囲が異様に赤黒く腫れている。傷の周囲に何かがこびり付いているのを発見した理流だが…。 GM:「乾史にーちゃんっ、乾史おにいちゃん!大丈夫?」 十三:「お嬢ちゃん、あんまり心配しなくても大丈夫だ。このお姉ちゃんが手当てしてくれるからね」 理流:直接触るのはかなり危ない気がする。生理学とか化学でこれが何かわからない? GM:君、そんな技能よりもっといいモノ持ってるんですがねえ。 理流:(汗)『分析』します。眼を光らせて能力発動。 GM:分析結果は…化学物質ではない。植物や昆虫が持つような有機的な毒物が傷に付着しているようだ。触るだけでもヤバイ気がする。 理流:トリカブト? GM:そのようなものだと思ってください。 十三:傷口にはまだくっついてるとなれば、放っておくと危険だろうな。 理流:毒を生理食塩水とかに『変質』させることはできる? GM:認めよう。 理流:では。『我は観る!故に其はあり!』ぴかぴかばちこーん! 乾史:なんだよぴかぴかばちこーんって(笑) 理流:能力を使うと派手な光と音が出てしまうって制限がついてるのよ(苦笑) GM:理流は『化学』も持っているし、わかるだろうな。この毒は「痺れ薬」と「劇薬」が混ざったようなものと思ってください。「痺れ薬」はかなり効果が持続しそうだ。一方「劇薬」は強力だが即効性で、一度耐え切れたなら後はなんとかなりそうだ、と思った。 乾史:ほっ…。 GM:乾史君の呼吸は目に見えて楽になっているようだね。 理流:よかった。 GM:ちなみにゲーム的に処理を申し上げるとだね。命中するとダメージと共に猛烈に体力が奪われ、かつ、抵抗に失敗すると敏捷力がしばらく下がってしまうという代物なのだ。 十三:えげつないなあ…。 乾史:オレ、能力使い切ると体力も一般人並に戻っちまうんだよな。 GM:「乾史兄ちゃんだいじょうぶなの?」と半泣きっつうか全泣きの子がいますが。 東野:乾士は意識を取り戻してる? 乾史:まだ寝てる…。 理流:「マキちゃん、おにーちゃんは、疲れて寝ているだけだからねー、大丈夫大丈夫」 GM:…そうこうしてるうちに、夜も更けてくる。どうやら、終電の時間は過ぎてしまったらしい。 十三:今夜の捜査はこれまで、と言うところかな。 東野:乾史の体調が問題ないようなら、そのまま河の周辺を調査したいのだが。 十三:安静にしてやった方がいいと思うのですが(笑) GM:今は膝枕中だし(笑) 十三:それも女の子のだね。 東野:了解だよ。おとなしく旅館に戻ろう 乾史:ぐぅ…。 理流:むー。ごめんねー。私の膝枕はみーくん専用なの(笑) 十三:マキの、って意味なんだがね(苦笑) 乾史:…明日の朝刊かなぁ、事件になるのは。 東野:では鋭気を養うとしよう。 理流:「さ、マキちゃんはおねーちゃんと一緒にねましょーね〜」 東野:それで良いのか、乾史?(笑) 乾史:いやだってオレ意識ないし(苦笑) 14.触発 GM:さて、一夜明けて。…そろそろ朝も終わろうかという頃。旅館の自室で、ようやく意識は意識を取り戻す。 乾史:「…はっ、畜生、オレはどーなってたんだっ」と手近の十三につかみかかる。 十三:「よく思い出せ、犬神くん。君の負けっぷりを」 理流:「あ、おはよう。大丈夫?痛いところはない?おなか空いていない?」 乾史:ぐるるるるるぅ、と音がなる(笑) 十三:「理流君、旅館の朝食を確認してきて貰えるかな」(と料理を作らせないよう牽制) 理流:う、先越された(苦笑)まあ、旅館に泊まって料理を創るのもなんだしねと、納得して料理の手配をしてくる。 GM:そんな中、TVの中ではワイドショーが。『…本日のニュースです。四摸津市を流れる河で護岸が崩れるという事故が発生しました』 乾史:ガバっと跳ね起きて、「ここだ!ここ!」と叫ぼう。 GM:『本日早朝に付近の住民が外に出てみると、堰が崩れ落ちていたということです。堰は以前より老朽化が指摘されており、本件は事故であると見方が強く…』…とかいってるうちに部屋に飯が運ばれてきます。 乾史:メシメシメシ。ものすごい勢いで口に物を放り込みつつ、昨日あった事を正直に話す。 GM:『…河川は堰の瓦礫によって流れを妨げられており、上流の水位の増加が懸念されます…』 乾史:…やっぱし応急処置にしかならんかったか…。堰が壊されて氾濫しかけてたんで、ガレキを押しのけてたら… 理流:中から、作りかけのプラモが出てきた。 十三:ガレキに花を咲かせましょう。 東野:ガレキの翔って漫画がね?(笑) 乾史:話聞けよっ!(怒)白いバンから出てきた辛気くせぇ親父が問答無用で襲いかかってきたんだよっ。あんたら見なかったか!? 東野:昨夜は君を救出するのが最優先だったのでね。 GM:ああそうそう。事情を正直に話すとだな。「乾史兄ちゃん、危ないことしないでよっ!」と烈火のごとく泣きながら掴みかかってくる女の子が約一名ほど。 乾史:「もげっご、げがっごむげっご!」(向こうがケンカ売ってきたんだ!) GM:「乾史兄ちゃんがいなくなっちゃやだよう」ぐいぐいぐい。 理流:「こらっ、ダメでしょ乾史くん!女の子なかしちゃっ!」 東野:生暖かく見守っていよう。 乾史:…ぷはー、ぜいぜい。 GM:ちなみに、乾史は元気にはなったが、敏捷度は-1のままだ。このシナリオ中は続くと思ってくれ。 乾史:ぬう。了解。 理流:…そろそろ二日目の行動を開始しよっか。 東野:まずは狛村さんに報告に行かないといけない気がするね。 十三:朝、旅館に来てくれる手筈だったな。 GM:そうそう、レンタカーは狛村さんの交渉により、一日分の料金で任務中はずっと使えるように手配してもらったそうだ。 理流:ありがたやありがたや。 GM:それでは時間になると、狛村さんが旅館のロビーにやってくる。 十三:この事件に対するJW社の対応を聞いて、こちらの行動を決めよう。 GM:…そして開口一番。「あの人もあなた方のご同僚ですか?」 東野:…あの人? 十三:「マキちゃんのことですかな?」 GM:「いいえ。さきほどまで私と入れ違いにロビーにいましたが…」 十三:違ったな。「どんな人ですかな?」 GM:「背が高くて…コートを着ていました。あなた方のご同僚ということで、旅館の方々に話を聞いておられましたよ」 乾史:「そいつ!!昨日オレを襲ってきた奴だ!」 東野:「他に特徴は?」 GM:「ちょっと表情がなくて、怖い感じでしたね。入れ違いでしたから、まだ近くにいると思いますが?」 十三:ここは全員で後を追うべきだろう。 東野:「聞いての通り、犯人の可能性があります。追跡します!」 理流:「知子ちゃんを襲ったのもきっとそいつねっ。追いかけましょうっ!」 乾史:『直情』なオレは迷わず飛び出す! GM:ふむ。それでは君達がちょうど旅館の玄関を出た目と鼻の先で、ぶろん、ぶろろんと:どっかでみたような白いライトバンがエンジンをかけはじめている。 理流:むぅ、ギャグシナリオだったら、そこいらの電柱錬成してキャノン砲創るのに(笑) 乾史:500円玉を握って駆け寄りつつ、『拳圧』をチャージ。タイヤを狙う。 十三:遅まきだが、『掃の符』で人払い。 GM:乾史は車が発進する前に一発だけ、『拳圧』を撃ってよいよ。 乾史:よっしゃー(ころり)ぐう、タイヤには当たんない。 理流:ああん、サイレンサーつけてないっ。こんなところじゃ撃てないっ! 東野:我々のレンタカーはどこに停まっているのですか? GM:旅館の裏の駐車場だね。 十三:犬神に私の携帯を放り投げよう。そして高速走行で追って貰いつつ、レンタカーで後を追う、かな。 乾史:オレの高速走行って時速60kmぐらいなんだよ。本気で走られたら全然間に合わない。ジャンプしてバンに飛び乗れるかな? GM:いいよ。 十三:犬神君、受け取れ! 乾史:金を握って無いほうの拳で…(ころり)無事にキャッチ。そのままジャンプ! GM:無事に着地できるか『軽業』で判定してくれ。 乾史:(ころり)うおっ成功しちった(笑) 理流:ああっ、また乾史くんが単独行動をっ。 乾史:しかもオレは片手は拳を握っている!(笑) GM:じゃあ、乾史に気付いたかどうか、バンは一気に加速し、残り三人から離れてゆくぞ!乾史はバンから振り落とされないよう判定すること。 乾史:(ころり)成功…でも片手にコイン握りっぱなしなんだよな。スキー板とかかける奴とかあったら、拳握るのやめて、両手で掴まるのに集中したい。 GM:スキー板用のはないけど、資材を上に載せるための金具のようなものはあるとしよう。 東野:こちらもレンタカーで追いかけましょう。 理流:こーなったらカーチェイスよっ! 15.追跡 十三:狛村さんはどうしようか。マキと一緒に来てもらえればベストだが、無理なら面倒を見てもらおう。 GM:君らのレンタカーは乾史を回収することを考えると定員オーバーになるね。 東野:我々三人だけが乗るってことで良いのかな。 十三:素直にライトバンか四駆にしておくべきだったか…。 GM:「何かあれば携帯に連絡をください」と狛村さん。 理流:とりあえず、車に乗ったらフルに武装していくわね。今回は、M93Rとレミントン。それから車に500ccペットボトルを適当に投げ込む。 東野:『運転』技能は私が一番高いかな? 理流:うん。あと私は窓から狙撃したいので。 十三:私は二輪免許だけしかないし。と、駐車場には私が乗ってきた単車はある? GM:うい。 十三:では、私はそれで追跡します。二台の方が何かと都合が良いでしょう。 東野:能力を全開にしつつ運転します。 GM:君らが駐車場からレガシィを引っ張り出す頃には、乾史を乗せたバンはかなり遠ざかっている。 東野:アクセルベタ踏みで飛ばします。 GM:どっこい、ここは裏道だ。相手はこの地形を充分学んでいるのか、巧妙に潜り抜けていく。離されないようにするなら『運転』技能-2で判定すること。失敗したら差額分がペナルティになるぞっ。 東野:(ころり)オーケー、ついていけてます。 十三:単車ですが…四輪と同じ条件で判定ですか? GM:うん。サイドカーついてるしね(笑) 十三:(ころり)ノオ、目が悪い…。 乾史:そりゃあれだ、東野さんより先に出たけど東野さんを追跡しているって感じ?(笑) 十三:カッコワルイ…。 GM:サイドカーが原因だろうねえ(汗) 理流:サイドカーを射出するのよっ!(ぇ) 十三:携帯も持ってない…。皆後は頼んだぞ〜。 GM:そこまでひどい目じゃないし。東野さん達の車を数ターン遅れで追いかけている事にしましょう。 理流:むー。ハリウッド映画なら弾ばらまきながら追っかけられるのにー(笑)  朝ののどかな旧市街を、猛スピードで走り抜ける二台の車と単車。PC達は折を見ては車を抜きにかかるが、どうしてもライトバンを捉えきることが出来ない。やがて住宅街を抜け、開発区から郊外へと繋がる幹線道路に出る。 GM:ここは開発区。ごっついダンプやミキサー車がとんでもない相対速度で対向車線を通り過ぎて行くぜ! 乾史:ひいいい。怖えぇっつうか寒い!! GM:幹線道路に出た途端、バンは猛スピードで尻を振り始める。 乾史:くそっ、振り落としにきやがったか。 理流:ということは、スピードは落ちる? GM:うん。君らはついに車をロックオンした。 十三:併走している車と、周囲の人影を確認したいのだが。 GM:ここは工事中の開発区なので、この時間には人がいない。対向車もごくわずかだ。 理流:よしっ!箱乗り狙撃! 東野:任せたよ、理流。 GM:ここより先、毎ターン、乾史が振り落とされないか判定をします。その間に君らは攻撃なり何なりアクションしてください。十三は、二ターン後からの参戦としてくだされ。 十三:了解です。 GM:では一回目。こちらの『運転』技能で振り落としにかかるぜ! 乾史:『軽業』で対抗!なんだけどコイン持ってないから大したことないんだよなあ…(ころり)ぐあ、ぎりぎり失敗。 GM:では、横ゆれの重力にバランスを崩した乾史は屋根から振り落とされる。地面に叩きつけられはしないが、車の側面に両腕でぶら下がっている体勢だ! 乾史:傍目にはシュールな光景だよな(汗) 理流:あまり猶予はないわね。ベレッタでタイヤを打つとしたらどの程度の修正? GM:おっと。その前に東野さんが運転技能で判定してくれ。達成値がマイナスだったら、その分他の人の精度や技能にペナルティがつきます。 東野:ういさ(ころり)ってぐはあっ! 乾史:ファンブルじゃない、というレベルだなぁ、それ(笑) 理流:うわっと、あぶないあぶない。落ちるところだったわ。 乾史:狙撃でファンブルするとオレに当たるのか!? GM:そういうリクエストは大歓迎だよ(笑) 東野:…レミントンで乾史もろともって選択肢もあるよね…。 十三:大人の選択肢だ…。 GM:この時点で十三もだいぶ追いついてきている。何か仕掛ける? 十三:といっても手段がないからなぁ。背後から怪しい車両がこないか確認しつつ、引き続き猛追しよう。  次のターン、乾史は何とか振り落とされないようこらえた。東野の運転も安定し、理流が狙撃ポジションに入る。 理流:くらえ、三点バースト!! GM:(えーい、銃器の判定は面倒なんだよなあ)…ばすばすっ、と二発命中したよ。音を立てて車が大きく傾ぐ。 理流:仕留めたかな? GM:だがまだそのスピードは緩んでいない! 乾史:まさか防弾?  しかし、それでバランスが大きく崩れたのか、バンの運転は明らかに難しくなったようだ。乾史は次のターン、判定でクリティカルを出し再び屋根に戻ることに成功する。  次いで東野も運転判定にクリティカル。理流がノーペナルティーで狙撃を敢行する。 理流:ばすばすばすっ!!きゃっほー、全弾命中!! 東野:やっぱりとりがーはっぴーだね…。 GM:くそう、皆異様に目がいいなあ。タイヤは音を立ててはじけ飛ぶ。 十三:空薬莢の数は6つか。帰りは拾わないと(苦笑) 理流:大丈夫。放っておけば水に戻るから(笑) 東野:後は犯人を捕まえるだけだね…、ってGM何のダイスを振っている? GM:いやあ。ところで君達、今自分達がどこら辺にいるかわかるかな? 十三:(速度で計算)…そろそろ開発区を抜ける頃、かな。 GM:うむ。ちょうど橋に差し掛かった頃だ。で、そこにはつい昨日壊されたばかりの河があるんだよね。 東野:ありますね。 GM:助手席側のドアがバカン、と蹴り開けられると。 乾史:? GM:男の姿が飛び出し、下の河に向かって飛び込んでゆく。 乾史:…の、乗り捨てだぁ――――っ!? GM:そして…制御を失ったバンは後続のレンタカーに急速に突っ込んでくるぞ! 理流:うわっ、神風アタック!? 東野&十三:回避!回避! 乾史:小銭を握って、超跳躍で脱出しても良い? GM:認めます。ってかそうしないと間違いなく死ぬだろうしね(笑) 乾史&東野&十三:(ころり)成功! GM:ちぇー。メタスラアターック失敗…!!どがっちょ〜ん!! 東野:華麗に回避したところで飛び降りてコートの男を追跡する。 乾史:同じく。着地と同時に橋へ駆け寄る。 GM:じゃあ君らは河の中に立つ男を発見する。視力がいい人? 理流:はーい。 GM:男は君達に向かって露骨な嘲笑を浮かべると、河の中を猛スピードで遡っていく。…明らかにまっとうな人間の動きではないね。 十三:走って?泳いで? GM:泳いで。 理流:あったま来たぁ(笑)すぐ追いかけるわよっ!! 16.挑発  早速追いかけるべく橋の下へ向かう一行。しかし河沿いは雑草に覆われており、車、バイクでは容易に近づけそうにない。 GM:男の泳ぐ速度は…。乾史の『高速走行』に匹敵する。 十三:モーターボート並か…明らかに常人ではないわけだ。 東野:では、乾史に『高速走行』で追いつつ時間を稼いでもらい、我々は車で追いかけます。 GM:路肩に潰れているバンはどうするね? 十三:バンの調査はまた後で。狛村さんに確保を依頼しておこう。  車内から狛村に電話し、バンの確保を依頼する車組。ついでに詳細な情報をCCC本社に送り、敵エージェントの正体を割り出しを依頼する。一方、河沿いを猛ダッシュして男を追いかける乾史だが、スタミナが切れ男に引き離されてしまった。 GM:見失ったね。男はどうやら先に行ってしまったようだ…。 理流:泳いで時速60kmより早いってすごいわね…。 乾史:「くそう、持久走は好きじゃね〜」 GM:ところで乾史君、きみの視線の先にはいくつかの工場が広がっているよ? 乾史:あのどこかに入ったかな、と考えつつ、息を整えながら後続を待とう。 理流:ぱらりらぱらりらぱらりら〜と追いつく。 東野:やめなさいって。 乾史:GM、オレの手持ちの小銭っていくらくらい? GM:うーん。ランダムにダイスを振って決めよう。どりゃ…2637円。 乾史:あと500円4枚、100円6枚、10円3枚、7円1枚か。 東野:7円硬貨って何だ。 理流:記念硬貨? 乾史:つっこんでくれてありがとう(笑)  打つ手に困り、工場をしらみつぶしに当たるか、と検討する一行。改めて車に乗り込もうとしたその時…。 GM:『うっちのとうちゃんは〜さらり〜ま〜ん♪』 東野:おや。「はい東野です」 理流:狛村さんからかな? GM:『…ふん。』 東野:? GM:『……このくらい追いついてこないと張り合いが無いぞ、サムライ』    『…せっかく演出してやったのだ。少しは骨のあるところを見せてもらおう』 東野:「…それは失礼した」    「そこで待っていてくれれば昨日の分も含めて十分に返礼はさせて頂くが?」 GM:『…あの小僧のことか』    『…アレは張り合いがなかった。殺す覚悟もない腰抜けではな』    『…お前となら楽しめそうだ。いつぞやの恨み…俺は忘れていないぞ』 東野:「殺し合いをお望みかね?」 GM:『何、ビジネスには真剣であれ、というのが互いの信条だろう?』    『命くらいはかけないと、な。』    『…大和薬品の浄水プラント。待っているぞ』 GM:つー………… 東野:…。 十三:東野さん?誰からだ? 東野:私は犯人に心当たりがあるのかな? 乾史:『企業知識』(※)でロールだっ!っとGMの台詞を横取り(笑) GM:そうさその通りさ(笑)遠めに見た姿と、今の声で判定してみよう。 東野:毒を使ったり高速で泳いだり、といった能力も加味して記憶を辿りたいなあ。 GM:了解。では-3で判定してみよー。 東野:(ころり)残念。 GM:心当たりが多すぎてか、わからないね(笑) 東野:「犯人からだ。大和薬品の浄水プラントに居るそうだ」 理流:ふーん、良い度胸しているじゃないの。ちゃっちゃと片付けちゃいましょ。 乾史:昨日の借りを返してやらねえとな。 東野:うむ。それでは文明の利器カーナビで照会して向かおう。 GM:それなら迷うことなく浄水施設にたどり着くことができる。休日の工業地区ということもあって人はいない。 理流:っと、GM、武器の錬成良いかしら? GM:認めましょう。 理流:んじゃ、M16A2を一挺と、M93R二挺で。とりあえずM93Rは下げておくわね。 東野:…ああ理流さんや。 理流:ん? 東野:工場施設に損害を与えるような攻撃は禁止ね? 理流:ガーン!! 十三:やはりトリガーハッピー(笑) 理流:そーいえば、ここは稼働していたっけ…しょーがない、93Rをメインで、M16A2はしょって行こう。 東野:能力を発動して警戒しよう。 GM:プラントの一箇所に、これ見よがしに開かれているゲートがある。 乾史:500円玉を手で弄びつつ、侵入する。 (※)『派遣会社』の世界では、有能なエージェントの能力や大手企業の動向、不審な新興企業の素性などといった情報が常に飛び交っている。そう言った情報を総称して『企業知識』と呼ぶ。この技能が高いPCは、遭遇した敵の正体を見破ったり、怪しい会社の身元を洗うときに有利な判定がついたりする。別名雑学。もしくは、「知っているのか雷電?」 17.開戦  浄水プラントへと侵入した一行。セキュリティは厳重のはずなのだが、明らかに胡散臭く門が開けっ放しになっている。建物の奥は一方向へ一方向へと扉が開いており、用心しながらも次第にプラントの建物の奥へと誘われていく。 GM:やがて…浄化槽と言うのかな。体育館のような大きさのフロアに、どでかいプールが設置されている場所に出た。その上に金網が敷き詰められており、人が歩けるようになっているね。 東野:罠はないかな? GM:(鋭いなあ)『罠/電子機器』技能でチェック。 東野:(ころり)うし成功。 GM:ふむ…。金網に簡単な起爆装置がある。リモコン一つで金網が壊れて、乗っている人がプールに落下する、という仕掛だね。 東野:『罠/電子機器』で再度解除判定。(ころり)ふふーん。てきぱきと解除。 乾史:おっさんってば絶好調だなぁ。 十三:さすが、東野さん。 東野:中に進むしかないだろうな。 GM:それでは、君らの入ってきた扉がずずずずず、と閉まるよ。『防火扉を閉鎖します』『防火扉を閉鎖します』『防火扉を閉鎖します』…がっきょん。 理流:ま、閉鎖されても私にはどーってことないけどね。 東野:今、我々は巨大なプールの上の金網に乗っているってことだよね。 乾史:オイオイ、なんかいやーな感じだなぁ。 東野:では。「小細工はそのくらいにして姿を見せたらどうだね?」 GM:『…そうさせてもらおう』 理流:どきどき。 GM:それでは…東野さん、水面を突き破って君の足元からナイフが飛び出てくる! 東野:『アクロバット避け』をしてみよう。(ころり)成功。よし、回避にボーナスがついた。(ころり)…うお、どうにか回避だ。 乾史:ひょーぎりぎりだぜ。 理流:いえ、これも東野さんの演出よっ!(笑) 十三:わざわざ我々の中で最も回避に長けた東野さんに攻撃してくるとは…よほどの自信か。 GM:(さあてどうだろう)金網の隙間を穿つように水中から突き出されたナイフを東野さんは華麗に宙を舞ってかわした。…ナイフを握った腕は、すぐにまた水中に没する。 十三:ダルシム型(腕が伸びる攻撃)か? GM:いいや。こいつは水中型なのさっ。 東野:敵は水中から出てくる気配はないのね。 GM:ないねえ。『…さて。腕のほうは衰えていないようだな』 東野:「期待には応えて差し上げないとな」 GM:『…イルボンにはモグラ叩き、というゲームがあったが…逆の立場と言うのも楽しいだろう?』…そんな言葉も消えぬうち、次は乾史の足元からナイフが!! 乾史:ボクサー舐めんなよっ!(ころり)おし、回避! GM:またしても水中に没する…『…さて…次は誰にしようかな…?』 理流:水中か。3m程度潜られたらもう銃は効かないのよね…。 十三:まずい、このままでは一方的に狙い撃ちにされてしまうぞ。 GM:なんて君らが戸惑っているうちに…もう一回攻撃だ!!今度は理流!! 理流:ぎゃああ。(ころり)回避失敗…。 GM:ようやく命中だぜ。11点の『刺し』ダメージだ。 理流:ひぃぃ、一気に体力半減しちゃった…。 十三:くそ。天井の配電盤でも落として感電させてやろうか。 東野:そういう場合、施設への損害はどうなるんですか? GM:もちろん君達の自腹ですよ? 十三:のお…。 GM:君らはその気になればいくらでも派手にやれる能力を持っているわけだからね。派遣会社としても、必要以上にリスクは負えないのさ。だから、自己採算性。あんまり考えなしに暴れてると、任務終了後に報酬じゃなくて賠償を請求されるかもよ? 理流:解決するだけでなく、黒字にしなければいけないのね…。 乾史:んなもんオレは気にしねーけどな。 東野&十三:是非とも気にしようね犬神君? 乾史:う、眼が洒落になってねえ(笑)  浄化水槽に閉じ込められたPCたちは、水面から自在にナイフを突き出してくる敵エージェントに翻弄される。対策が定まらないまま続いて十三が攻撃を受け負傷してしまう。敵が攻撃の瞬間しか姿を現さないため、時間だけが無為に過ぎてゆく。 十三:12点ダメージ。(ころり)ぐう、判定も失敗。私も敏捷度-1だ。 理流:猛毒のダメージが…。私遠距離型だからもう一発食らったら死ぬかも。 GM:『楽しいなあ……お前たちのその表情があってこそ、この仕事を続ける甲斐があるというものだ』 理流:むかつくわねえ。 GM:そんな折。『うっちのとうちゃんはさらり〜ま〜ん♪』 東野:おや。携帯に出ます。 GM:『東野さん、営業の朝生です。まだ生きていますか?』 理流:朝生さん?…ああ、依頼書をくれた人か(笑) 東野:「…お疲れ様です。どうにか」 GM:『バンのナンバーから追跡した人相と、これまでの情報から敵エージェントの正体がほぼ確定しました』 東野:「ほう」 GM:『通称『ディッチャー(溝浚い)』。旧東側、アジア系の軍人崩れや元特殊部隊を斡旋する人材派遣会社『ハイガンマー』の所属です』 十三:軍人崩れか。破壊工作はお手の物だったわけだ。 GM:東野さん、『企業知識』+3で再ロール。 東野:(ころり)今度は成功だね。 GM:では思い出した。君は、かつて在籍していた商社で、日本海のカニの市場を開拓しようとしていた事があるのだが、その折某国の不審船と一戦交えたことがある。 東野:不審船…。その時に面識が出来てしまったわけだね。 理流:某国ってどこですか? GM:だから、某国ですって(苦笑) 十三:いろんな意味で突っ込んではいけない事だ(汗) GM:毒を用いたナイフを扱うこと。それから水中でまさしく魚のように動けることが特徴だった、と君は記憶している。 東野:ではその情報を皆に流す。毒使い相手なら一旦攻撃範囲外に下がりたいなあ…。 乾史:とりあえず壁際へ跳躍移動する。 GM:『…ふふ、逃げるだけだな、小僧』 乾史:…あ、ワリィ、今のキャンセル(笑)仁王立ちになって待ち構えてやる。さすがに二回ケツまくるのは流儀じゃねえ。 18.『溝浚い』 十三:水を毒に変質させたりするのはどうか? 理流:量が多すぎね。それにこの状態じゃ水にさわれないし。どうしたものだか。 東野:理流さん理流さん。 理流:はい? 東野:爆薬練成して水中に放り込んだりとか出来ない? 理流:あー。やれるわよよゆーで!そのための能力ですから(笑) 十三:爆弾投げ込めるはスペースある? GM:足場の格子はかなり密に組まれている。握りこぶしが通らないくらいだ。 東野:ナイフは格子の隙間から刃だけ出てくる感じですか。 GM:うん。君らの足の裏を狙っていると思ってね。 乾史:ってことは、攻撃の瞬間は『溝浚い』の手は見えるのね。 理流:んじゃ、東野さん案のダイナマイト投下を。 東野:理流が練成してる間に格子を破壊して投下用の隙間を作っとこう…このくらいの被害は許容範囲内だよね。 GM:(ころり)成功。拳大の穴が開きました。 東野:こんなもんで良いかな、理流? 理流:充分です。ありがとう〜。 十三:私にはまだ余裕があるし、『溝浚い』を挑発して引きつけよう。「おい、河童。ひとつ陸の上で相撲といこうじゃないか?頭の禿が泣いているぞ?」 GM:くそ、次のターンは十三を狙ってやる(笑) 理流:分析、変質、練成に3ターンかかります。 GM:投下にはさらに1ターンかかると思ってね。 東野:しかたがない。それまでは耐えるぞ。  こちらから仕掛ける事が出来ないPCたちは、理流を守りつつ防御体勢を取り、『溝浚い』の攻撃を受けたらカウンターを決める、という戦法を選択する。 十三:しかし何だな。いくら水中を自由に動き回れるとはいえ、水底からこちらの位置が正確にわかるものなのかな?GM、水の透明度はどんなもの? GM:(ぎくっ)水はあんまし綺麗じゃないね。釣堀くらいかしらん。 十三:となれば、何らかの方法でこちらの位置を確認しているんじゃないか? 乾史:気配を探っているとか? 理流:音とか? 十三:GM、今までの我々の行動から、『溝浚い』が目標を定めるパターンを推測できないでしょうか? GM:…もう少し仮説を立ててもらいましょうか。 十三:では、『溝浚い』がこちらの足音や声を頼りに攻撃してきてるのではないか、と推測。 GM:知力判定を…するまでもないか。十三が正解だね。『溝浚い』が攻撃してくるのは、直前に足音や声を立てた相手のようだ。 乾史:よっしゃ、そうとわかれば…。  次のターン、全員が足を止め、乾史のみがわずかにステップを踏む。『溝浚い』は当然乾史に攻撃を仕掛けるが…。 乾史:避けない。 GM:ならばくらえ、毒刃を!!…ってうお、ダメージが8点しかない。 乾史:そんなの防御で止まるぜ。ではそのナイフを引っつかみ、その腕に『全力攻撃』オプションでパンチを叩き込む!(ころり)おっしゃ、『叩き』の28点! GM:くっ、ナイフをぼろりと取り落とし、水面に沈む。 乾史:「…誰が逃げてばっかり、だって?」 GM:『……ふん。やるな小僧』 東野:それでは私も乾史に習って挑発してみよう。「そんな遅いナイフ程度で私に何か出来る等と、勘違いもはなはだしいな。もう少し楽しませて欲しいものだ」 十三:銃弾にカウンターが取れる人ですからねえ(笑) 理流:では私。引き続き練成中。『我は見る、故に…』  次のターン、挑発に応じた『溝浚い』のナイフを容易く避ける東野。(「それで終わりかね?」『…相変わらず逃げだけは上手いな』)そしてついに、理流が爆薬の練成を完了する。 理流:『其は在り!!』ドギャアアン、と効果音つきでダイナマイトが出来ました〜。信管付きの砲弾状の奴です。投げ込んだ後、一定時間でどかーん。 GM:そういえば理流、君の練成能力の制限は派手な光と…『音』が出る、だったねぇ。 理流:うん。ってあれぇ?(笑) GM:『………つまらぬ事をしている奴がいるか…』と、『溝浚い』の声が水底から轟く。どうやらより一層、深くへ潜ったようだ。 十三:何か来る? GM:『そろそろ長くはなさそうだな……受けてみせろ』 東野:何が来る? GM:突如、水中から飛び出した無数のナイフが、ハープーンのように君たちを貫く。全員、防御判定のこと。言っておくがこれは『面』の攻撃なので避けは出来ないぞ。 乾史&東野:叩き落す!!(ころり)よし、成功!! 理流:う、私は両手がふさがっているから、どうしようもない…。 十三:くう、私も防御失敗!! GM:では引き続き15点の刺しダメージをあげよう。当然抵抗失敗すると毒だからね。 十三:残りHPは15点。 乾史:…ひでー技。 GM:だって挑発されちゃったんだもーん(笑) 理流:し、死ぬ死ぬしんでしまう。挑発した人だけ狙ってよ〜(泣) 乾史:挑発した人は食らってない(笑) 東野:いやあ(笑) 理流:「よっくも乙女の柔肌傷つけてくれたわねっ!天罰てきめーん!」どぼーん。投げ込むと同時に待避。 乾史:当たるかな? 十三:回避されたら厄介だな。 GM:…はっはっは。実はこいつの必殺技『ハープーン』って、発動させるとしばらく行動不能なんだよねえ(爆笑) 乾史:…アホか? GM:『そろそろ長くはなさそうだな』って言ったじゃん!(笑) 乾史:お前が長くないのかよっ!(笑) 十三:本来なら水底は充分安全圏だからな…。 東野:なむー…。 GM:んじゃあ…    …    ……    ………    ずどこーーーーーーーーーーーーん    と、おっとろしい水しぶきが上がる。 東野:退避、退避! GM:みんなずぶぬれー。 乾史:げほっ、げほっ。 十三:あああ、クリーニング代が…。 理流:肉片がプカプカ浮かぶのを水際でじっと待っていよう。 東野:肉片…そこまでか…。 GM:じゃあしばらくすると、ぷかー、と『溝浚い』が仰向けに浮き上がってくる。爆破の衝撃でさすがに気絶してるようだ(笑) 乾史:捕獲(笑) 東野:「子供の頃を思い出すなあ。故郷の川でよくやったものだ…」 十三:花火をほぐしてね…。 乾史:ドカチン漁法は水環境を破壊するので現在禁止されております(笑) 理流:鼓膜やら、眼球やら、いやーんなことになっていそうね…。 GM:(おめーがやったんだよっ!) 19.黒幕 GM:もー好きにしてください、こいつ(笑) 理流:とりあえず縛り上げてぺちぺち殴り倒しておこう。で、引っ張っていく。 乾史:んで、レンタカーのトランクに放り込む。 東野:んむんむ。 GM:じゃあ、トランクに放り込まれようとするあたりで男は意識を取り戻すね。 十三:尋問してやる。「おはよう、『溝浚い』君。何か言いたいことはあるかね?」 GM:「ふん…」縛られた『溝浚い』は不敵に笑う。 乾史:う、まさか。 GM:「同格のエージェント四人相手か。持ったほうかな」と。 東野:時間稼ぎ、か? 理流:…最悪。 GM:「傭兵が主も無しで戦場に出るわけがなかろう?」 十三:だから、『そろそろ長くはなさそう』なのか。 GM:「俺の最後の仕事も終わった。ここからはエージェントの義務と言うヤツに従わせてもらおう」 東野:クライアントに関する黙秘とかその手の条項でしたっけ? GM:ジュネーブ条約のようなものだと思ってください。基本的にエージェント同士では殺しまでやらん、って事。 乾史:「…お前、おれに『殺す気のない奴ではツマラン』とか言ってなかったか?」 GM:「何、ビジネス上の社交儀礼という奴だ。お前は挑発に乗ってわざわざこんなところまで来ただろう?…大事なものを放り出してな」 乾史:マキ?車の中につれてきたよな。 東野:…いやあ…。 理流:そういえば、狛村さんと一緒に留守番してたわね…。 東野:狛村さんに連絡しよう。 十三:私の携帯は、犬神君に持たせたままだ。 乾史:速攻でかけるよ? GM:では。「鷂さんですか!?」あいさつもなしにいきなり出るね。 乾史:「おいっ! 狛村! マキは!? マキはどーしたっ!?」 GM:「追われてます、伏見がザッ、ガガガー」 一同:……。 乾史:いかん…、じゅうぞうの携帯、握りつぶしてしまいそうだ。 東野:「…どうした、乾史」 乾史:「どうもこうもねえよ」電話の内容を告げる。 GM:…沈黙する君らの中、一人楽しげな笑みを浮かべている捕虜がいますが。 十三:…こいつを処分する理由はいくらでもこじつけるさ。きりきりあんたのクライアントについて教えてもらおうか。 GM:「俺もたいしたことは聞いていない。俺の仕事は『線』を絶ち、『空間』を汚す、だったか。それだけだ」 十三:「我々に攻撃をしかけてきたのは何故だ?」 GM:「昨夜、お前たちを今日一杯足止めするよう、指示が出た。あの子供から引き離して、な」 東野:「戻ろう。この男のクライアントがマキちゃんを重要視しているのは間違いないようだ」 GM:「せいぜい急ぐことだ。もう遅いだろうがな」 東野:GM、このように捕らえた敵エージェントは、通常どのように処理されるのかな? GM:君らCCCの事務所に預けるのがセオリーだね。捕虜交換みたいな事に使われると思ってくれ。 東野:気絶させて建物外に放り出して、営業の人に場所を連絡しとこう。 乾史:「…ちょっと待てよ、おいてめぇ、マキをどこにさらうつもりだよっ?」 GM:「知らんな。うちのクライアントは人柱が好きだからな。どこかそこらへんに穴でも掘って埋めるつもりではないかな」 乾史:ぶん殴る。 GM:殴られた。 乾史:はげしくぶん殴る。 理流:止めに入る。 乾史:「邪魔すんなっ」 理流:「乾史くん落ちついてっ」 乾史:「これが落ち着いていられるかーっ!?」 GM:「…ふん」 理流:「こいつを殴っても何も解決しないでしょっ!あなたが今すべきことは何?この人を殴ること?違うでしょ?」 東野:「そのへんにしておけ、乾史。時間の無駄だ」 乾史:(無言で拳を震わせ、地面に叩きつける) 理流:この人のクライアントとの契約は終了したのよね?依頼人に対してはもう義務はないんじゃないの? GM:探偵が事件解決後も守秘するように、君らや彼らも事件が終わっても知ったことはしゃべる事はあり得ない。仮にそうなったとしたら、そのエージェントに次の仕事はないだろう。 乾史:とりあえず旅館に帰るしかない? 理流:速攻で帰りましょう」。 GM:では、『溝浚い』は血の混じった唾を吐いて笑う。「そうそう、俺の仕事だがな。『線』の破壊…高架、踏み切り、堰。『空間』の破壊…開発区、そして…『貯水プラントの爆破』だ」と言うや、まるでタイミングをはかったように、ずぅぅぅん…と君らがいた貯水プラントが鳴動する。 理流:…私のせい? GM:いーえ。こいつの仕掛けた時限爆弾にきまってるじゃあーりませんか。 理流:やっぱりあんたは死んでおけーっ!練成メガトンハンマーで殴る!! GM:ぐはっ。今度こそ完全に『溝浚い』は沈黙した。 乾史:「早く!早く戻るぞ!」 十三:「急ごう犬神君。今はそれが最優先事項だ」 20.裏切  『溝浚い』の処理をCCC本社に一任した一行は、東野の『運転』技能を全開にして旅館まで戻る一向。道中の交差点で明らかに不審なブレーキ跡を発見していた一行は、直感を信じてその先にある立体駐車場に車を走らせる。 GM:突き当たり、立体駐車場の入り口がズタズタに切り刻まれているな。 乾史:切り刻まれる?入り口が? GM:うむり。コンクリートに走る無数の傷痕はあきらかに人間業じゃないよ? 東野:おやまあ…車を降りて内部に向かうべきだろうねえこれは。 乾史:矢も盾もたまらず、車を飛び出す。  暗闇の中を進んでゆく一行。ところが立体駐車場の中はまるで『下から何かが飛び出した』ようにコンクリートが引き剥がされ、見るも無残な姿と化していた。そんな駐車場の一室の中、乾史は一人の女性を助け出した。 GM:「…みなさんですか?」 乾史:「狛村さんか?しっかりしろっ」 GM:狛村さんは足を怪我をしているようだ。 東野:「大丈夫ですか?」 GM:「すいません、マキちゃんを奪われてしまいました…」 乾史:「なんで!? 誰に!?」 東野:「詳しく状況を説明して頂けますか?」 GM:「あれから伏見が旅館にやってきて、貴方たちがいない間マキちゃんを預かろうと言い出したのです。マキちゃんは嫌がりましたが、伏見は『お父さんに会わせてあげよう』と言っていました」 十三:その間に、狛村さんの治療をしておきましょう。ぐるぐるっと包帯を巻いて…なんの傷だろうとさりげにチェック。 GM:「JWに向かう途中でマキちゃんが『やっぱりイヤだ』と言って車を停めさせたんです。その時の伏見の表情が一度も観たことがないほど恐ろしかったので、私は咄嗟にマキちゃんの手を引いて車を降りました。」 十三:…怪しいと踏んでおきながらむざむざと後手に回ったか。使えんな、『共感』能力。 GM:(すまんな十三…) 理流:狛村さんいい人だ。 乾史:オレが犬ならペットになりたい。 東野:そーいう属性があったんだねえ、乾史…。 理流:それならおねーちゃんが(以下略) GM:「ここまで逃げ込んできたのですが…伏見が手を上げると、地面から何か波のようなモノが飛び出してきて、足を斬られて動けなくなったところで、マキちゃんを奪われてしまいました」…とのことだ。 十三:切り傷か…。他に何か特徴はないかチェック(ころり)。 GM:足は軽傷だが、鋭い切り傷だね。しかも足なのに下から切りつけられている。 十三:河童の次は土竜、か? 東野:「伏見とマキちゃんは何処に行ったか解りますか?」 GM:そんな時。十三の携帯が鳴るな。 十三:私の携帯電話の着信音は、映画「クレイマー・クレイマー」のテーマで。 GM:知らない番号だけど、携帯からだねえ。 十三:出ましょう。誰かはだいたい想像がつくがね。 GM:「どうも、伏見です。いつもお世話になっております」 十三:「これはこれは…先日は大変お世話になりました。二度手間ですなぁ…伏見さん。わざわざ会食の場で彼女を見逃した挙句、抵抗されて事故まで起こすとは」 乾史:「伏見だと!?」 GM:「なに、私としても全ての情報を掴んでいるわけではなかったのです。『玄武の娘』がどのようなモノか…器物か、動物か、合言葉か。それすらもわからなかった。まさかそのまま人間の娘とは予想外でしてね。会食の際にようやく気付いた次第ですよ』 理流:私たちはまんまと事件の張本人にエサをよこしちゃったワケね…。 GM:『そのささやかなお礼です。皆様にはゲストとして、いささかイベントにも参加していただく予定です。本日零時、弊社が鋭意建造中の『四摸津グランデ』地下駐車場までおいでください…』 乾史:頃合を見計らって十三から携帯をひったくる。 十三:っと、回避成功(笑)「なるほど、それは楽しみだ。水芸の次はなにを拝見できるのかな」 乾史:がるるるる…。 理流:落ち着いて、落ち着いて。 GM:「それは内緒ですとも。ぜひともお楽しみに…」 乾史:「じゅうぞう! 奴はどこだ!?」 十三:「君のシンデレラは、『四摸津グランデ』地下駐車場でパーティーの着替え中だそうだよ」犬神くんがだいぶ鼻息が荒いようだし…これは早めに出かけるのが吉かな。 東野:律儀に敵の指定通りの時刻に行くこともないだろうしね。 理流:さーて、さっきの装備に手榴弾追加と。せっかくのパーティーだものね。ちゃんとおめかししなきゃ。 乾史:「野郎、マキに何かしやがったら…生まれてきたことを後悔させてやる…!」 GM:(みんな怖いなあ) 東野:GM、伏見がエージェントであると判明したわけだけど、正体は推測できないだろうか? GM:おっと忘れてた。『企業知識』で再度ロールしてくれ。『建築学』とか『道教』があれば修正を加えていい。 十三:…私だけ成功したみたいだ。 GM:居るか居ないかは定かではないが…。都市に災害を招くというエージェント『街喰い』なる者が大陸には居た、という情報がある。なんでも、『地脈の加護を得れば得るほど強くなる』というエージェントだとか。 十三:皆に説明しよう、「…犬神くん、シンデレラに求婚する王子様が君のほかにもいるようだ」 乾史:「馬鹿な喩えするなっ」 理流:「さ、あんな男に負けちゃダメよ?」 十三:いつもの調子になったようだ(苦笑) 東野:じゃあみんな、今回のお仕事を〆に行きましょう。 22.『都市喰い』  午前零時を待たずして『四模津グランデ』の地下に潜入するPCたち。待ち伏せ攻撃なども充分想定していたが、さしたる妨害もなく駐車場へ入り込むことが出来た。しかし…。 GM:地下には駐車場…紛いのものがあるんだが、奥へ行けばいくほどそんなものの痕跡は消えてゆく。下へ下へ…と続く道を下っていく頃には、あたりはちょっとした洞窟めいているね。 東野:かなり移動したことになるのかな? GM:地域知識を判定するまでもなく、ここは多分、ヨモツ駅の地下、線路が通っている辺りだということに気が付く。 理流:『線』の下、ってことね。 GM:そう。そして君らは、開けたホールのような空洞に出る。地面にはびっちりとなにやらオリエンタルな文字が刻まれてる。壁やら天井には時折放電なんかもしてたりして、それが広間の中心に集まってるなあ。 十三:タオイスト、か。 GM:広間の中心には穴が掘ってあって、その中に一人と、穴の側に一人、人影がある。その向こうは地下鉄の引き込み線のようですね。 理流:マキちゃんと敵、って考えるべきよね。 東野:『息吹・絶』で潜伏モードに入ります。姿を隠したま接近したい。 GM:ターンを消費して背後から回りこむというのであれば認めましょう。 理流:広間の入り口、物陰から狙撃体勢に移行します。 乾史:穴の中にいるのはマキ? GM:小さな女の子のようですねえ。 乾史:意志判定するまでもない、能力を使って飛び出すぞ! 理流:って、先制攻撃させなさい! 乾史:「マキーーーー!!」と叫びながら。 東野:おお、初めてまともに名前を呼んだ!? 理流:仕方ない、とりあえずレミントンで援護!『狙撃』が出来ないからとりあえず敵と思わしき相手に当てる!! GM:(思わしき、で撃つのかい。まあ正解だけど)命中…。ダメージをどうぞ。 理流:23点だけど。 GM:了解。 理流:…それだけ? GM:それだけ(にやり)。ちなみに、敵、とか回りくどく呼ぶ必要はない。乾史以外はつい最近会ってる顔だね。 乾史:ンな親父は無視!マキに全力ダッシュで駆け寄る。 GM:じゃあお約束だね。マキに触れようとした途端にばちーんとはじかれてくれたまえ。 乾史:「でえええええっ!?」 GM:「…これはこれは、お早い御付きでしたな、皆さん」 理流:バレてるわね…。 GM:「皆様本当にありがとうございました。私の今までのキャリアの集大成がついに完成しようとしています。コレがあれば東京近辺の地脈は私の意のままです」 理流:ご託を並べている間に再度『狙撃』に移行。 東野:引き続き潜伏しつつ回り込み。 十三:射程まで近づく。さっさと固めてあげよう。…いや、もしくは、マキを殺すという手もあるか。 東野:それはむしろ仲間から鉄拳が飛んできそうだなあ。 十三:いや、私は相手を仮死状態にする、という技も使えるんですよ。生贄として役に立たなくさせてしまうと言うのはどうでしょう? 理流:仮死にしてもし本当に生贄として扱われたら元も子もないと思うけど。 GM:そうそう、鷂さん。君の『共感』能力で確認しても、彼は心の底から君達に感謝しているようだよ。 理流:いやーなオヤジ。 GM:「帝都を鎮守する『玄武』を自在に操るこの陣、素晴らしいデキでしょう?」 十三:「さすがは『街喰い』といったところか。都市に粘着寄生するテロリスト。はっ、ソドムとゴモラでも気取る気か?」 GM:「私はそんな大それたものではありません。エージェント業界をリタイヤしたフリーの身ですから。ここらでひとつ、老後のためにここらを根城にしておこうかと思いましてね。行政の皆さんも震災と引き換えであれば快く私の要求に応じてくれるでしょう。そうですな。取りあえずはささやかに、都民の税収の1%でも上納していただくとか」 理流:しょぼっ! 東野:そんなことはない。額で言ったら膨大なものだよ?一般市民に悟られない分、核ミサイルを使った脅しなんかよりよっぽど穏健で効率的だ。 十三:「大掛かりな拵えをするから何かと思えば、何のことはない。思想すらもない、保身に走ったただの金の亡者か」 GM:「まさしく。貴方達も安い給料で使われる身分から早く脱却したらどうですかな?」 東野:後ろからマキちゃんの様子を観察したい。 GM:意識はなく、ぐったりしてる。立っているというより水の中にいるかのように不自然に浮いてるなあ。 東野:さっき乾史をはじいた障壁のようなのものは健在だよね。 GM:ういさ。 東野:先に伏見を片付けるしかないか…。 十三:犬神くん、訂正しよう。あれは、シンデレラではなく、眠り姫だ。 乾史:んなこと言ってる場合じゃねえ! GM:「さて…。もはや儀式も完成に近づいています。あとはこの玄武の娘を地に返せばそれで完了なのですが…。より完璧を期するにはね、もう少し人柱が足りないのですよ。人柱に選ばれるのは清らかな乙女か強き戦士、というのはわりと世界共通でしてねえ…。…ゲストの皆様には感謝の意をこめて、東京を支配する礎になっていただきましょう」 乾史:「うるせえええ!マキを放せええええ!」と叫びながら殴りかかる。 GM:避けないなあ。 乾史:…罠があろうがなんだろうが、血がのぼっている乾史には関係ない。くらえ、二回攻撃、23、24点!! GM:…ちょっとよろめいた。 乾史:がるるるる… GM:「それでは…戦闘開始でよろしいですかな?」 理流:わざわざもったいぶらなくても戦闘開始よっ!!東野さん、十三さん、やっておしまいっ!! 東野:十三:あらほらさっさー。 乾史:お前ら…(泣) 23.地脈  かくしてボス戦の幕が切って落とされた。長たらしい前口上の間に充分な準備を行っていたPC達は次々と己のベストアタックを叩き込んでいく。 乾史:もう一回殴るぜ!!(ころり)20点ダメージ! 東野:乾史と挟撃するように位置取りしつつ、後背から不意打ち。『サラリーマンの拳』で相手を殴る(ころり)…20点ダメージ。 理流:頭部狙撃。いい加減私も頭に来たわよっ!!(ころり)どうよ命中!17点を頭部に!!常人どころかエージェントでも即死モノよっ! 乾史:条件がそろえば銃は凶悪だな。 GM:うむう、少しよろめいたかな(苦笑) 理流:…これって、攻撃無効ってやつかしら? 十三:ならば『鎮乃符』を使い、絡め取る。 GM:(ころり)ふっ、弾いた。 十三:むう…。この部屋は文字がびっしり刻まれてますよね。その範囲はどのくらいでしょう? GM:マキを中心に天井と床に、半径25m程度の円があり、その中にびっちり文字が描かれている。その円に向かって、無数の稲妻のようなものが吸い込まれている。 東野:周囲の地脈からエネルギーを奪っているのか? 理流:マキちゃんを媒体として吸い上げているのかしら。 乾史:それじゃ普通の風水と逆じゃねえか、とプレイヤー発言。 十三:どうしたものか。おそらく、広範囲攻撃つかってくるし、こいつ。 GM:くほほほほ。ちなみに接近している三人はすでに結界の中に入っているからね。「…さて。ここまで地脈が充実しているのは久しぶりです。…加減が効かなくてすみませんね」伏見がぱちん、と指をならすと、地面が…無数の刃のように盛り上がり結界内を疾走するのさ!! 乾史&理流:土爪! 東野:懐かしいねえ。 GM:くらえ!8D攻撃!!(ころり)って16ぅ? 乾史:ひくっ(笑) 理流:しかもきれいにそろっているし(笑) 東野:1と2と3しかない…。 十三:これが3色イーペーというやつかっ…さすが大陸帰りっ。 GM:結界内の人は全員対象、ついでに避け不可、ダメージは『斬り』だからね? 乾史:それは避けようがない。 理流:…嫌がらせ?  伏見の技(実は『地竜疾走』という名前)が不発だったにもかかわらず、かなりのダメージを受けてしまうPC達。ダイス目に助けられたものの、次に食らえば危ない。 GM:「地形に優位を保った風水師に勝とうなどと考えてはいませんねえ」 乾史:わざわざヒントをくれてありがとよっ!だがオレに出来ることは殴るだけだっ! 十三:いいのかそれで…。 東野:私も殴るしか無いしねえ…。 十三:このターン、全力移動してももう結界からは抜けられないな。仕方ない、『鎮の符』を使いつつ、マキに呼びかけよう。「マキ!犬神くんがきたぞ、目を覚ましたまえ!」 GM:…では、接近戦してる二人は知力判定したまえ。 乾史:(ころり)くうっ…(血涙)自慢じゃないが…知力には自信がないぜ…。 東野:(ころり)成功ですじゃ。 GM:東野さんにはマキが反応した、ように見えた。ついでに、さっき見たよりも少し弱っているような気がしないでもない可能性もない。 東野:むぅ? 乾史:何ぃ!? 理流:うわ、ダメージがまきちゃんに流れている? GM:さあね?じゃあ次は理流〜。 理流:現状だとじり貧ねぇ。レミントンを放棄。M16A2に切り替えます。  結局このターン、打撃では伏見を倒すことは出来なかった。そしてもう一発『地竜疾走』が放たれる!! GM:ぐへへへへ!34点ダメージ! 乾史:そりゃ死ねる…ダメ、一気にマイナスに突入。気絶だ。 理流:ああっ、ヒーローが倒れたっ。 GM:『まずは一人…』 乾史:「情けねえ…オレの力はこんなもんか…」 十三:無念…。2人目追加してくだされ…。ってうわ、気絶判定失敗! 理流:って、死んじゃったの? GM:んー、このルールではそうそう簡単に君らは死なない。昏睡状態で戦線離脱となって、このセッションでは殆ど行動不能だね。あとでじっくり加療してください。 乾史:「ごめんな、マキ…おれなんかじゃ全然敵わねえ…」 GM:「…ケンシにいちゃん?…ケンシ兄ちゃんなの?…」 東野:反応来たぁ!! GM:「ごめんねケンシ兄ちゃん…私は、お父さんのところにかえらなきゃいけないんだって…もうケンシ兄ちゃん遊んでくれないよね?」 乾史:「…馬鹿言ってるんじゃねえよ」 GM:「……最初に会ったとき、マキと一緒ですごくさびしそうな人だと思ったから…一緒に遊んでくれるかな、と思ったけど、やっぱりマキのこと好きじゃないよね?…」 乾史:まだ返事していいのか? 理流:GMがダメといっても気合いで返事するのよっ!(笑) 十三:もう一押しだ、犬神くんよ。 乾史:「…子供は余計な事考えるんじゃねーよ。子供がな、寂しいと思うなんてことはな、あっちゃいけねーんだ。甘えるのが仕事だろうが…。そんな人の顔色伺ってんじゃねーよ。 GM:「でも…」 乾史:「…寂しい想いをして育ったら、こんなひねくれた生き方しかできなくなるぞ? GM:「また…遊んでくれる?」 乾史:「…遊んでやるさ。いくらだって。お前には、オレみたいになって欲しくない…から…、…な…。」 GM:「………うん…ありがとう…」 乾史:「ばか、何がありがとうだ。…それが、当たり前なんだ」 GM:「…ウン」 乾史:…う、ここで気絶。ばたんきゅー。すまねえみんな、あとは頼んだ…。 24.鉄槌 理流:頼まれたと言っても…。動けるの私と東野さんだけ? 東野:頑張ろうね理流…。 GM:『くほほほほほほ!!ザコが無駄な足掻きをして何になるというのです〜!』とか言ってるな。 十三:(雑魚1) 乾史:(雑魚2) 十三:(カワハギか子イワシくらいだな) 東野:その笑い声は非常にむかつくのでやめやがって下さい(爆笑)(※) 十三:(リアルに怨念を感じるっ) 東野:そんなふうに笑う奴は全殺し確定だ! GM:ひー。 東野:で、伏見とマキちゃんの様子に変化はある? GM:んー?なんとなく結界を覆う力が弱まってるような…。 東野:「目を覚ますんだマキちゃん! 乾史と一緒に帰ろう」と言いつつ手を伸ばす。弾かれても気にしない。 GM:ならば多少の抵抗はあるが、障壁を突破って手が届きますね。 十三:これが、日本の子持ちのお父さんの実力ですよ? 東野:ならば、一気に穴から引っ張り出しますよ? GM:体力で判定どうぞ。 東野:ちょい厳しいなあ(ころり)うっしゃ! 理流:おお〜。 十三:父よ、あなたは強かった…。 乾史:くそう気絶するんじゃなかった(笑) GM:では、マキを引き揚げた途端、ヴゥゥゥゥゥ…と音がして周囲に満ちていた力が消えてゆく。『な…?ば、馬鹿な?結界内の人柱が解放されるなど…ありえん!』 理流:一気に決めるわよっ、と言いたい所だけど、ここからじゃ近づいても2ターンかかるのよね。『狙撃』。M16A2でぶち抜いてやるっ。 乾史:撃て撃て撃っちまえ! 理流:ゴメン、東野さん、あと一発耐えて! 東野:しかたない。マキをかばいつつ気合で耐えるよ。 GM:『お、おのれえ、貴様らにこの私の計画が邪魔されるなどとはぁあ』。てえい(ころり)どうだ7点ダメージだ!(爆笑) 乾史:うへえ、いきなり三下になったなぁ(笑) 東野:かきーん。それなら『カウンター』発動。7点お返しして差し上げます。 GM:『ぬうぅぅぅぅ!こ、こんなはずではあ!』ちなみに『カウンター』でダメージも受けている(爆) 東野:では、全力疾走してマキちゃんを結界外に連れて行きます。 十三:こんな奴だから、組織からクビになったんでしょうなあ。 GM:しょうがないだろう、こいつ精神的特長『見栄っ張り』なんだから!!(笑) 理流:さーて、弾をばらまきますか。 GM:どうぞ〜。 理流:武装M16A2、狙いよし姿勢よし距離よし大きさよし標的動かず!!この条件なら、十五発、全弾ぶちこんでやるっ!! GM:全弾撃ち込んでやってください。 理流:おーけー。「女の子の敵は死あるのみっ!」どぱらたたたたたたっ 理流:(ころり)16点。 理流:(ころり)18点。 理流:(ころり)20点。 理流:(ころり)22点。 理流:(ころり)13点。 理流:(ころり)25点。 理流:(ころり)26点。 理流:(ころり)21点。 十三:理流さん、もういいでしょう(汗) 理流:(ころり)24点(淡々と) 理流:(ころり)19点。 理流:(ころり)21点。 乾史:あたまわりぃ(笑) 理流:(ころり)23点。 理流:(ころり)24点。 理流:(ころり)16点。 東野:ひでぇ…。 理流:(ころり)19点。これで終わりかな?…あたまわるっ(苦笑) GM:『ぎゃばらばぶぴろぺたわらばっ』っとまるでジャンプ漫画のように吹っ飛んでいった…。 理流:死にさらせっ!! GM:『あば』『へべ』『ぷべろっ』と地面を二転三転してゆき…ごろごろごろごろ…べちゃっ、と反対側の壁にたたきつけられて止まったな。 乾史:銃の使い方ってこれでいーんだろーか(笑) 東野:…生きてる? GM:君らの目の前でずるずると伏見が地面を這って逃げていこうとするんだがね。 理流:な、なんてしぶとい…。 GM:そんな時、「…あれ…ここは…?」という声があがるよ。 東野:マキちゃんかな? GM:「…あ。お父さんだ…」 理流:「え?」 GM:「お父さんが怒ってる」 理流:わ、私のせい!? GM:そんな時、洞窟の奥、引込み線の向こうから何か音が聞こえる。何かこう、特急がトンネルを通過するときのような音だ…。 東野:む。 GM:そしてちょうど伏見が線路のあたりに差し掛かった瞬間、「それ」があらわれた。 乾史:ぷちっ。 理流:くちゃっ。 GM:「その何か」はあっという間に伏見を飲み込んで…一瞬の後には、その長い胴体は線路の向こうに消えていったのであった。 東野:これで鎮まると良いねえ。 十三:これぞ、天罰だな…。 乾史:ぬう、亀蛇様に一言言ってやりたいことがあったのに。  伏見が死亡すると同時に、天井と床に展開されていた結界は消失した。あたりには静けさが戻ってくる。 東野:とりあえず乾史から、ぺちぺちと頬をたたいて起こしてあげよう。「マキちゃんが待ってるぞー」 乾史:「…腹減った…」 理流:こんなこともあろーかと、お姉ちゃん特製お弁当〜。 乾史:3日間昏睡します。 理流:ひどっ。 乾史:むしろ瀕死のじゅうぞうに食べさせたらショックで起きるかも…。 東野:「ふむ、起き抜けのところを悪いが、マキちゃんを旅館まで運んでくれ」 乾史:「…おれ怪我人なんだけど」 GM:マキっちは眠っているようだね。 東野:「何、ヒーローの役割という奴だ」 理流:「がんばれっ男の子♪ちゃんとお姫様だっこしてあげるのよ?」 乾史:「おれが運んでもらいたいくらいだ…」とか言いつつおぶってやろう。 理流:「だめよ、ちゃんとお姫様だっこしてあげなきゃ」(笑) 十三:いや、ここはおんぶでしょう。 東野:「お姫様だっこは五年後くらいかな」 乾史:「勝手なことを言いやがって…」 十三:「ふふ、少年は時の涙を知るものだよ」 GM:貴方は早く起こしてもらいなさい(笑) 理流:っと、応急処置、応急処置。 乾史:理流ねえ、随分元気そうだな…。 理流:んー。(伸び)悪人滅んで気分爽快〜。町も守れたし〜。 東野:一件落着、というところだね。 理流:って、あれ!?乾史くんがお姉ちゃんって呼んでくれたっ!? 乾史:誰がお姉ちゃんだ。 理流:お姉ちゃんうれしいぞっ!みーくんの次ぐらいにかわいがってあげるぞっ! 乾史:いらん。かわいがるならリル公に格下げだ。 理流:むー、照れちゃってかわいい(なでなで) 乾史:(嘆息)…なんでこいつ、こんなに人の話聞かないの? 十三:みんな微笑ましいな(笑) 東野:若いねえ…。 (※)過剰精錬アイテムを破壊されたときに響く笑い声。オンラインゲーム「ラグナロク」をやった人限定のネタですね…。 25.帰還  伏見こと『街喰い』を倒した一行は街へ帰還し、待っていた狛村に一連の事件を報告する。伏見が今までやってきた各種の計画にない工事、荒らされた地脈など、これから解決すべきことは無数にある。しかし、首謀者が倒れた今、それはJW社や住民が時間を掛けて取り組むべき課題である。PC達の仕事は終わったのだ。翌朝、四模津駅の改札で、別れの時がやってくる。 GM:「みなさん、このたびは本当にお世話になりました」 十三:「この度はクライアントに怪我をさせてしまいもうしわけない」 GM:「いいえ。そもそも我々の中に首謀者が居た事自体、あってはならない事なのですから。伏見の事は残念でしたが…我々は引き続き、この町をよりよくするために開発を続けていきます」 理流:「これからもがんばってくださいね!」 東野:「都市計画が完成した頃に観光に寄らせて戴きますよ」 GM:「それでは。あなたがた5人もお元気で!」 東野:任務終了お疲れ様でした。これで帰ってビールが飲める。 理流:お疲れ様〜。ちょっとあの世が見えたけどね(笑) 乾史:ていうかちょっと待て、5人で帰るのか? 理流:5人でしょ? 十三:5人だろう。 理流:5人だね。 乾史:待った待った。オレはマキを亀蛇様の元に返そうと…。 GM:いやまあまた穴掘って埋めたいっつうんならそれでもいいけどねー。 十三:安心しろ。それなら犬神君を埋めていくさ(笑)  世の中には『派遣会社』というものがある。  『能力』を持った人間を『しかるべき職場』に派遣して案件を処理させる、というものだ。  企業が終身雇用制を取り下げつつある今、こうした派遣社員は次第にその数を増やしている。  その内容は様々だ。  一日いくらの土木作業。  オフィスの味方、事務処理代行。  専門能力が問われるシステムエンジニア、はたまた外国語講師。  専門職も真っ青の高給取り、経営コンサルタント。  あるいは誘拐代行の傭兵、都市破壊専門の元特殊部隊。  企業情報の奪取を得意とするクラッカー、はたまた要人警護の武術の達人。  深海でも行動可能なサイボーグ、夜間に頼れる吸血鬼。  たまには、そんな『派遣会社』の世界のディープな一面、通常とは『ちょっと違った能力』を持った人間たちが派遣される『しかるべき職場』の話をしよう…。 1.誕生  ある日ある時ある場所に、一人のGMと四人のプレイヤーが集まった。となればやることはTRPGしかあるまい。 GM:はいは〜い、それじゃあ新セッション『人材派遣のCCC』を始めるよ〜。みんなキャラクターは出来てるかな? プレイヤーA:今回は新ルールなんですな。 プレイヤーB:オリジナルの世界観なんだよね。 GM:そうそう。既存の市販ルールを一部改造して使うんだけど、世界自体はオリジナルだよん。舞台は現代、君たちは常人とはちょっと違う力を持った『エージェント』と呼ばれる派遣社員達の中の一人なのだ。 プレイヤーB:派遣社員…って。サラリーマンの日常生活をロールプレイするの?(笑) GM:ンなもんロールプレイするまでも無くいつもやってるでしょうが(苦笑)君たちは他人とは少し違った能力を持ちつつも、現代社会で普通に日常生活を営んでいる。しかし、所属する『派遣会社』からお呼びが掛かれば、その能力を生かして危険なミッションに挑むのさ。 プレイヤーA:能力は好き勝手に選択していいんですな。 GM:ルールが許す限りは好きに選んでくれたまえ。でも、目が三つとか脚が五本とかにしちゃうと、そもそも普通の社会生活が送れないからね。あくまでも基本は人間にしてくれよ。 プレイヤーC:つくったよ〜。 プレイヤーD:せっかくだし色々いじってみた(笑) そして並べられるキャラクターシート。(キャラクター紹介参照) GM:おーけー。じゃあ自己紹介をしてもらおうかな。まずはAさんから。 プレーヤーA:私は東野 進。人材派遣会社CCCに正社員として勤務する四十二歳のサラリーマンだ。 プレーヤーD:渋っ! プレーヤーB:いぶし銀(笑) プレーヤーA(以後 東野):元は大手総合商社で『裏の仕事』なんてのをやってました。おかげで潜入や破壊工作は得意です。あと、精神力を打撃に変えて『サラリーマンの拳』で相手を殴ります。前衛〜盗賊向きの能力者ですね。 プレーヤーC:やべ、ダメージはオレの方が上だけど痛みは負けそうだ(笑) 東野:凡人が覚悟と精神力で能力を引き出してるので、スーツを脱いでしまうと気が抜けてしまってほとんどの能力が使えません。家族には普通のサラリーマンで通しているため、自宅では完全にゴミ扱いされてます(笑) プレーヤーD:パンツは当然別々に洗うのよね(泣) GM:了解。ちなみに東野さんはこの四人の中で唯一の正社員なので、チームのリーダーをやってもらうことになりますです。 東野:了解しましたよ。 プレーヤーB:次は私かな。鷂 十三(はいたか じゅうざ)三十二歳。銀行員です。 プレーヤーD:こっちも渋ッ(笑) 東野:中年コンビ誕生ですな。 プレーヤーB(以後 十三):得意技は符術です。敵を絡め取って動きを封じたり、符の嵐で範囲攻撃を使います。あと幻覚を利用した拷問とか。…後衛、魔法使いタイプですね。 GM:またえげつない能力を…(汗) 十三:(苦笑)もともとはとある組織で腕を振るっておったのですよ。ですが色々ありまして、今は別れた奥さんへの慰謝料と子供の養育費に喘ぎ、定時後のバイトに精を出しております。 プレーヤーC:昼は銀行員、夜は符術師…。 十三:札を扱わせれば右に出るものはいない、と思ってくれたまえ。…反面、符がないと何も出来ないのだが。 プレーヤーC:じゃ、三番手はオレね。犬神 乾史(いぬがみ けんし)。中卒のストリートキッズ十五歳。ボクシングをかじって新宿で用心棒やってるぜ。 プレーヤーD:うーん、二人と正反対のが来た。 プレーヤーC(以後、乾史):親の顔も知らずに育ったんで、家族のいる奴とかはキライだぜ。あといじめっ子を半殺しにして高校に行けなかったんで、学歴あるやつもキライさ。 十三:中々難物のようだな。 乾史:ヘマやって補導されたとき、身元引受人になったオヤジが条件で出してきやがったから、仕方なく仕事を受けてやったんだよ。 東野:ふむ。君のような問題児を管理するのも、リーダーの務めというわけだね。 乾史:へっ、わりいけど殴り合いじゃあんたにも負ける気はしねえな。コインを握り締めるととんでもねえジャンプやダッシュが出来るようになるんだ。パンチも強化されて、岩だってぶっ壊す、バリバリの前衛だぜ。 東野:殴り合いだけでは生きてはいけないよ、少年…。というわけで最後の方。 プレーヤーD:じゃ、私ね。有本 理流(ありもと りる)。ロングヘアが自慢の二十歳の女子大生です〜。ルックスは『美人』! 一同:……。 プレーヤーD(以下、理流):…ってあれ、反応が薄いなあ。 東野:家族が大事です。 十三:娘が一番。 乾史:学歴あるやつはキライ。 理流:うう、ひどいチーム…。ヒロインがいるのにヒーローがいないなんて。 十三:ああ、ヒーローの女性型の意味だな。 理流:むがーっ。ええと、いろいろあって錬金術を会得しています。そのおかげで、物質に干渉して変質させることが可能です。コンクリを水にしたりとか、鉄をチョコレートにしたりとか。 乾史:意外と地味な能力だな。 理流:ところがどっこい、これを応用して水やコンクリから銃を作り出すことが出来るのよ〜。どんなセキュリティも突破できる、現地調達の銃。いつでもどこでも二丁拳銃〜。 GM:いや…持ち込みはいいけど。撃つときは周りの状況も考えてね? 理流:うぐぅ…。 東野:とりがーはっぴーな子だね…。 理流:あと、撃った銃弾に錬金術で干渉することで、弾道を自在に捻じ曲げることが出来ます。威力も通常の三倍増し!超必殺技ですね。1日数回しかつかえないけど。遠距離型の弓兵タイプかな。 GM:了解。じゃあ、CCCに所属する君たちの自宅に、ある日依頼のメールが届いたところから事件は始まるよ…。 ----------------------------------------------------------       -任務概要-       -OrderSheet- ---------------------------------------------------------- <発信日>:20XX年6月9日(火)PM15:20 <発信元>:CCC営業一課 朝生 <発信先>:CCC所属メンバー(東野、鷂、有本、犬神) ---------------------------------------------------------- <依頼主>:ジョイウェル都市開発(以下、JW社) <依頼人>:JW社地区担当 狛村 明(こまむら あきら)氏 <分類>:調査(複数日)、障害排除 …総合判定『B』 <報酬> :貴殿のCCCとの契約額における『標準』レベル+日当 <集合> :6月13日 地下鉄江戸彩線 四摸津駅改札現地集合 ---------------------------------------------------------- <任務内容>: 『四摸津駅開発計画に対する妨害および脅迫行為を排除せよ』 ●西埼玉と西東京を中心に展開する地下鉄『江戸彩線』に先日新設された  『四摸津駅』については、諸兄もニュース等で知っているかと思う。 ●四摸津はもともと都市開発に意欲的な市であり、  東京郊外という地の利を最大限に生かし、  企業の工場を誘致させることで発展してきた街である。  財政については周辺地域と比較しても一歩以上抜きん出ていると言える。 ●本年に新設された四摸津駅はその象徴の一つであり、  第二段階として、地下鉄のみならず、国道、周辺JR駅とも連携した 大規模商業地区の開発が行われている。  本件クライアントのJW社は、現在この開発の取りまとめを請け負っている。 ●しかし、今年4月ごろより開発地区周辺で、  ・幽霊を見た  ・地鳴りがする  ・深夜なのに踏み切りが動く  等々、不審な噂が急速に広まり始めた。 ●同時期に、JW社および各関連団体に対して、匿名の  『都市開発を中止せよ』という主旨の脅迫状が複数送付され始めた。 ●都市開発にこのような噂、脅迫はよくあるものとして、JW社は当件を放置。  しかし、今月から本格化した都市開発において、  ・建築資材を搬入する車両の事故  ・試作中のインフラシステムのフリーズ  ・地盤の見積もりミスによる基礎工事の失敗  等々、実害を伴う事故、事件が通常ではありえない確率で発生しはじめた事から、  対企業・対公共団体テロの可能性を考慮し、弊社への依頼となった。  なお、発生した事故の中には一部人為的なものと思えるものもある。  (噂の具体的な内容と事故の内容については別途資料参照) ●マスコミ等も幽霊騒ぎとして取り上げ始めている。  このような不評が本格化すると、後々のベッドタウンとしての価値にも  影響が残るため、早急な解決が望ましい。 ●至急現地に赴き、妨害行為および脅迫行為を排除せよ。  妨害行為が人為的なものでなかった場合、  原因を究明し、可能であれば解決せよ。 ●調査期間については、明日6/11(木)〜6/14(日)までを見込む。  期間内は駅前の旅館を確保したので、拠点として使用してかまわない。 ★★本案件について、具体的なエージェントの情報は確認されていない。   しかし、怪現象について人為的な要因が考えられる以上、   何らかの形で一名以上のエージェントが関与している可能性がある。   これについても調査し、任務上必要であれば交渉、もしくは排除せよ。   戦闘となった場合は周囲への影響を最小限に留めること。                      以上 ---------------------------------------------------------- ●『不審な噂』 ・ときおり、地鳴りのようなものが聞こえる(旧市街住民) ・夜中に微震を感じる(旧市街住民):地震計には測定されず ・深夜の高架の建設現場には幽霊が出る(高架建設現場) ・踏み切りが勝手に動く(踏切) ・工場地区には秘密の研究所がある(工場地区) ・終電が過ぎた後も江戸彩線に電車がやってくる。  それに乗ると帰ってこれない(旧市街住民) ・川で遊んでいると誘拐される(子供) ・お寺の和尚さんはお化けだ(子供) ●『不審な事故』 ・資材搬入用のトラックが横転した(開発区) ・新規に開発した鉄道運営のインフラシステムがダウンした(開発区) ・『四摸津グランデ』の地盤の見積もりが甘く、基礎をもっと深くしなければならなくなった(開発区) ・ときおり、四摸津地区の電力が急激に下がることがある(電力会社) ・高架建設中に鉄骨が落ちてきた(高架建設現場) ・踏切で急に事故が増えた(踏切) ---------------------------------------------------------- 理流:なんていうか、最初にずいぶん色々情報が流れてくるのねえ。 GM:これはオシゴトなのですよ。依頼人から君たちに仕事がまわってくるまでには、すでにある程度の情報が集められているってワケ。現代社会では行動範囲が広いからね。あてどもなく調査したり話を聞いて周っても時間をムダにするだけなのさ。 東野:我々はこの情報を元に、定められた時間と場所に現地集合すればいいんだね。 乾史:この『エージェントの情報』ってのは何だよ? GM:君ら特殊な派遣社員は『エージェント』と呼ばれる。そして、『エージェント』が乗り出してくるような不可思議な事件の原因は、やはり別の『エージェント』である事が多いのだ。 理流:別の派遣会社に所属する『エージェント』がこの事件の元凶かも知れないって事ね。 十三:では早速、任務開始と行こうか。 2.財産 GM:その前に!皆さん自分のキャラの財力を申告すること!!(※) 乾史:『貧乏』だよ。ストリートキッズにカネなんてあるわけねーだろ。 理流:私も『貧乏』…。仕送りが不定期だから生活厳しいのよねえ。 十三:『貧乏』。慰謝料の支払いも楽ではない。 東野:一家を支えるため当然『貧乏』ですな。 十三:皆似たようなものか。 GM:まー、貧乏だからこそ派遣のアルバイトなんぞをやってるんだろうしね。ではさっそく、皆さん3D6を振ってくれたまえ。『貧乏』ならダイスの目が9以下で成功だ。 理流:6、成功♪ 十三:8。 乾史:10。…ギリギリ失敗だな。 東野:ぐはあっ、15。 GM:このセッションでは毎回各シナリオの初めに、『財産判定』をしてもらいまする。この判定に失敗している度合いが高ければ高いほど、あなたの現在の財布の中はピンチです!至急派遣のアルバイトをこなして報酬を得なければなりません。 理流:私はとりあえず安定しているわけね。 乾史:ちっ、用心棒の仕事も最近不景気でやんの。 東野:…。 GM:東野さんの失敗度合いで言うと…。定期預金に手をつけたり、ローンが払えなかったりするレベルですね。 東野:あああ家族に渡す給料がないぃぃ。 GM:東野さんは『ヘビースモーカー』ですが当然煙草も買えません。 東野:しくしくしくしく。 十三:煙草くらいなら奢りましょう。 東野:済まないな鷂さん…。 乾史:中年組はあっというまに仲良くなっちまった(笑) 東野:一刻も早く依頼をこなさねば、今日の昼飯代も出ませんよ(汗) GM:では即刻、ミッションを開始するとしましょうか。 ※キャラクターは財産を『貧乏』にする代償として、異能力やHP、技能などを強化できる。また、お金持ちにしたかったら、他の能力を削らなければならない。結局この四人は、みな異能力の強化を選んだのである…。 3.初陣 GM:それではまず乾史君。君はどうやって四相津市まで行くかね? 乾史:そりゃ新宿が根城だから…。バイクもねーし電車だろうな。 GM:ではねぐらを抜け出して新宿駅に向かうのだが、道すがらの裏通りでチンピラ風の男が三人ほど、子供をとりかこんでる場面に遭遇する。 乾史:オレはこの界隈が根城な訳だけど、男達に見覚えある? GM:ある。三人とも未成年で、君とはあまり仲の良くないチームに所属してる。一方、取り囲まれてるのは六歳くらいのオンナノコだね。見覚えは無い。 乾史:女の子ねぇ。 GM:どーやら三人が子供のバッグをとりあげてからかってるようだ。「かえしてくだいー」といって困っているよ。 乾史:「おいコラ、飢鬼ども、そんなコドモに手ぇ出さなきゃならねえぐらいの女日照りか?」 GM:「あん!?げ、犬神かよ!」「う、うっせぇ、てめえには関係ないだろ」等など。ちなみに君は腕っ節の強さで結構恐れられていたりする。 乾史:問答無用でボコる。(断言) GM:「こ、こっちは三人だ!やっちまえ!!」と言ってかかってくるな。 乾史:ではコインを握って『能力発動』。こんな奴らは50円で充分だ(笑)えーと、一番前の奴をパンチで殴る…成功。(※) GM:回避は…失敗だね。ダメージどうぞ。 乾史:50円だとたいしたことないな。13点。 GM:(それは一般人には大打撃なんだがね…)チンピラは派手に吹っ飛んで動かなくなった。残りの二人は目を丸くして「げっ、つ、強えぇ!」 乾史:「おっとっと、逃げられると思うなよ」 GM:…まあ、真面目にサイコロを振るまでもないでしょう。君はあっさりチンピラ三人を叩きのめしたよ。 乾史:パンピー相手だからな。「とっとと失せろ」と下品な手付きで追い払う。 GM:「お、おぼえてやがれっ」と言いながらチンピラどもは逃げてゆく。残ったのは子供一人。 乾史:落ちてるバッグを取り上げて放