人材派遣のCCC 第三話 序幕 GM:はーい、それじゃ第三話はじめます〜。前回からの成長も申告してね。 東野:高めの能力を手に入れるために今回は見送りです。 乾史:嗅覚をより強力にしたぜ。これで本当に犬並。探知系は任せてくれ。 理流:『弾道創造』の射程を延ばしました。これで名実共にガンナー〜。 東野:…そろそろ『贋作師』から『とりがーはっぴー』に二つ名を変えたほうが良いかもだ。 理流:ひ、ひどい〜。今回はちゃんとチームの事を考えての成長なんだぞっ。 GM:(ますます戦闘に特化されていくような気もするなあ) 十三:私も成長は見送りだな。 1.猛暑 GM:さて、君達は七月の夜に千葉の山奥で派手なドンパチを行った後、一月ばかりは平穏な日常を過ごしておりました。季節は移り変わり、只今は蝉の声も暑苦しい八月です。どうやら今年は異常気象とのことで、例年にない暑さだそうです。 十三:毎年そんな事を言っているな(笑)。 GM:今年の風邪はたちが悪い、と同じようにね。…というわけで、現在の状態を財産判定どうぞ。 十三:(ころり)おう、ぴったり成功だ。今月は家計簿通り使い切ったな(笑)。 乾史:(ころり)ちっ、-2失敗。こう暑いと用心棒の仕事もこねぇな。 東野:(ころり)おおおぉぉっ、+3成功!!今月は財布に余裕がありまする。 十三:何があったんだ東野さんに!?(笑)。 乾史:馬券当てたとか? 東野:…………夏休みに向けて家族サービスをしようとこつこつ有給と資金を貯めてたんだけどね。妻も子供達もとっくに休みは予定が入っていてね…(爆笑)。 乾史:せつねー…。 理流:わたしは(ころり)うーん、-2失敗。九月にみーくんと海外旅行に行こうと思ってたから今月はやりくり苦しいのよねえ。ヨーロッパをぐるっと周るんだぞ〜。 東野&十三:勉 強 し な さ い 大 学 生。 理流:好き勝手に海外行けるのなんて学生と無職だけだぞ〜…って言ってて悲しくなってきた(汗)。 乾史:金払ってまで海の外に行きたがる奴の気が知れねぇな。 十三:自分から世界を狭めることはないぞ、犬神君。 乾史:俺はこの街が気に入ってるんだよ。 理流:とにかく、学校も無いし、ちゃっちゃとお金を稼ぎたいのよね。 乾史:外に居るだけでもクソ暑いしな。 GM:そうそう。夏休みということもあるし、君らはヒマならCCC本社のロビーにでもたむろっててもいいよ。高層ビルなんで眺めもいいし、お茶も飲み放題だ。 乾史:エアコンが効いてるぜ〜。ごろごろ。 理流:紅茶とか珈琲は? GM:有料です(笑)。 十三:さすがCCC。私も定時後には顔を出していることにしよう。東野さんは? 東野:彼らが駄弁っている横で、淡々と残業をこなしつつ、現在の己の有様に湧き上がる疑問を必死に打ち消しています(笑)。 十三:ふむ…。ここには我々以外のエージェント達もいるわけだね。おう、彼女が噂の『阻む壁無き者』か、と感心していよう(笑)。 乾史:おれと同年代のガキに話しかけられている。演歌歌手の卵ってのも楽じゃないみたいだな(笑)。 理流:んー。みーくんも良くここにいるんだけど、今日は別件で居ないのよね。共働きは大変なのよ。 GM:みんな他のキャラの紹介どうもありがとう(笑)。彼らはそのうちNPCとか交代メンバーで出るかもなのでよろしくだ。 十三:同じように年頃のお子さんを抱えているエージェントと情報交換に勤しむ。私立小学校の評判とか、将来を見据えて中高の情報まで。 東野:お父さんネットワークですな…。うちのは二人とも公立卒なのであまり役に立てませんが。 GM:「いやあ、最近有名な進学塾がうちの街にも出来てね。ぜひ入れたいと思ってるんだけど、月謝がね〜」 十三:どのくらいですか? GM:東野さんの月給の三倍くらいかな?(笑) 東野:ぐふぅ。 理流:3ヒガシノ(笑)。 十三:…それは、さすがに無理だな。大丈夫だ、お父さんがマンツーマンで勉強を教えてあげるともさっ。 東野:子供がそれに付き合ってくれるのは低学年までだと伝えるべきだろうかねぇ(苦笑)。 GM:みんな、CCCの社内にいるんだね。じゃあ、君らが盛り上がっていると、おなじみ営業部の麻生さんが君達の所へやって来て、「貴方達にまた任務をお願いしたいのですが」と。 理流:どうぞどうぞじゃんじゃん来て下さい。ヨーロッパが待ってますので。 十三:上海ではないのか…。 理流:上海ゆーな。 東野:ここにいる時点で全員承諾してるようなものですし。それではさっそく概要の説明をお願いいたします。 ※任務概要参照の事 GM:というわけで。君らは明日の朝一番で、東京郊外某市の『0157』開店セールに立ち会ってもらいたいわけです。 十三:開店セールの警備というのはあくまでも今後の行動の目安で、我々の目的は『犯人を捕まえる』なのだよね。 GM:ウイ。仮に今この場で犯人を検挙出来るのなら、明日の新装開店なんて放っておいてもらっても構わないわけですが。 乾史:じゃあ決まりだな。こいつ(と理流を指す)。 理流:わたし!? 乾史:だってどう考えても『変質』の能力じゃん。 東野:一言デイイカラ相談シテモラエレバ。残念デス(笑)。 十三:エエ、彼女ハイツカヤルト思ッテイマシタ(笑)。 理流:そこ、ワイドショーのインタビューみたいに答えないっ!…って、そんなに希少な能力なの?『変質』って。 GM:使い手は少ないけど、決して希少というわけではない。君よりももっと強力な『変質』を操る錬金術師とか超能力者も、この業界には何人かいるよ。 理流:そうね。私の錬金術は亜流だしねー。ほら、まだ私と決まったわけじゃないぞっ! 乾史:まだ、って何だー!?(笑) 十三:さすがにこの段階で犯人を挙げるのは無理だな。 東野:では、明日は依頼どおり、新装開店の警護にあたります。 GM:了解。 理流:あ、そうだ。ノートPCを開いて、その犯行声明とやらを見てみましょう。任務概要に書いてあるURLを入力。 GM:うーん。そのスレッドの中身はもうぐちゃぐちゃですね。『犯行声明!』とか『自作自演乙』とか『神降臨!』とか、あるいは忠告とか荒らし文とかで埋め尽くされています。犯行予告とかもあるんだけど、ありすぎてどれが正しいのかはわからない。相当偽の書き込みも混じってるんだろうな、と思う。 理流:じゃあどうやって犯行声明が真実だってわかるのよ? 十三:事件が起こってみて、ここを読み返してみると当たっていたものがあった、という事だろうな。 理流:じゃあ、予告があっても事件が起きるまでどれが本当か判らないって事じゃない! 東野:困ったね。とりあえず、現場入りする前に集められる情報は集めてしまおう。 乾史:麻生サン、今までの事件でヘンなモノが入れられていた缶を貸してくんね? GM:では、と証拠物件が取り出されます。 乾史:パワーアップした『超嗅覚』で、この四つの缶に共通する『匂い』が無いかチェック。 十三:おお、犬神君の新スキル。 乾史:犯人が一緒なら、同じ人間の匂いがついているはずだしな。(ころり)ム。パワーアップの成果。余裕で成功! GM:カレー、ワサビ、辛子、醤油の刺激臭を存分に味わってください。 乾史:オウ!超嗅覚が裏目にっ!!(笑)ってんなのは覚悟しとるわい。 GM:では…。起きた事件から順番に。1、2、3、4とさせてもらいますが。1、2、4には、共通する人間の匂いがあった。 乾史:おお?3にはないの? GM:ないと思った。 理流:…複数犯?  PCたちは缶についても念入りに調査をするが、穴を開けたり等の細工をした痕跡は見られなかった。また、被害にあった客のデータも追跡を試みるが、特に関連性は見出せない。 理流:やっぱり能力者の仕業かなあ。にしては愉快犯っぽいのが気になるけど。 東野:悩んでいてもしょうがない。確実に現行犯逮捕を狙うとしましょう。 十三:了解ですよ。 2.特売  明けて翌朝。PC達はバンに乗って東京郊外某市にやってきた。 東野:むう。ここ(某市)って私の家の近くだな。 理流:近所の人と出くわしたりして(笑)。 GM:さて、店は開店準備真っ最中というところだね。君らが従業員用の入り口までやってくると、フロアマネージャーと思しき方がやってくる。「CCCの方ですね、お待ちしておりました」と。 東野:CCCの東野です。本日はよろしくお願いします、と型どおりの挨拶から入りつつ、一連の事件についてどのくらい知っているか、また今日の開店セールまで特に変わったことがなかったか、という事を確認します。 十三:複数店で起きている以上内部犯の可能性は低いだろうが、一応社員証はチェック。それから今ここで働いている人間の名前と住所のリストが欲しい。 GM:では順番に。一連の事件については、このフロアマネージャーさんはだいたいの経緯を知っています。ただし、若い社員さんやパートさんには、『ヘンなイタズラがあった』程度しか情報が流れていないそうです。なお、開店までに特に変わったことはない、と思います。リストは閲覧できますので、必要なら言ってください。 理流:ネット上では大騒ぎなのにねぇ。 東野:事件そのものが真実だと知っている人間は少ないだろうしね。大半が便乗して書き込んでいる連中だと思うよ。 理流:ライバル店とかはないの? GM:当然あります。が、ここまで汚い手を使われるほどに恨まれてる記憶はないそうです。 十三:それは主観の問題だな。 乾史:おれ、開店前に店中の缶飲料の匂いをチェックしてぇな。 GM:その時間はあったとしましょう。辛子だのワサビだのの匂いや、前回の四つの缶と共通する匂いはありませんでした。 乾史:むう、あっさり結果が出てしまったな(笑)。 東野:事前に悪戯はされてない、と踏むべきだろうね(笑)。 十三:では早速店内の警備の配置決めでも行おうか。 理流:あ、GM、事前に申請しておきますね。今日の装備は、ベレッタM93Rとベレッタ M950で。M93Rはバックに入れておくけど、M950は服の中に隠しておきます。 東野&十三&乾史&GM:お 前 は ス ー パ ー で 何 を す る つ も り だ ! ! 理流:え〜。 東野:え〜、じゃない! 理流:や〜ん。 十三:や〜ん、でもない!! 乾史:おれ、中退で学歴コンプレックスがあるんだけど。理流を見ていたら気にしているだけ馬鹿らしくなってきた(笑)。 十三:だいたい君、そんな奇天烈な服ではお客の振りだって無理だ。 理流:奇天烈ゆーな! 東野:メイド服では何を言っても無駄だと思うがね…。 GM:盛り上がってるところに、えー、と遠慮がちに割り込んでくるフロアマネージャーさん。「服の方はこちらでご用意させて頂いているのですが…」 東野:それもそうですな(笑)。店員の制服をお願いします。 GM:えーそれでは、と取り出したるは男性店員の服装が一着。 十三:一着? GM:次に、と取り出したのは、「我がスーパー0157のマスコット・キャラクター、『ドギーくん』の着ぐるみです」 乾史:おい!? GM:んで、もう一着。「こちらは、今日プレゼントするビール、『クランビール』社のマスコット・キャラクター、『タイガーくん』の着ぐるみですね」 東野:あのー? GM:で、最後に。「こちらが、今回のキャンペーンガール『クランガール』の衣装です。それでは皆さん、販促キャンペーンの売り子をよろしくお願いします」 一同:聞 い て な い ぞ そ ん な こ と ! ? 十三:本当に聞いていないのだが。…聞いてないよね?(笑) 理流:知らない知らない。大体何なのよ!?この面積の少ない衣装は!? 東野:そっちは別に構わないけど、この着ぐるみはねぇ。 理流:構えーっ!だいたいノースリーブで太もも丸出しじゃあ銃器も隠せないじゃない! GM:(微妙に気にするところがズレてる気もする) 十三:キャラクター的には何の興味も無いが、絵的には必要な処置だからな(笑)。 乾史:すげぇひでぇこと言ってる(笑)。 GM:店側のほうもやられっぱなしという訳ではなかったのですよ。店頭に会場を特設して開店キャンペーン、三千円以上お買い上げのお客様のうち、先着○○名にはビール一缶を無料プレゼント。これなら犯人を大分特定できるのではないかな、とね。 十三:いや待て、こういうのはCCCを通すべき話ではないか? GM:「CCCとは既に話がついているはずですが?」(笑) 乾史:賭けてもいいぜ、絶対面白がって言わなかったんだ(笑)。 東野:…また麻生さんにしてやられたのか…。 GM:ちなみに店内の方は監視カメラと警備員さんがガードします。ま、店内を優先して警備したいというならそれはそれでOKですけど。 東野:むう。  考え込む一同。しばしの間作戦会議。こういう時、GMはヒマである。 東野:結局、四人で店頭の配布キャンペーンに参加することにしました。もし店内の飲料の方に不審があった場合は、防犯カメラの映像と乾史の鼻で後から追跡します。 GM:キャンペーンで現行犯逮捕にかけるわけだね。了解。 十三:あと、売り子としての労働報酬はまた別途頂けるのでしょうな? GM:売り物の現物支給でよろしければ。 東野&乾史:乗った(即答)。 GM:(苦笑)じゃあ、誰がどの制服を着るか決めてください。 理流:私はしぶしぶクランガールの制服(泣)。銃は泣く泣く手放します。 乾史:胸の谷間に隠すとか。 十三:犬神君、明らかに出来ないことを論じるのは時間の無駄だよ。 理流:黙れーっ!むー、何でわたしがこんなの着るのよ。ぶつぶつぶつ…。 乾史:つか、あんたが着ないで他に誰が着るんだよ。おれは『ドギー君』で。未成年が店員の格好してるのもヘンだしな。 十三:『タイガーくん』はどちらが着るか。 理流:店員の格好が似合いそうなのは東野さんだと思う(笑)。 東野:(沈痛な表情で)えー……。ここは、私の家の近くでして…。結果、近所の奥様方と顔を合わせる事態が想定されます…。 十三:(ひそひそ)まあ、東野さんの旦那さん、会社勤めと伺ってましたのに…。 理流:(ひそひそ)こんな所で働いていらっしゃるなんて…。 乾史:(ひそひそ)ま、奥様。東野さんのご家庭にはご家庭の事情があるのですわ。 東野:以上の理由によりぜひ『タイガーくん』に入らせて頂きとうございますッ!(爆笑) 乾史:せつねー…。 十三:私も正業の関係者に会う可能性も無きにしもあらずだが…。まずないと踏んで、店員の格好をしよう。何、万一顔を見られても後で何とでもする。 理流:怖ッ…。  そんなこんなで、   理流:クランガール   乾史:ドギーくん   東野:タイガーくん   十三:店員の格好で風船配り  という配置に別れた。不安をよそに特にこれと言った事件は無く、つつがなく開店となる。 理流:いらっしゃいませ〜!!本日お一人様一本、クランビールを無料プレゼントとなっております〜!!数に限りがありますので、皆様どうぞお早めにお出でください〜。暑い日には冷えたビール、ビール!!喉越し爽やかクランビールはいかがですか〜? 乾史:めっちゃノッてるじゃん…。ええい、こうなればおれもやっちゃる。コインを握ってジャ○ット君も真っ青のアクロバットショーでい!!とうっ、ドギーくん必殺!!バク宙二回転!! GM:「わぁードギーくんすごーい!!」 乾史:はっはっは、まだまだこんなものじゃないぞー、って前もこんな事やった気がするな(笑)。 十三:それは既視感という奴だ(笑)。風船を膨らませつつ、周囲には怪しい兆候が無いか警戒しておく。私が一番行動の自由度が高そうだ。 乾史:…ああっ、おれ着ぐるみ着てると鼻が使えねえ!?(爆) 理流:……あ。 東野:私は黙々とビール缶を手渡しておりますよ。えぇ黙々と。 乾史:しゃべったらダメだろこういうの。 東野:ビール缶に近づく人は誰か居ないかな? GM:それでは幼稚園児〜小学生と思しき子供達が七、八人程ててててっと駆け寄ってきて、ビール缶を取り上げて「タイガーくん、これ飲んで〜」と声をかけてくる(笑)。 乾史:くっ、と缶を掴んで一息でごきゅっと。 東野:しませんって(笑)。首をかしげて手で拒絶の意を示そう(笑)。 GM:「えー、飲めないの〜」「ばか、こういうの中に人が入ってるんだよ」「そうなの?」「人が入ってるんだろ〜」けりっ、けりっ。 十三:にこやかな表情のタイガー君は子供の肩をがっしとつかむと店の裏に引きずって…。 東野:しませんって(苦笑)。ジェスチャーで『ダメだよー』と伝えつつ、子供をビールの缶から引き離します。 GM:「ちぇー」「つまんなーい」。 理流:そういえば東野さん、『背広を着てないと能力が使えない』って制限無かったっけ? 東野:当然、背広の上から着ぐるみを着込んでいるけど? 理流:あ…いえ。失礼しました。 乾史:おれの方ですら暑さで眩暈がしそうなのに…。 十三:潜在能力を引き出す鉄の精神の一端を垣間見た…。  特に事件らしい事件も起きぬまま、昼に差し掛かる。 乾史:脱水症状で死にそうだぜ。 理流:日焼け止め塗っておいて良かったけど…髪が痛むなあ。 十三:もうすぐ昼休みだから頑張れ。 GM:そんな中、「一本もらえますかね?」と一人の中年のおじさんが。 理流:あ、はいどうぞー。 GM:「ここで飲んでもいいの?」 理流:ええ大丈夫ですよー。と、缶を開けて紙コップに注いで渡します。 東野&十三:昼からビールか。いいご身分だな(ボソリ)。 理流:そういうこと言わない(笑)。うらやましいけど。 GM:「ごきゅっごきゅっぷはー」と満足げなおじさん。だけど、ちょっとヘンな表情をしているね。 理流:あれ?ヘンっていうと、具体的には? GM:そうねぇ(にやり)。何か味が違うなという表情のようだねえ。と、唐突に「ぐ、ぐぐぅぅぅ」と苦しげな呻き声を上げておじさんは崩れ落ちるぞ! 一同:な、なんですとー!? 3.疑惑 理流:ええっと、確認。そのおじさんは私が渡したコップで、私が注いだビールを間違いなく飲んだのよね? GM:それは間違いないと断言してあげよう。 東野:カラシやワサビでむせた、という雰囲気ですか? GM:(ふふーん)崩れ落ちた、と言ったつもりだがね。ちなみに良く見ると、口元からぶくぶくとヤバげに泡を吹いているようだけど? 東野:…すぐさま店の裏、事務所エリアに運び込んで介抱します。 理流:「大丈夫ですか!?日射病ですか!?」「まあ大変介抱しないと!!」と叫びつつ、わたしも店の裏に向います。ビール缶と、おじさんがもっていたコップも回収して。 十三:周囲を確認。不審な人物、例えば慌てて逃げ出すとか、こちらを物陰から見つめているとか…そういう奴はいないかチェック(ころり)。成功。 GM:特に不審な人物はいないと思った。 十三:では仕方がない。フロアマネージャーを見つけて迅速に事態を説明。このキャンペーンを上手く中止して収集してくれるよう依頼し、私も店舗裏に向う。 GM:事態を聞いたフロアマネージャーさんは驚きを隠せないものの、収集は請け負ってくれる。 乾史:あ…おい。みんな行っちまった…。どうすんだよここにいるお客さん。 十三:頼んだ、犬神君(笑)。 乾史:何だよその鉄○28号並に丸投げな命令は(笑)!くそう、みんな見ろっ!!ドギーくん奥義!トリプルアクセル三段蹴り!! GM:「すごーい!」「ワイヤーで吊ってるのか、あれ…」老若男女の視線を独り占めだ。 乾史:こ、これで昼休みまで粘れってのか。コイン代は後でおっさんとじゅうぞうに請求してやる…(笑)。  理流、東野はおじさんを事務所の中に運び込んで介抱する。 東野:『応急処置』で胃の中のものを吐かせます。(ころり)成功。水を飲ませて吐かせてを繰り返して胃を洗います。 GM:では、介抱の甲斐もありましておじさんは「うう…気持ち悪い…」と意識を取り戻す。 理流:ほっ…。事情はどこまで話したものかな? 東野:この手のトラブルの対応は、第一に誠心誠意謝る事だ。ビールに品質の悪いものが混じっていたらしいと説明し、「この度は誠に申し訳ございませんでした」と平身低頭。 理流:キャンペーンガールは店の人間じゃないと思うけど、わたしも謝る。 十三:この男が実は犯人で、スーパーの評判を落とすための自作自演という可能性は? 東野:それならなおさら、下手に弁解するのは相手の思うツボだよ。 十三:なるほど…。 GM:(むう、怒らせてミスリードしたかったんだが、これではやりにくいな)「うう、酷い目にあった。せっかく家族サービスに来たというのに、とんだ休日になってしまったよ」人のよさそうなおじさんです。 東野:お詫びに店の販促用の品物を添えて渡そう。これくらいは事後承諾で通るよね? 十三:この人の身分を確認したいところですね。 東野:「万一後日に何かありました際にはこちらから連絡をさせて頂きます。宜しければ免許証など見せていただけませんか?」 GM:(うまいなあ)じゃあ、免許証を取り出すよ。 東野:コピーさせて頂きます。 十三:あっさり応じるという所は、やはりシロか…。  ぶつぶつ文句を言いながらも、おじさんは自分の足で帰ってゆく。十三が入れ違いに部屋に入って来た。 十三:しまった、全部終わった後か(苦笑)。 理流:ふぅ焦ったぁ…。しっかし頭くるわね。わたしの目をすり抜けて毒なんか入れてくれるとは。さっそく、ビール缶の中身と紙コップの中身を『分析』するぞっ。缶とかコップに毒が塗られてたりする可能性も考慮するからね。ぴかぴかばちこーん!(ころり)よし、いい目。 乾史:おおい、おれもそろそろそっちに行っていいかー? 十三:もうすぐ昼休みだ、頑張れ(笑)。 GM:では、『分析』の結果。コップとビール缶にはこれといって異常は認められませんでした。 理流:飲み物のほうは? GM:ビールそのものに変わりはないのですが…薄めた農薬が少量混ぜられておりますね。 理流:農薬ぅ!?カラシとかワサビに比べると随分笑えないわね。 十三:愉快犯にしては度が過ぎるな。 東野:農薬が混ざっていたのは、缶、コップどちら? GM:両方です。 東野:…となると、あそこにあった缶のうち、いくつかの中身がいつの間にかすり返られていて、さっきのお客さんはたまたま貧乏くじを引いてしまった、ということかな。 GM:そんなこんなのうちに昼休みになって乾史君とフロアマネージャーも戻ってきます。 乾史:ああー疲れた(笑)。喉渇いたし腹も減った。 理流:お疲れ〜。はい、お茶とおねーちゃん特性お弁当だぞっ。 乾史:いらん(きっぱり)。 十三:フロアマネージャーさんに事情を説明して、安全が確認出来るまで配布キャンペーンは停止してもらう。 GM:了解ですよ。 東野:しかし、缶のすり替えがあったとしても…GM、再確認だけど、缶に近づいた人間はいなかったんだよね? GM:タイガーくんに絡んできた子供達だけですね。 理流:考えたくないけど…子供が犯人?  昼休みも終わって、午後になる。一日中売り子をする予定だったPC達は暇になってしまい、それぞれ手分けしてスーパーと周辺の調査を開始する。 乾史:まずは俺だな。着ぐるみを脱いで改めて『超嗅覚』。理流の持ってた缶と、キャンペーン会場でビール缶が積んであった辺りに知った匂いがないか、確認(ころり)。 GM:缶にも会場にも、缶1、2、4と同じと思われる匂いがビンビンするッス。 十三:これで便乗犯の線は潰れたな。 乾史:当然、追跡するよ。 GM:では…、そうさね、その匂いの主がすでにスーパーの外に出て行った事までは確認できる。そこから先はちょっと追跡が難しそうだ。 乾史:しょうがねえ。そこまで掴んだら皆のところに戻る。 十三:私は念のため、店内側の防犯カメラをチェック。それから対人判定の良さを武器に店員さんたちに話を聞いて周ろう。あと、不自然に席を外れた同僚がいなかったか、とか。 GM:ふむー。特に変わった情報は無い、と思う。挙動不審な店員もいないと思われます。 十三:内部犯行説も消えかかってきたかな。 理流:私と東野さんは店の周りをぐるっと確認します。 東野:あ、私は再びタイガーくんになっていますので(笑)。 GM:じゃあタイガーくん。君は店の横に併設された幼児向け遊具施設に、見知った顔を発見するよ? 理流:東野さんの子供? 東野:いやウチのは既に高校と中学だから。 乾史:隠し子? 東野:違う(怒)。もしかして、午前中の子供達? GM:いえっさー。その人数は四人ほど。 理流:近づいて声をかけよう。「君たち、ちょっといいかな〜?」 GM:「なに〜?おばちゃん」 理流:「お ね え ち ゃ ん で し ょ っ」(ぐりぐりぐり) 東野:そんなお約束はいいから聞くこと聞いてくれとジェスチャー。 理流:「君達ってここらへんの子なの?」 GM:「うん、そうだよ〜」「みんなで今日は遊びに来たんだ〜」 理流:「同じ学校のお友達なの?」 GM:「ううん」「塾が一緒なの」「ね〜」 理流:「ふうん…何て塾?」 GM:「えーとねえ」(設定メモを確認する)(あ…いかん、考えてあったんだけどこれ版権に引っかかりそうだな(汗))どうしよう、何か適当に決めよう。 乾史:佐々木ゼミナール(笑)。 理流:吉田義塾(笑)。 十三:ツェット会(爆笑)。 東野:何故に独逸語ー!? 十三:英語読みでは芸がありませんからね(笑)。 GM:じゃ、じゃあツェット会に決定。(ってかこれの方がよほど版権ヤバそうだなぁ(汗))。 4.私塾  ツェット会とは、この頃急速に実績を伸ばしてきた進学塾である。とくに幼稚園、小学生を対象とした講義に実績があり、子供を私立小学校や中学校に入学させたいと考えている親の間では特に有名だった。だが、月謝が高いことでも有名で、そうおいそれと入塾出来るものでもないらしい。 十三:ふむ。冒頭で同僚のエージェントが言っていたのはここのことか。 理流:ああ、月謝が3ヒガシノの。 東野:そういう覚え方はいかがなものかと。 乾史:俺には全く興味も関係もない世界だがなー。 理流:「ふーん。君たち頭いいんだねー。どんな勉強してるの?」 GM:「ほーていしきー」「せかいしー」「ぶつりー」(笑) 理流:やな子供達ね〜(苦笑) 乾史:やべえ、俺この子達より頭悪い!?(笑) 東野:まあともあれ、だ。確かこの子達午前中には七、八人いたはずだね。ここには四人しかいないというのも妙だ、とジェスチャー(笑)。 乾史:どんなジェスチャーだよ(苦笑)。 十三:…手話? 理流:じゃあジェスチャーを理解して(笑)「君たち、お友達は帰っちゃったの?」 GM:子供達はちょっとつまんなさそうな表情になる。「特進コースの子達は帰っちゃった。もう授業があるんだって」 理流:「ふーん。そうだ、君たち、お姉ちゃんもこんなことが出来るんだぞっ」と手持ちのトランプを取り出して『手品』を披露する(ころり)…芸術的に成功。 十三:タイガーくんも拳で床を叩き割ってアピール…。 東野:しませんって。 GM:「へーすごーい」「どうなってんのー?」 理流:「それは秘密。で、君たちにもこんな凄い事できる子いないかな?特進コースの子たちとか」 GM:「僕らはできないよー」「でも、特進の奴らならもっと勉強してるから出来るかもねー」 理流:勉強して出来るものなのかしら(苦笑)。 乾史:この子達にとって、「出来ないこと」は「勉強してないこと」なんじゃねぇの? GM:(鋭いな)「あー、そろそろぼくたちも塾の時間だー」 理流:聞けることはこのくらいかな?じゃあ、「ありがとう。気をつけて帰るんだぞ〜」 GM:「じゃーねーおねーちゃん」子供達は去っていった。 理流:さて、どうしたものかしらね? 東野:理流…あの子達の名前とか、特進コースの子達の名前は聞いた? 理流:…あ(汗)。  調査を終えたPC達は再集合し、手に入れた情報を交換する。現状では怪しいと思われるのは特進コースの子供達と、進学塾ツェット会である。地域の情報を調べてみると、この街の駅前に、ツェット会の塾が割と最近出来たことが判明した。 十三:やはり見学希望の親御さんの振りをして偵察に行くというのが確実な方法かと。 理流:となると、十三さんか東野さんだけど。 十三:私はプライベートとしても非常に興味があるところですが、スーパーで面が割れてしまっていますからね。子供達には気づかれたくないところですよ。 東野:となると、タイガーくんだった私が行くべきだろうね。ではさっそく、電話でアポを取ろう。ぴっぴっと。 GM:「はい。ツェット会○○市支部です」 東野:「私、西崎と申します。私どもの息子も再来年には小学校でして。やはり出来ることなら名門小学校に入学させたく。ついてはツェット会様の評判を伺いまして…」 GM:「そうですか。よろしければ見学などなさいますか?今日の六時から通常コースの授業がありますが…」 東野:「ぜひお願いします。そう、出来れば特進コースも見せて頂きたいのですが」 GM:「申し訳ございません。特進コースは生徒の集中を維持するために非公開とさせていただいております」 東野:む。「…そうですか。それでは今日の午後六時、そちらにお伺いしましょう」 理流:じゃあ、六時まで私達はやること無しかな。 GM:おっと。十三の携帯電話が鳴るよ。 十三:おや、誰だろう。「はいもしもし、鷂です」 GM:「麻生です。お仕事お疲れ様です。東野さんはそちらには?」 十三:「電話中ですね。用件でしたら承りますが」 GM:「現在の仕事の経過は如何でしょうか?」 十三:ここで変に弁明しても仕方がない。状況を率直に説明する。 GM:「やはりそうですか…。皆さん、既に例の掲示板は見られましたか?新しい書き込みが…」 理流:すぐにノートPCを立ち上げてチェックする! GM:では、最近の書き込みに、明らかに他の書き込みとは違うものがある。『今回、我々の本気を見ていただけたと思う。今度このような事件を起こしたくなければ、指定の方法で一億円を振り込むことだ』なんて書いてありますが。 理流:一気に可愛げがなくなったわね。 GM:「同日中に、0157の取締役の手元に振り込み方法を指定したメールが送られてきています。捨てアドレスらしく、送信元の追跡は困難です」 十三:振込み先からの追跡は? GM:「振り込み方法は、違法、合法を問わず匿名取引を保護する闇のネット金融を経由してのものです。おそらく、Web上からの追跡は不可能でしょう」 東野:そんな闇金融、一般人は知っているのですか? GM:当然知りません。知っているとすれば後ろ暗い大企業の幹部とか、君らエージェントとか、裏世界に足を突っ込んでいる人たちだけだね。 乾史:はっ、ようやく敵エージェントが見えてきやがったな。 GM:「振り込み期限は明日早朝まで。CCCが引き受けた仕事でむざむざそんな取引を見過ごすわけには行きません。それまでに犯人の発見、排除をお願いします」 東野:了解しました。時刻も六時になることだし、まずは進学塾へ向います。 十三:我々は、特進コースの子供達の名前を割り出そう。CCCのネットワークと理流が見た顔、この街の小学生以下の子供となればそう難しくはないはずだ。  指定の時刻になり、理流の『器物作成』の能力で作成したちょっとリッチな身なりに身を包んだ東野が、ツェット会が入っている駅前の雑居ビルに足を運ぶ。受付の女性に案内され、ビル内を案内されるが…。 GM:「…こちらが理数系コースとなっております。能力のあるお子さんには相応のカリキュラムを実施しておりまして、早い子では小学校前に二次方程式に到達される事もあるんですよ」 乾史:ニジホーテーシキってなんだ??(笑) 東野:「なるほど。いや、これはうちの子供も早いうちにこちらで学習させるべきですなぁ」 GM:「そうですね。やはりお月謝に難色を示される親御さんも多いのですけれども、我々としてもそれだけの内容であると自負しておりますので(笑)」 東野:「はっはっは、毎月3ヒガシノ程度、将来への投資と考えれば安いものですよ」(笑) 乾史:おっさん楽しそうだな(笑)。 十三:一度は言ってみたいものなのだよ。 東野:…ともあれ。なんか授業と月謝はともかく、物凄く普通の進学塾のようだね。 乾史:塾そのものは直接今回の件に関わっていない? 東野:「そうそう、特進コースはやはりこのビルで?」 GM:「いいえ、特進コースの方は、専門の講師が少人数でより集中的に授業を行いますので、こちらではなく、別教室になります」 東野:「なるほど…。通学の事もありますし、場所を教えていただけますかな?」 GM:いいですよ、と住所を教えてくれる。街中、住宅地だね。 東野:「ありがとうございます。そう、専門の講師と仰いましたが、こちらには何人ほどいらっしゃるのですか?」 GM:「一人、荒崎先生という方です。本部から派遣された、実績のある優秀な先生なんですよ?」 東野:「そうですか。それなら是非一度ご挨拶をさせて頂きたい」 GM:「申し訳ございません。本日は特進コースが夜10時までとなっており、荒崎先生はそのまま直帰する予定になっておりまして」 東野:「それは失礼いたしました。では、後日改めて伺います」 5.奇襲  東野が0157事務所に戻ってきたときには、特進コースの子供達の身元も調べがついていた。彼らはそれぞれ、青村くん、赤木くん、木村くん、みどりちゃんと言い(乾史:安直だなー。 GM:うるさいっ(苦笑))この街で特進コースに抜擢されたのは彼ら四人だけ。教育ママ達の間ではちょっとした羨望の対象らしい。 乾史:ガキが夜10時まで勉強なんておかしいぜ。狂ってる。 十三:そのコメントについては深い議論の余地がありそうだが。ともあれ我々としては、その荒崎という教師、もしくは特進コースの子供達に接触する必要があるわけだ。 理流:時間もないし、今なら特進コースの教室にどちらもいるんでしょ?まずはそこで待ち伏せすべきだと思うなあ。 東野:では、車で全員、塾の近くに向います。近くに駐車して様子を伺います。 GM:特進コースの建物は平屋一階建て。やぼったいコンクリート作りで…そうさね。自動車教習所みたいな感じかな。明かりがついているね。 東野:授業終了まで待機します。 GM:10時を過ぎたあたりで玄関が開くと、東野さんが見覚えのある子供四人と、二十代くらいの若い男が出てくる。「荒崎先生、ありがとうございましたー」「また化学を教えてくださいねー」「気をつけて帰るんだよー」というようなやり取りが。 乾史:匂いをかぐ。このためにずっと待っていた(笑)。(ころり)おっし。 GM:それでは、最初の缶1、2、4および今回の農薬入りビール缶と同じ匂いが…子供達の一人、青村くんから匂いますね。そして、缶3と同じ匂いが、あの荒崎先生から匂いますよ。 乾史:ってな事を報告しつつ、嬉しそうに戦闘準備をしよう。ようやくぶん殴れる相手が見つかってやる気が出てきた(笑)。 GM:さて…子供達は塾を出ると帰路へ。荒崎先生は塾の中へ戻ろうとしていますが。 理流:どっちを押さえるべきかな。 乾史:あの先生の方だろ。子供を殴るわけにはいかねえしな。 十三:犬神君、殴りたい方を犯人に仕立て上げてはいけない(笑)。 東野:しかし、先生を押さえるべきと言うのは賛成だね。子供より情報が多く引き出せるはずだし。 GM:(あれ、そうくるか) 東野:このまま待機し、先生が再び出てくるまで待ちます。 GM:しばらくすると、塾の電気が落とされ、最後に戸締りした荒崎先生が出てきます。すぐ側に彼のものと思しき車があり、そこに乗り込もうとしてますが。 乾史:待機場所を出て、そいつと車の間に立ちふさがる。「おっと兄ちゃん、ここを通すわけにはいかねーな」 理流:こらー、乾史君不良少年みたいだぞっ。 乾史:俺は不良少年だっ!(笑)「ちょっと顔貸してくれや」 GM:「…なんだい、君は」 東野:我々も近づいて彼を取り囲んでしまう。 十三:彼の様子は? GM:いたって特徴の無い、現代風の若者ですね。さすがに焦ってますよ。 十三:私は『共感』能力で彼の状態をチェックします。 東野:「夜分遅くに失礼します。我々はスーパー0157の関係者の者です」 GM:「…はあ、それはどうも」 十三:『スーパー0157』という言葉に反応はあったかな? GM:動揺したようだ。 十三:皆に目で合図しよう。 東野:「実は本日、当店の飲料に劇物が混入されるという悪戯がありまして」 GM:「それは…大変でしたね」かなり警戒しているね。 乾史:「しらばっくれんじゃねえ、おめーが犯人だってことはわかってるんだよ!」と近くのブロック塀をぶっ叩く。 理流:(ちょっと、それだと露骨に脅迫じゃない?) 乾史:(すまね、キャラの性格って事で) 東野:強攻策かい? 乾史:うん、おれ、こいつは便乗犯の小悪党と見た。まず白状させる。 GM:(えーと、そう来られてしまうと…)「おっしゃられている意味がわかりませんが」警戒はしたものの、かなり余裕を取り戻したようだよ。 十三:…ち、強攻策が裏目に出たか。 理流:「とぼけないで。あなたが自分の生徒達を使ってビールに毒を混ぜた事はわかってるのよ!?」 GM:「いえ…とんと身に覚えがないのですが」 乾史:「ハ、てめえが何を言ってもな、毒の入ったビール缶から、てめえんところの生徒の匂いがしてるのは間違いねぇんだ。俺の鼻はごまかせないぜ!」 GM:「…あなたは何を言ってるのですか?」どんどん余裕を取り戻していく。「だいたい、警察でもない人に取り囲まれて尋問される筋合いはありません。そこを通してください。これ以上拘束するなら警察を呼びますよ」 乾史:「おっと、通すわけにはいかねーな」と携帯をひったくる。 理流:うっ…これ、私達が悪者になるパターン?  その後乾史、理流が厳しく荒崎を問い詰めるが、荒崎はのらりくらりと質問をかわし続け、あくまで『冤罪をかぶせられた一般市民』を装う。十三の『共感』、乾史の嗅覚で状況証拠は十分なだけに、皆何とか口を割らせようと必死だ。 理流:「…だから、ビールに近づいたのは貴方の生徒しかいないのよっ!」 GM:「それは、私の生徒達がスーパーに行ったことは事実かもしれません。しかし、それが生徒達の犯行の証拠だと言うのはあまりにも短慮ではありませんか?」 十三:「では、どういう方法なら可能だったと思いますかな?」 GM:例えば事前に…って、危ない。そんな古○刑事みたいな誘導尋問には引っかからん(笑)。「それこそ私の知ったことではありませんよ」 十三:ちっ(苦笑)。 乾史:ぐるるるるぅ、こいつムカツク〜!! 東野:これはやはり、ビールに毒を混ぜた方法を解明しないといけないか。  ぶっちゃけて言えば、当然荒崎は今回の事件に絡んでいる。が、彼は彼なりに『バレない手段』を講じている。  PCが彼を疑う根拠を、物的な証拠や証言ではなく『共感』や『嗅覚』という、他人に証明できない己の能力に頼っていたため、今回は彼の『バレない手段』をつき崩さない限り(たとえ彼が小悪党だったとしても)口は割らないという事にさせてもらった。(例えば殺人事件で「私の『嘘発見』の能力で見破った!犯人はお前だ!」と言われたら、真犯人だったとしても怒るでしょ?(苦笑))  PC達も証拠がないことを判っているからこそ、カマをかけたり脅したりで何とか口を割らせようとしている。そのため、話がどんどん平行線になっていく。 理流:こりゃダメねー。ゴメンなさいして出直したほうがいいかしら。 乾史:そんな事したらそれこそ向こうの思うツボだろ。 理流:でもこのままじゃ手詰まりだし〜。 十三:じゃあ、交渉のイニシアティブを渡してもらっていいかな? 東野:頼むよ。鷂さん。 十三:それでは…。「荒崎さん、どうやら我々の間には深い誤解があるようです」 GM:「ええ、一方的にそちら側にね」 乾史:くあー殴りてぇ(笑)。 十三:「我々としても企業として、また我々のお客様の為にも一刻も早く犯人を捕まえたいとおもっております。ところが、申し上げた通り、現在のところ、最有力の容疑者は貴方の生徒なのです」 GM:「小学生に入学する前の子供がそんな犯罪をすると?馬鹿馬鹿しいです」 十三:「そうです、まったく馬鹿馬鹿しい。だからこそ大変失礼ながら、我々も貴方が犯人ではないかと疑わざるを得なかった。しかし、貴方が犯人でないとすれば、当然、理論上は生徒さん達が怪しくなってしまう」 GM:「私の生徒に限って、そんな事はありません」 十三:「そうでしょうそうでしょう。だからこそ、確かめさせて頂きたいのですよ。生徒さん達がこの事件にまったく関係ないということを、ご本人にね。ひょっとしたら、事件の真犯人を見ているかも知れませんし」 GM:「………………」 十三:「もちろん、私達だけで行っても問題はないのですが。夜分遅くに初対面の我々がお子さんのいる家庭を訪問するのは不躾です。荒崎先生にも来て頂ければ、お子さんも安心ですし、貴方の無実も結果として証明される。お手数ですが、しばしお時間を頂けませんか?」 GM:「仰るとおり、夜も遅い。明日、正式に塾を経由して確認すれば良いのではありませんか?」 十三:「ごもっともです。ところが、真に申し訳ありませんが、我々には時間がないのです」と、脅迫されている事をオープンにする。 GM:「…それは、私には関係のない事です」 十三:「ええそうでしょう。しかしながら、我々も地元の人々に愛されるスーパーを目指しております。お手間は取らせませんし謝礼もいたします。どうか、地元のためと思って協力頂けませんか?」 乾史:ンだよ、じゅうぞう。そこまで譲歩するのかよ? 十三:犬神君、では逆に、ここまで譲歩しても反対しなければいけない理由は彼にあるかな? 乾史:そりゃ、あいつが犯人だから、ってああ。 十三:そう。この状況では、彼は自分が犯人でないと主張する以上、我々について来ざるを得ない。 GM:「………そう仰られるのであれば、断る理由はありません」 十三:「では、参りましょうか」 GM:「ええ。ただし、私は自分の車で向いますよ」 十三:「構いません。ただし我々も同乗させて頂きますが」 GM:「仕方ありませんね…。車を出すので待っていてください」 理流:なんだか十三さん凄い。 十三:人は、例えば親友にさえ、己の言葉を否定されれば反発する。逆に、敵にさえ、肯定されれば反発”出来ない”。肯定する事で相手をコントロールするのは交渉の基本技術だ。 乾史:何でもいいよ俺は。あいつを殴れりゃ(笑)。 東野:では、荒崎の車に二人、残りは私の車で、共に青村君の家に行こう。 6.荒崎  二台の車は青村少年の家にやってくる。青村宅は閑静な佇まいの新築の高級住宅といった風情だ。車を近くの駐車場に停め、荒崎にドアをノックさせる。 GM:「まあ荒崎先生、こんな夜分にどうされたのですか?」と、母親らしい若い女性が出てくるね。「まあまあお上がりになってください」 東野:便乗して我々も上がらせていただこう。 GM:「先生、こちらの方たちは?」 十三:「我々はツェット会に懇意にして頂いている教材会社の者です。この度、成績優秀な青村君のお話を伺いまして、是非とも我が社の最新の教材を使って頂きたいと思いまして」 GM:その言葉には劇的な効果がある。「まあ、それは大変。そうですか、いえ、うちの翔太は親に似ないで成績が良いのが自慢でして…あらやだ、お茶と、お菓子もお出ししてませんで」(笑) 理流:やった、お茶菓子だ♪ GM:荒崎先生は「話が違う」と目で訴えていますが。 十三:(小声で)「我々がスーパーの関係者だと直接言ったらお子さんに警戒させてしまうでしょう?」 理流:何だか十三さんが詐欺師に見えて来たわ(苦笑)。 乾史:さすが銀行員(笑)。 東野:お子さんはもう寝てしまったかな? GM:「翔ちゃーん、荒崎先生よー」と呼ぶ声に答えて、青山翔太君は二階から降りてくる。タイガーくんは知っている顔だね。 東野:「はじめまして翔太君」(笑) GM:「はじめまして、おじさん」 東野:「聞いたよ、翔太君はとっても頭が良いんだって?」 GM:「え〜、そんな事ないよ〜」もじもじ。照れている。 理流:やーん。この子が悪い子じゃなかったらお持ち帰りしたいなぁー。 乾史:弟一筋じゃなかったのかよ…。 東野:「いつもどんな勉強をやっているのかなあ?」 GM:「えっとねえ、数学と、物理と、化学〜」 東野:「それは通常コースのお友達と同じだよね。特進クラスではどんな事をしていたのかな?」 GM:「へへへー、秘密なんだ」 東野:「そうかー、秘密なんだ。でも、今日は化学の勉強をしてたんだよね?」 GM:「そうなの。化学の、実験をしてたんだよ」 東野:「実験?どんな実験だったんだい?」 GM:「えっとねえ、缶のジュースをカレーとか、おしょうゆに変えちゃう実験」 東野:「…へぇ、すごいねえ。翔太君は何でも缶の中身を変えられちゃうんだ」 GM:「うん。蓋を開けないで触るだけでいいんだよ」 東野:「何にでも変えられるのかな?」 GM:「ううん。食べたことのあるものだけ。でも、今度、かがくしきを知ってるものにも変える方法を教えてもらったんだ」 東野:「ふうんそうなんだ。それってもうやってみた?」 GM:「うん。こないだスーパーでやってみたんだよ。いつも実験はスーパーでやるんだ…あっ!!」 東野:「どうしたのかな?」 GM:「この実験のこと、先生とボクの秘密だったんだ。先生、ごめんなさい…」 東野:「大丈夫だよ翔太君。先生はそんな事で君を叱ったりはしないから。ねぇ、先生」(すごく物騒な笑みで) 乾史:…怖ッ。 東野:「それより翔太君、君が知ってる”かがくしき”、おじさんにも教えてもらえるかな?」 GM:「いいよ」と紙に化学式を書き書き。 理流:当然、私にはそれは何かわかるわよね? GM:ウム。ばっちし農薬の化学式だ。 十三:荒崎の状態は? GM:仮面のように無表情。精神状態は…ちょっと読み取れない。 理流:長かった〜(苦笑)。 乾史:これで言い逃れは出来ねえな。 東野:では、丁重に礼を述べて青村宅を辞しましょう。 理流:お邪魔しました。おやすみなさーい。 GM:「はあ、おやすみなさい…」翔太君のお母さんはきょとんとしてるけど(笑).  微妙な沈黙をはらんだまま、青村宅を去る一行。 GM:では、君らは駐車場にまで戻ってきた。 乾史:荒崎の腕をがっちり押さえつけて車に連行する。CCCの事務所にでも連れ込んできっちり尋問しちゃるぜー。 GM:そこで荒崎が口を開くね。「ううん。完敗です。もう少しエージェントが出てくるのは遅いと踏んでいたんですがねえ」と。 理流:むっ。 GM:「荒事は嫌いなんですが」というと、荒崎の車のトランクがばかん、と開いて、何かが四体、飛び出してくるぞ! 理流:本性表したわね。 十三:ただの小悪党と思いきや、こっちがエージェントか。 乾史:おんもしれぇ、これで加減なくブン殴れるってもんだぜ! GM:「では、礼儀に従って。『人形使い』荒崎刀也がお相手いたしましょう…!」  人気のない駐車場で、今回の戦闘が開始される。  車から飛び出したのは、ボロボロのマントを纏い、武器を手にした『人形』が四体。一方PCは、荒崎を取り囲んでいる。乾史は荒崎を捕まえたまま、接近戦に強い東野が人形を迎え撃つ。 1ターン目 東野:『サラリーマンの拳』を発動、命中…。おおっと、クリティカルが出ました。 GM:何い? 東野:ダメージが(ころり)周って…(ころり)27点ですね。 一同:おーっ。 GM:ぐふう。(人形Aの体力、いきなり三分の一だよ…)では次、乾史。 乾史:コインを取り出して握り締める。能力解放して、腕を掴んだまま荒崎をぶん殴る! GM:そいつは回避にペナルティーが入るな。(ころり)回避失敗。至近距離なんで、パンチのダメージはある程度軽減されるよ。 乾史:了解。(ころり)それでも15点入った。 GM:あ、知力判定してみて。 乾史:お?(ころり)…失敗。 GM:では特に何も気づかなかった。 十三:遅まきながら『掃の符』で結界を張る。これでこの駐車場にしばらく迷い込む人はいなくなる。 GM:ではこちらのターンだ。まずは人形四体のうち二体、AとBが剣で東野さんへ斬りかかる。 東野:『受け』で叩き落す。(ころり)おや…クリティカルだ。 GM:何いー!? 十三:東野さん、今日は目が奔ってるな…。 東野:(ころり)ふむ。上段受けでAの武器を弾き飛ばしました。 GM:くそう、ではBの攻撃だ。くらえ14点。 東野:14点ですか。それでは『カウンター』が発動しますね。 GM:…え? 東野:私、装甲薄い代わりに一定以下のダメージなら自動的に『カウンター』出来るので。14点お返しします(笑)。 GM:(そ、そうだった)くう、Bもダメージをくらった。ええい、C、Dは槍で理流を突き刺すぞ!って、ああ、ダメージが低い。8点、6点…。 理流:あの、私、最初にキーワードを唱えないと防御力を発動出来ないんですけど? GM:そりゃ、そんな制限つけて他を増強してるあんたが悪い。くらってくれたまい。 理流:ひー、イタイイタイ。いきなり三分の一が減った。 GM:では次、荒崎の攻撃だ。乾史君。 乾史:おう、来いやあ! GM:荒崎の手からなにやら細い糸のようなものが出てきて、君に振るわれる。それはまるで剃刀のように君を切り刻む…くらえ、『傀儡操糸』!ってことでダメージが…あれ、10点…(苦笑)。 乾史:かすり傷だ(笑)。 理流:私のターン、なんだけど。ひーん、銃器は今回バッグの中なのよ。バッグ開けて銃を取り出して、サイレンサーを取り付けて…って何ターンかかるんだろう? GM:…5ターンってとこですか。 理流:ギャー!とりあえずキーワードを唱えて防御を発動。逃げ回りつつバッグから銃を取り出します。 2ターン目 東野:理流をかばいつつ、『サラリーマンの拳』で今度はCを殴ります。(ころり)命中。20点ですね。 乾史:おっさん絶好調だな。俺は引き続き荒崎をぶんなぐる。(ころり)ちみっと通った。 GM:(やはり、主力が封じられたままでは戦いにくいなあ。とはいえ、こいつ知性派だから、乾史の腕を振り解くのは無理だろうし) 十三:それでは今度は『鎮の符』。無数の符で荒崎を縛り上げます。 GM:何の、こちらも抵抗には自信は…(ころり)失敗(笑)。くそう、出目が悪いな今日は!ええい、雑魚人形A、B、C、東野を倒せ! 東野:はあ。では避けません。 GM:はい? 東野:だって、こいつらのダメージ、全弾『カウンター』が取れますので。好きなだけ殴ってください(笑)。 GM:ひ、ひでぇー!はい、12点、10点、11点のダメージを頂ました。Aは倒れました(爆笑)。 乾史:…考えてみると、おっさんって卑怯だよなあ。 東野:無数の雑魚を相手取る、という状況では極めて有効なんだよ、『カウンター』。 GM:ぐう。Dは乾史に攻撃。 乾史:かすり傷だぜ、そんなもん。 理流:銃の組み立て継続(泣)。 GM:(くそう、ちょっと弱く設定しすぎたか…) 3ターン目  主力の荒崎は十三の『鎮の符』の重ね掛けにより完全に動きを封じられてしまった。雑魚の人形四体は東野にダメージを与えることは出来ない。事ここにいたっては、GM側の不利は明白である。結局、人形Cが倒され、Bが『カウンター』に沈んだ。乾史も荒崎に膝蹴りを叩き込み、確実にダメージを与えている。 GM:Bが倒れたんだが、倒れ際に東野さんに組み付くよ。 東野:おや…(ころり)避け損ねた。次のラウンドでひっぺがそう。 GM:では奥の手を。符に包まれて動きを封じられている荒崎の全身から、先程の糸が無数に伸びると、周囲の者全員を切り裂く!この位置だと…。乾史、十三、ありゃ、理流も入る。 理流:なんでー!?(泣) GM:いや、すまん。てか何故わざわざ荒崎の後ろに。 理流:銃を完成させたら、突きつけてホールドアップさせようと思ってた…。 GM:みなさん、24点くらってください。 理流:ひー、三途の川が見える。って、防御ファンブル。組み立てていた銃器を落っことしましたー…。このターンは拾い上げて終了です…はは、はっは…。 乾史:やっぱ範囲攻撃は卑怯だなあ。 GM:そう言うなって。今の糸の攻撃なんだが、荒崎自身も全身に無数の傷を負っているよ。 乾史:自爆技? GM:(24点か…じゃあ、ちょうど体力が尽きたか)はてさて。では知力判定をしてくれたまえ。 理流:すっごく、いやな予感…。(ころり)成功。 GM:荒崎は傷を負っているのだが、その傷口からは血が流れていない。 十三:それはつまり…。 乾史:こいつも人形だってオチかー!? GM:そんな先読みをしてはイヤだな(笑)「それにしても見事に失敗してしまいました。やはり、欲をかいたのがいけなかったようですね」 理流:「一億円なんて大風呂敷広げたあんたが悪いのよ!」 GM:「そうですねえ。しかしこれも我が社『モノクローム』の進出に備えての計画の一環ですからして」 十三:『モノクローム』。それがアンタの飼い主か。 GM:「それでも計画の一端は成功しました。一般人からの能力の引き出しにはね」 東野:「あの私塾で子供達から能力を引き出していたのか?」 GM:「ええ。一定の成果は収めました。しかしこれが限界でしょう。これ以上はやはり、もっと早い段階からの干渉がどうしても必要となる」 理流:「随分勝手なこと言ってくれるわね!」 GM:「さようなら、エージェントの皆さん。貴方達と本当の『私』が出会うことはおそらくもう無いでしょうが…」と台詞が終わると…。 乾史:(ピンと来た)退避、退避!! GM:ええ、荒崎の人形は、ちゅどーん!と爆発しますとも。退避出来た人はダメージ減らしてくれていいよ。 理流:……残り2点…危なかった…。 乾史:なんか何気に良く死にかけてるな、理流。 GM:それから、東野さんに組み付いてる奴も爆発しますので、問答無用でダメージを食らってください。 東野:さすがにこれに『カウンター』は出来ないな(苦笑)。結構痛いね。 GM:では、君たちが顔を上げた時には、濛々と立ち込める黒煙の中、荒崎と呼ばれた人形の体は欠片も残っていなかった…。 乾史:終わったな。体よく逃げられたみたいだけど、最後に暴れられて割と満足。 理流:ぜんっぜん満足じゃないっ!銃を一発も撃てないし、一番ダメージ受けてるんだぞっ! 十三:その分シナリオで活躍できているからいいではないか。さあ、この爆発で人が寄ってくる前に早々に撤収しよう。 東野:人形の破片など、資料、および証拠になりそうなものも回収していきますよ。 理流:むー、スッキリしないぞお〜〜〜っ! 終幕  PC達は特進コース教室の地下に進入し、そこで発見したPCを調査。振込みが荒崎の指定によるものだと確認した。また、そこにあった教材はかなり複雑怪奇なものでPC達には見当もつかず、CCC本社へ送って解析してもらうこととなったが、いくつかの事がわかった。  ・この能力開発計画は荒崎個人の能力によるものでなく、彼のバックである『モノクローム』が企画したもののようだ。  ・これは『変質』の能力のトレーニングではなく、いわゆる『異能力』全般を開発するための教材である。今回はたまたま青村翔太が『変質』の能力を開花させたため、荒崎がこのような事件を引き起こしたと思われる。 理流:気に入らないし伏線みたいなのも残っちゃったけど、脅迫事件については一件落着、ってことかな。 乾史:だけどよう、あの『変質』の能力を手に入れちまった子供はどうするんだ? 十三:こうなれば全て忘れてもらうしかないと思う。CCCに連絡して、『記憶操作』の能力を持つ者をまわして貰おう。 東野:では、麻生さんに説明する。 GM:「…事情は伺いました、東野さん。しかしそんな将来有望な子供の記憶を消すなど、我々には勿体無くて出来ません」 東野:は? GM:「もちろん、我々がきちんと彼の能力を鍛え、指導してあげるのですよ!将来はうちのメンバーとして働いてくれるように!」 乾史:うわ、転んでも只では起きねえ! 理流:結局今回、一番得したのは麻生さん?(苦笑) 東野:またいいようにしてやられた気がするなあ…。 十三:…麻生さんと言えば、GM、最初のビール配布キャンペーンの現物報酬、まだ貰っていなかったようだが。 GM:それは失礼。では、君たちの働きに敬意を表して、この『ドギーくん』と『タイガーくん』を持っていってください(笑)。 乾史:いらねぇよっ!!(笑)  謎の企業団体『モノクローム』とは何か…?かすかに尾を引きつつも、今回のお仕事はこれで終わり。また次のお仕事で、縁があったらお会いしましょう。 了 ……データ・セクション…… ●『モノクローム』人事ファイル 1.『人形遣い』荒崎 刀也(『にんぎょうつかい』あらさき とうや)  荒崎は業界内でそこそこに有名であり、かつ得体の知れないエージェントとして認知されている。複数の派遣会社に所属していた経歴があるようで、『人形を使って仕事をする』というのは事実のようだ。また、彼と実際に仕事をしていたというエージェントも実在するのだが、彼らの証言を合わせていくと、他にも幾つもの矛盾した能力や特徴を兼ね備えているように思えるのだ。  変装能力や、実際に幾つもの能力を兼ね備えた凄腕エージェント、との説もあるが、それにしては幅が広すぎる。現在の所もっとも有力な説は、目撃されている『荒崎』はいずれも本物の彼が遠隔操作する『傀儡』に過ぎない、というものである。現時点で新興組織『モノクローム』への在籍が確認されている。 スキル:  詳細不明。 [第4話へ続く] ID:SFR0003v100