TRPGリプレイ 『人材派遣のCCC』 
第6話
モノクローム・ホリディズ

 

<<back      next>>

 



GM:……さて。時の流れは早いもの。気がつけば、人材派遣のCCCもついに最終回と相成りました。皆様、成長申告をどうぞ。
東野:今回は防御点を2点上昇。『カウンター』をエネルギーを消費せずに使用出来るようにしました。
乾史:俺は、前回死にかけたことを踏まえて、『拳圧』の威力を上昇させ、防御力を1点、HPを5点上昇。
十三:同じく防御点を2点、HPを7点上昇。
理流:私も一気にHPを10点上昇。そして、切り札だった『弾道創造』の使用回数制限を解除。これで毎ターン撃てる様になったぞ〜。
GM:ここに来て、みんな申し合わせたように戦闘系の能力を上昇させて来たねえ(笑)。
十三:なんとなく今回は激戦の予感がするのだよ(笑)。
理流:それから、少し経験値が余ったので、『おしゃれ』を取得しました。
乾史:何だその技能。
理流:うーん、ひらひらの服とかヒールのある靴を履いても戦闘にペナルティを受けません、って能力なのよ。ちょっとマンガっぽい技能だからGMの許可が降りなかったらやめるけど。
GM:…まあ、経験値を消費して取得したなら、消費した経験値分の効力を認めますよ。ただしピンヒールで尾根道を全力疾走とか言い出したらさすがにペナルティは入るよ(笑)。
理流:わ〜い。これでもっと色んな服を着れるぞお〜。
東野:はいはい。耳だの尻尾だの好きにつけてくれ。
理流:もともと能力解放するとエルフ耳って設定なんだぞ。ああ、でもイヤリングとか色々選びたいな。
十三:イヤリングの先端が巨大な輪っかになっていて、戦闘時にはチャクラムになるんだ(笑)。
乾史:それはキラーピアスだっつーの!
GM:いやきっと、耳で鎖のついたイヤリングを操作して振り回すんだ。
乾史:それはファラオ・ス○ィンクスの人だ!(笑)
 
 
 
 

1.転移

 
 
GM:えーと、まずは前回のお浚いを。皆様が犯罪者になったんでしたっけ?
乾史:ちげーよ!犯罪を未然に防いだんだよ!?
十三:…社会的には犯罪者扱いまっしぐらだがな。ちょっと洒落にならんなあ。
GM:そうだね。では、真面目に再開しよう。前回君達は、山中の製薬研究所の荷運びの任務の最中、新興の派遣会社『モノクローム』に一杯食わされ、研究所ごと地滑りに巻き込まれてしまった。
東野:ギリギリで我々と研究所の面々、それから、薬の悪用を食い止めるために南米からやってきた獣人の一族は、トラックに乗って脱出に成功したわけだが。
理流:一晩かけて山道を降りてきて、ふもとの町のコンビニで、朝ご飯を調達しに行くと…。
GM:『ネクタラス製薬長野研究所長、麻薬を密造して犯罪組織に横流し!材料の密輸には日本人四名が関与か!?』という見出しが躍っているのであった。
理流&乾史:何じゃこりゃー!?
GM:…解説ありがとう(笑)。ここから今回はスタートします。
十三:…そういえば、犬神君は字が読めたのかね?
乾史:シツレイだなキミハー!?(笑)
理流:さりげなく酷い事をいってるわね十三さん(苦笑)。
GM:そんな話はおいておいて。理流が朝食を買ってコンビニから出てくると、君達が今居るトラックの前に、一匹の黒猫がいるのを見つけた。
理流:ねこーねこー!…って、私この子見たことある?
東野:麻生さんの使い魔かな?
十三:犬神君の飼い主の(笑)。
乾史:ちげーよ!!
GM:そうだね。君達にいつも依頼をくれる営業部の麻生さん。彼女の特殊能力は魔女術ウィッチクラフトなわけですが。彼女が連れている使い魔です。そしてその猫の口がだな。唐突にみょいーん、とでかくなる(笑)。
乾史:でかくなるって、どのくらい?
GM:人が通れるくらい(爆笑)。
理流:ちょっと待ってー!?猫の口が直径二メートル近くまで広がるって、想像つかないんだけどー!?
GM:ええっと…。かの名作『となりのト○ロ』のネコバスの胴体のように広がるんですが。
東野:それにしたってこちらは通常サイズの猫でしょうに…(汗)。
GM:開いた猫の口の中は真っ暗で、星や雲のようなものがかすかに見える。
理流:体内が四次元空間の猫?
GM:ウン。そして、その広がった口から、人間が三人出てくる(爆笑)。
十三:のっけからシュールだな…。と、とにかく口が等身大に広がる猫の事は受け入れましょう。で、出てきた三人と言うのは?
GM:ひとりは麻生さん。そしてひとりは、長身細身、体格の良い三十代の男。そしてもうひとりは十代の白人の金髪少女だね。
東野:ふむ…。私はその二人も知っていますかね?
GM:東野さんなら判定するまでも無く知っています。男の方はCCC特務部長『幽霊ファントム吉住宏よしずみひろし。少女の方はそのアシスタントで『妖鋼姫フルメタルセラフ』レベッカ。千人近い異能力者が所属するCCCの中でもトップに位置する二人です。
十三:もしかして小説の方に登場するキャラですか。
GM:ウン。今回はゲスト出演ということで。で、吉住が「時間が無い。麻生君、さっそく始めてくれ」というと、麻生さんが宝石を取り出し、地面に円を描いて六個等間隔に並べていく。
理流:わーい、魔方陣だ〜。
GM:はい。麻生さんが呪文を唱えると、宝石同士が魔力で結ばれヘキサグラムを描き、魔方陣が現れる。そして女の子、レベッカが「ほな、いっくでー」というと、背中から翼が生える(笑)。
東野:て、天使様ですか。
GM:翼と言っても、なぜか機械で作られているんだけどね。そしてその翼が妖しく輝くと、魔方陣の直径が三倍以上に広がり、君達、そして君達の乗るトラックを全部包みこむ。
東野:他者の能力を増幅する系統のエージェントですか…。
GM:そして魔方陣の中がまばゆい光に満たされた……と思った次の瞬間、君達は長野の山から、新宿にあるCCCの地下駐車場へと一瞬にして移動していた。
一同:ルーラだ!!
乾史:しかも建物の中に移動出来てるー!?
GM:「非常時用の脱出の結界がここには張ってあるんです」と麻生さん。
十三:準備万端で結構なことだ…というか。今は非常時なのか。
GM:「詳しい話はこちらで」と言うと、麻生さん達三人は君達をビル内に案内していく。
東野:雲行きが怪しいが…ついて行くしかないよねえ(苦笑)。
 
 
  獣人の部族達や研究所の人達も、休息用の別室を与えられた。
  そして、一行は日ごろ溜まり場にしている会議室のさらに二階上にある、VIP用の会議室に案内される。
 
 
理流:わ〜、初めて入ったぞ〜。絨毯がふわふわしてる〜。
乾史:銃弾がふわふわしてる?
東野:それが全部こっちを向いてるんだな(笑)。
GM:どこのゲートオブバビロンですか(苦笑)。そして吉住が『まずは怪我の治療だ』と言うと、CCCに所属する…そうだね、巫女さんとか薬師とか、プリースト系の能力者が何人も入ってきて、君達の傷を完全回復させてくれる。
乾史:ありがてえ〜。たしか前回残り一割近くまでHP減ってたんだよな。…あのう、それで、お腹も空いたから何か食べさせてくれると、もっとうれしいんだけども…。
GM:吉住が指をパチン、と鳴らすと、CCC家政婦派遣部門に所属するメイドさん達が朝食を持ってきてくれる(笑)。
乾史:うおー、すげえ、アンタいい人だ!(笑)いっただきま〜す!
十三:タダメシより恐ろしい物は無いという気もするが…ここで食べない手はないな(笑)。
 
 
  日ごろからは想像も出来ないVIP待遇に戸惑いつつも食事を平らげる一同。
 
 
GM:「着替えも必要なら言ってくれ。下着と、出来合いの背広くらいなら用意出来るだろう」
東野:では、お言葉に甘えて、雨ざらしの背広を交換させていただこう。
理流:私はメイドさん達と同じ服が欲しいぞ〜。
GM:いいけど、君の奇天烈服ほどは気合入ってないよ(笑)。
理流:奇天烈ゆーな!うー、でも自分の錬金術でアレンジするからいいもん。
GM:じゃー、こうグッと胸元を強調したタイプのメイド服を入手出来る。
理流:それは私に対する挑戦!?
十三:Dカップ以下は胸とは認めません(笑)。
東野:スジも出来ないで何が胸か(笑)。
理流:フザケルナー!!
GM:…そんなこんなで、君達のコンディションはベスト状態になりました。
十三:今は何時だ!?私の娘に連絡を取らなければ!!(笑)
乾史:たしか前回の続きで言えば、今日は金曜日の昼ってことか。
GM:そうですね。十三さんは昨日は表の職場で有給を取っていますが…。
東野:今日は無断欠勤ですか(汗)。
十三:(ガーン)うう…隅っこで一人でいじけている。ぶつぶつぶつ…(笑)。
GM:「とりあえずの処置として、君の職場には顔を自在に変える能力を持つエージェントを代理として送っておいた」と吉住くん。「銀行員の仕事はムリだが、今日一日ならのらりくらりと何とか凌いでくれるだろう」
十三:ありがたいことです…。娘には何て言おうか…。
 
 
 
 

2.社長

 
 
GM:君達が充分に休息を取ったところで、吉住とレベッカが退室し、入れ替わりに麻生さんと、そしてその上司である重田係長が部屋に入ってくる。「皆さん、この度は本当にご苦労様でした」
一同:……………ははは(乾いた笑い)。
GM:(苦笑)「我々としても、懇意の客である北城氏が、モノクロームと通じてCCCそのものを陥れようとしている事は想定の範囲外でした。誠に申し訳ない、と重田さんがお詫びを述べる。その上で、皆さんにはもう一つ任務を依頼したいのです」と紙を差し出す。
 
 
※『任務概要』参照
 
 
十三:(熟読)ふむ…。では、いつものように要約すると。
 
 
・モノクロームは一般人から異能力を引き出す『ポリトカスΛラムダ』という薬を本格的にバラまこうとしている。
 
・奴等はCCCに対して、邪魔をしたら、指名手配されている我々の素性と、CCCの社員である事をマスコミに流すぞ、と脅しをかけている。
 
・身動きできないCCCにかわって、行方不明者扱いの我々四人が、関東地方のどこかにある『ポリトカスΛラムダ』の製造工場を潰す。
 
 
東野:と言う事だね。
GM:皆さんありがとうございます。そして、
 
 
・この襲撃が成功すれば、今度はCCC側がモノクロームに対して圧力をかけ、君等四人の指名手配状態を解除させることが出来る
 
 
ことになる。
理流:うーんと。もっと要約すれば、『モノクロームに喧嘩を売る為に火種をぶちこんでこい』ってことかな?
東野:最低限そうだね。で、それ以上やってしまっても構わないのでしょう?(笑)
乾史:うわあ、今回オッサンまでヤる気満々だ!
GM:(今回はブレーキ役がいないっぽいなあ)「我々CCCとしても、一般人を異能力者にするような薬の存在は断固として認めるわけには行きません。確実に、完膚なきまでに破壊してください」
乾史:へっ、言われるまでもねぇぜ!(拳を打ち鳴らす)
十三:…しかし。今までの実績からすると、ひとりでも多くの異能力者を活用すると言うのがCCCの方針だと思っていたのだがな。
GM:「それは…」と重田係長が述べたところで。「いいよ重田君。ここから先は私から説明させてもらおう」という声が響くと、会議室の中に三十代のイカした男性が入ってくる。
東野:…私は見覚えがありますか?
GM:ええあります。社内の朝礼とか、テレビでも見る顔ですね(笑)。
乾史:うお、もしかしてシャッチョさん?
GM:ハイ。彼こそが、ビジネス界に彗星のように現れ、若くして巨額の財産を築いた天才実業家にして、この人材派遣会社CCCの創立者。『真旗まはた 祐造ゆうぞう』です。
乾史:ああ、良く見たらこの仕事、社長直々の依頼じゃねえか。
GM:超有名人なので、他の人も、企業知識+5で判定したら知っている。
理流:(ころり)私を含めて全員成功〜。失敗したらちょっと面白かったかな(笑)。
GM:まあ、大会社の平社員は社長の顔なんてロクに知らないだろうしね(笑)。
十三:今をときめくカリスマ社長か。
GM:彼はカリスマ型ではなくリーダーシップ型なんだけどね。「今回は半分以上、私の私怨に巻き込まれたような形になってしまい、申し訳ない」と。
乾史:…私怨!?シエンってなんだよ!?
東野:シエンと言うのは、私の怨みと書いてだね…(笑)。
乾史:知ってるよ!(笑)
十三:紫の煙でもないぞ(笑)。
理流:レックス・エーテルナとかアスペルシオでもないぞ〜(笑)。
GM:「…モノクロームというのは、つい最近日本に進出して来た新興の派遣会社だ。そして、巧妙に資本関係は隠されているが、モノクロームに出資をしているのは、『ゲオルグ・クレイン』という大富豪なのだ」…彼については企業知識で判定してみて。『経済』技能があるなら+2で判定していい。
理流&乾史:(ころり)残念、知らない〜。
十三:経済は銀行員の専門分野(ころり)ってうわああああー!?18!(爆笑)
乾史:それはファンブルって言ってるぜー!?
十三:ゲオルグ・クレインか!ああ当然知っているとも!!ふふん、お笑い番組に出ている漫才コンビだな!(爆笑)
理流:ゲオルグとクレインのコンビ漫才(笑)。
十三:私は本当に銀行員なのだろうか…。い、いや、投融資は私の分野ではないからな!(笑)
東野:私は成功しましたよ。
GM:よ、良かった。(全員失敗ならどうしようかと思った)…ええ。ビジネスマンなら当然知っている(笑)、世界最高のお金持ちの一人。十年程前に彗星のように現れ、財産を築いた実業家です。
十三:ビル・ゲイツを知らないようなものか…(苦笑)。
GM:そうですね。納税額ではビル・ゲイツには及ばないかも知れませんが、世界への影響力で言えばむしろ上回るかも知れません。投資、そして海運を中心に莫大な利益を上げている模様です。
乾史:海運か。戦争とかに乗じて派手に儲けてんだろうな。
GM:「あの男と私は…ライバルであり、同志でもある」
理流:同志?じゃあ、「世界をやがては異能力者達の手に!」とかそういうノリかしら(笑)。
GM:理流のそのコメントに真旗はシニカルな笑みを浮かべる。「私もゲオルグも、この歳で莫大な財産を築かせてもらった。私達の行うビジネスは全て成功してきたからね。その秘密は私たちの能力に由来するのだ」
東野:そんな便利な能力があるのですか?
GM:「そうだな…。特殊な能力だから、説明をするにはややこしいのだが…。要約すれば、『だいたいの未来がわかる』というものなのだ。私はこれを使い、いずれ成長するであろうビジネスに進出し、投資する事で利益を上げてきた」
十三:それは…まさしく最強能力の一つですなあ…。
GM:「そして、私は来るべき未来に備え、一人でも多くの異能力者を揃えようと思い、築いた財産を元にこの仕事を始めたのだ」
乾史:…なんか、でっかい話になってきてねぇか?(笑)
理流:…それって、近い将来世界が滅亡するって予言されていない?(苦笑)
GM:「私も、ゲオルグもそうやって異能力者を集めてきた。私はこういう仕事で広く募っているし、彼は彼で自分なりに異能力者を集めていたのだがな。奴は、それだけでは到底間に合わないと思ったのだろうな。そして、反則技に手を出した」
東野:普通の人を無理矢理異能力者にする、という事ですな。
理流:考え方によっては、問答無用でショッ○ーの戦闘員に改造するようなものだしね。
GM:「うむ。だがそれは、私の本意とするところではない。異能力者の問題は異能力者で解決すべきだ。人数を補うため、あるいは希少な能力を手に入れるために一般人を巻き込む事はしてはならないのだ」
十三:しかし、ゲオルグはそうは思わなかった?
GM:「ああ。だからこそ、君等を巻きこんで、我々に牽制をかけてきたのだ」
理流:とんだとばっちり、というわけね…。
東野:それ以前にモノクロームの『人形使い』とは因縁があったんだけどね。
GM:「奴も焦っているのだろう。私が言って聞く奴ではないが、君達が一撃を食らわしてやれば、目を覚ますかも知れん」
乾史:しかしよう、未来が読めるんなら、俺達が勝つかどうかもわかるんじゃねえの?
GM:「そうだな…。私にはこの先、どういったビジネスが流行り、またどこの国が戦争をして勝つか負けるか、という事はわかる。しかしそれを読んで行動を起こせば、少しずつ未来は変化していくのだ。私が知っている未来では、君達がこのように戦うという事はなかったのだから」
理流:東京から大阪に向かうなら方向は決まってるし、方法も幾つかある。でも実際にどれに乗るかは選べるし、それによって事故に遭うこともある、ってことね。
GM:「我々の方からも出来る限りの支援はさせてもらう。今の段階でモノクロームに君達が生きている事に気づかれては元も子もないから、人員や物資での援護は出来ないが、連絡を貰えればCCCのデータベースで分析や調査は行おう」
十三:研究所から救出した所長達はどうなるのだろうか?
GM:「彼等はCCCの社員寮に保護しよう。君等も情報が必要なら、彼等と自由に連絡を取り合ってくれ」
十三:了解です。
GM:「今回の任務については期限は無いが、君達は今のままでは行方不明者扱いだ。この土日の間に解決する方が、君等のためでもあるだろう」
乾史:俺は別に気にしないけどよー。
東野&十三:是非とも気にしような(怒笑)。
理流:身内に電話連絡を入れたいんだけど。
GM:そうだねえ。一般人に連絡があると、どう情報が漏れるかわからないから遠慮して欲しいというのがCCCの本音です。
十三:ガーン!仕方ない、娘には留守電を入れておこう。「残業でしばらく帰れそうにないんだ…」
理流:そして、「非通知着信だー、パパに取るなって言われてるから消しちゃえーぷつっ」(笑)
十三:…確かに娘にそう教育している…(がっくし)。
理流:うちのみー君はCCCに所属してる能力者なんだけど。
GM:ああ、じゃあ連絡しても構いません。
理流:わーい、じゃあ電話するぞ。
GM:すんません、誰か弟さん役で応答してあげてください(笑)。
乾史:GM投げやりだあー!?いや、俺もゴメンだけど(笑)。
理流:ふーんだいいもんひとりでやるもーん…。トゥルルルル、ガチャ。
未空(理流のプレーヤー):ん?理流ねえか。どうしたんだ?見たことない番号だけど、どこからかけているんだ?
理流:そうそう、実はね、かくかくしかじかでおうちに帰れないのよ〜。
東野:(スルーして)関東圏内の工場を探すのであれば、足が欲しいところです。
未空:…理流ねえ、いくら何でも山を爆破するのはさすがにどうかと思うぞ。
理流:ち・が・う・んだぞお〜っ!
GM:(スルーして)皆さんにはいつものライトバンが支給されます。
未空:まあ、冗談はさておき…。無事で何より。無茶するなと言っても無理だろうけど、気をつけてくれよ?
理流:ううぅ、お姉ちゃんじーーーん。やっぱりみーくんは自慢の弟だぞっ。ちゃっちゃと片付けて戻るからねっ(はぁと)。
十三:(スルーして)万一ナンバープレートが押さえられているとまずいので、同種でいいのでいつもと違う車をお願いします。
理流:みんなしてスルーするなあ〜〜〜〜!!!(怒)あ、でも私も今回はたくさん練成したいんで、ペットボトルをたくさん欲しいぞっ。
GM:頑張って自販機で購入してください(笑)。
乾史:大丈夫だ!新宿の裏通りに行けばネコ避けの水入りペットボトルがいっぱい落ちてる!
理流:そ、それはなんかイヤ〜!(笑)
東野:社長のポケットマネーから活動資金なぞ頂けないかなあ(笑)。
GM:…ふむ。では、真旗社長が、「今手持ちはこれしかないのだが…と言うと、財布からこのくらいの(と指で幅をつくる)札束を渡してくれる」(爆笑)
十三:先生!その厚みだと札束と言うより直方体です!(笑)
GM:「これしかなくてすまんな」(笑)
十三:犬神君!あれを500円玉に換算すると何枚になるかわかるかね!?
乾史:えーと、1、10、…たくさんだ!(笑)
東野:最終話とは言えすさまじい放出っぷりですな!
GM:「その代わり、と言ってはなんだが」と真旗社長は立ち上がる。「必ず成功させてくれ」
東野:…了解いたしました(汗)。
GM:「君には期待しているよ東野君」と肩を叩く。
十三:それ、左遷のパターンの気がするなあ(笑)。
GM:「有本君も、鷂君も。犬神君も。よろしく頼む」
乾史:部下の名前全部覚えてるの?
東野:管理者の鑑ですなあ。
十三:ジャパニーズ・ビジネスマンなら当然だから。
理流:さすがジャパニーズ・ビジネスマン!(笑)もう何でもこの言葉で許される気がするわ(笑)
東野:「生きていたのかお前!」
乾史&十三:「ああ、ジャパニーズ・ビジネスマンだからな!」(爆笑)
 
 
 
 

3.巫女

 
 
  依頼を受け、工場を探すべく行動を開始した一行。
  だが、今回はあまりにも任務が漠然としているため、最初に行くべき足がかりも見つからない。

 
 
乾史:…よく任務依頼書を読んだら、そもそも「関東地方のどこで薬を作っているか」を見つけなきゃならないんじゃねーか!
十三:だからこそ皆悩んでいたのではないか(汗)。
理流:って、乾史君書類読んでなかったの?
乾史:うう、すまねー、斜め読みしてた。
東野:任務開始前に資料にはきちんと目を通さんかぁっ!!(笑)
理流:は、東野さんがお仕事モードに入ってる!
東野:今回は自分と家族の人生がかかっているからね。あらゆる手段を講じる所存だよ(凄絶な笑み)
乾史:ゴ、ゴ、ゴメンナサイ!以後ちゃんと読ミマス(笑)。
十三:こうしてまたも社会経験を積む犬神君であった(笑)。
 
 
  まずは出発する前に、CCCの社内で改めて情報収集を行う。
 
 
GM:君らがいつものフロアに戻ってくると、君らが助け出したあの部族の女の子や、人間に戻ったジャガーマンや蝙蝠男達が所在なさげにうろついている。
乾史:日本語しゃべれるんだっけか?
GM:知力15ありますから余裕です。
理流:私と一緒だ〜!(笑)
乾史:なんかさあ、この知力って数字すげぇアテになんねぇんだけど!(笑)
GM:彼等も食事と着換えを終えてとりあえず身体を休めてます。
乾史:あー、知らんかったとは言え思いきりぶん殴って悪かったよ、とジャガーマンに謝っておこう。
GM:「いやいや、お前の拳は中々のものだった。お前ならうちの一族の特攻隊長を任せられるぞ」
乾史:なんか俺こんなのばっかりだー!?(笑)
十三:例の女の子の名前は何でしたかな?
GM:…というか、君等自己紹介してないよ(苦笑)。
東野:ああ、そうだった。では各々名乗ります。
GM:では、「私は、アトル。アトル・ファルネーネ。森の民エルダ族の巫女を務めている」と。そうすると後ろのジャガーマン達が、「姫様はとても優しく、聡明で、素晴らしいお方なのだ」と胸を張る。
乾史:そりゃー、ありがてえことだべー。
東野:南無南無(拝んでいる)(笑)。
十三:もともと、この薬は貴方の部族のものだと伺ったのだが。
GM:「そうだ。我々は、祭りの時にこの秘伝の薬草を煎じて、酒とともに飲み踊るのだ。そして一年に一度だけ、普段とは違う加工をする事で、『力を授かる薬』を作っている」
理流:一年に一度しか”作らない”のかな?”作れない”のかな?
GM:「火の山の神と海の神の加護を得た時にだけ作れるのだ」
十三:…それだけでは抽象的過ぎるなあ(苦笑)。
GM:「一年に一度、満潮により海面が大きく上昇し、火山の麓の盆地に流れ込む。すると海水と、地熱が反応して沸騰するのだ。その底に、薬草に他の様々な薬を混ぜ合わせたものを沈めておくと、完成するのだ」
一同:ふーむ…。
GM:それを聞くと、同じフロアに居た研究所の所長さんもやってくる。「やはりそうでしたか。我々が完成版…ポリトカスΛを作るときも、大量の海水を極めて高温で一気に煮詰める事がどうしても必要だったのです」
理流:ただの水でいいの?海水じゃなきゃダメ?
GM:「真水でも、塩水でもダメでした。天然の海水でないとダメなのです」…まあ、ここら辺は魔法の薬なので、厳密な科学的ツッコミは無しの方向で(笑)。
乾史:つまり、工場の近くには、熱源と大量の海水がないといけないってことか。
十三:長野の研究所ではどうやって海水を確保していたのか?
GM:「海から組み上げてタンクに詰めて、トラックを何十台も使ってピストン輸送をして煮詰めていました。煮詰めるにも大量の電力を消費しましたし…。だからサンプルを一本作るのに、もの凄い費用がかかっていました。モノクロームが量産に成功したのであれば、おそらくこの問題もクリアしたのでしょう」
理流:長野の工場で、この所長さんが理論は完成させた。で、長野では海水の確保が難しいので、どこか別の場所に工場を作って、長野はお払い箱の口封じ、ってことね。
東野:海沿いにあると考えるべきなのだろうが…。とにかく、この所長さんから聞けるだけ聞きださないと。
 
 
  改めて、所長に話を聞きつつ調査したところ、以下のような事実が判明した。
 
・長野の研究所で作ったポリトカスΛは、出来上がったらすぐにヘリで東京方面に送っていた。(そのヘリがどこに向かっていたのかは所長は知らない)
 
・異能力が100%引き出せるようになった『完成版』とは言っても、作成にコストが非常にかかる上、効果が持続するのは完成してから劣化が始まるまでのわずかな時間。商品としてはとてもマトモに売り出せるものでは無いらしい。
 
・CCCのデータベースを利用して「ネクタラス製薬、およびモノクロームに縁がある、関東圏の海沿いの設備」で検索を行ったが、該当する施設は見つからなかった。
 
 
乾史:うーん。孤島に秘密の工場があるとかじゃねえかなあ。
理流:高熱が必要なんでしょ?原発とかでこっそり作ってるとか…。
東野:異能力で熱を確保してるとかだったら嫌だよねえ(爆笑)。
十三:そう言えば任務概要の最後に、そんなエージェントが動き出したと言う情報がありましたなあ(汗)。
東野:ここにある『三頭竜アジダカーハ』というエージェントについてもっと詳しい情報は得られないかな?(ころり)普通に成功。
GM:そうですねえ。モノクローム所属のエージェントは皆、素性を徹底的に伏せていたり、他社からいつの間にか移籍していたり、と言うことが多いのですが、彼はその中では名をオープンにしている方です。とにかく好戦的で、破壊、爆破、火、戦闘が三度の飯より大好きという物騒な火炎使いですね。かつてはあちこちの戦場で暴れまわっていた傭兵です。
理流:ろくでもない奴ねえ…。
乾史:(理流の方を見ながら)ああまったくだ(爆笑)。
 
 
  それからしばらく所長と会話が続くが、これ以上の情報も無く手詰まり気味になる。
 
 
一同:……う―――――ん………(悩)。
GM:君等が頭を抱えていると、「我々はもう外に出てもいいのか?」とアトルちゃん。
東野:あー、理流君対応よろしく。
理流:アトルシャン?
乾史:そんな昔の名作をっ!(笑)
理流:私より乾史君の方が適任だぞ〜(笑)。
乾史:なんで俺なんだよ!(笑)
十三:フラグを立てないとな。
理流:あ、でもマキちゃんと二股になるからダメかな〜(笑)。
乾史:うるせえよ。
GM:君等が止めなきゃ出て行こうとするけど。
理流:わー、待って待って待って。
乾史:そう悪いようにはしないからよ、ここで待ってな。
GM:「そうだな…。お前達が悪い奴ではないと言うのは信じる。しかし、私は私で、北城に騙された『蒼い蛇』…村を捨てた部族の者の目をシバいて覚ましてやらねばならない」(笑)
十三:シバくんだ(笑)。行く当てはあるのかね?
GM:「シンジュクの近くにいるはずの、『蒼い蛇』の頭領に会いに行くつもりだ」
東野:成る程…。それであれば、我々と力を合せないか。薬の根絶という目的は変わらないのだし。
乾史:新宿なら俺の縄張りだぜ。
GM:「ああ。我々も奴らがこの街のどこにいるかまでは知らない。お前達が手助けしてくれるのであればありがたい」
東野:我々としても打つ手はないし。まずは『蒼い蛇』に接触して、北城やモノクロームについての情報を探ってみるのも手だろうな。
理流:それなら決まりね。一緒にバンに乗っていくぞ〜。
 
 
  しかし、人間に戻っているとは言え、ジャガーマンや蝙蝠人間をバンに乗せて連れまわすのは目立つし、小回りも効かない。相談の末、アトルと、ジャガーマンの中でも一番年上の男が一行に同行し、他の部族の者はCCCで連絡を待つ事になった。
 
 
 
 

4.舎弟

 
 
東野:今回は隠密行動だし、一度出発したら、CCC本社にはもう戻って来れないだろう。当面の拠点を確保したいところだが…各人の自宅はまずいだろうね。
GM:「モノクロームの監視下にある可能性もないとは言えません」と麻生さん。
十三:そう聞くと何より娘の事を心配してしまうのだが。家族に手を出さない、程度の分別は連中にもあるのだろうか?
GM:ハイ。もしどちらかがそれをやってしまえば、その後に待っているのは報復と血みどろの無差別攻撃です。家族を人質にしたり、自宅を爆破したり、なんでもありになってしまいます。
東野:それを防ぐ為に、エージェント間の『仁義』があるということだね。
理流:モノクロームがCCCに牽制をかけてきてるってことは、悪意はあるにせよ、分別はちゃんとあると考えていいんでしょうね。
乾史:俺の保護司のオッサンところも手がまわってるだろうしな。
十三:犬神君の普段のねぐらはどこなんだ?
乾史:ああ、決まったところはねぇよ。新宿西口から南口にかけてを転々としてる。道路でも寝るし、子分のバイトしてるカラオケボックスで一泊したり。
理流:忘れてたけど乾史君ストリートキッズだったのよね(笑)。
乾史:舎弟のサブがカラオケボックスでバイトしてるんで会いに行こう。あいつに情報を集めさせれば、『蒼い蛇』の溜まり場がわかるかも知れねえ。
東野:決まりだね。サブ君に会いに行き、そこを基点に情報を収集しよう。
GM:出発するなら地下駐車場からどうぞ。
理流:でもさあ。CCCの駐車場出入り口なんて、一番にモノクロームの監視が入ってそうな場所じゃない?
GM:…麻生さんがパネルをぴっぴっと操作するとだな。地下駐車場の壁がずごごごごごご…と開いて、国道20号につながる秘密通路が現れる(爆笑)。
十三:うわー、もう何でもありだー!(笑)
乾史:CCCの技術力は世界一ィィイイ!
東野:どんどんひみつきち化していくなあ(笑)。
理流:これは今回のラストは、CCCの本社ビルがロボットに変形して出撃間違いないわ!
乾史:きっとロボットもエージェントとして二つ名を持ってるにちげえねえ(笑)。
十三:そしてモノクローム社のビルが変形したロボと決戦だ(笑)。
 
 
  国道に出て一度迂回し、新宿西口に到着する一同。コインパークにバンを停める。
 
 
理流:バンから降りる前に変装しておくぞ〜。
十三:メイド服を着ておいて今更なんの変装をするつもりかね?
理流:じゃあ、女子高生♪
十三:………。
乾史:………。
GM:………。
東野:………ぅゎ(爆笑)。
理流:うわーって言われたー!?大丈夫、きっとまだセーフだぞ!?
十三:ならば干支を数えてみたまえっ!
理流:干支?えーと、差し引きがコレで、ねーうしとらうーたつ…。
十三:ハイ時間切れです(笑)。
東野:どう言い繕っても女子高生じゃなくて女子生だろうそれ(笑)。
理流:本作品に登場する人物は全て18歳以上です(笑)。
GM:ま、まあともかく。乾史君はどうやってサブ君に接触するのかな?携帯?
十三&理流:犬笛でしょ。
東野:ハモった(笑)。
乾史:ちげー!それに犬笛だと呼ぶ側じゃなくて呼ばれる側だー!?普通にサブが勤めているカラオケボックスに歩いて向かうよ。
GM:では、店頭で「いらっしゃいませ〜、ただいまワンドリンクで30分95円となっております〜」と呼び込みしているサブ君を見つける事が出来る。
乾史:(物陰から)サブ、おいサブ!ちょっと!
GM:(一度ちらりと視線を送るが)「えー、ただいますぐに歌えます〜いらっしゃいませ〜」
乾史:うがー無視スルナー!!(笑)襟首をひっつかんで引っ張ってってやるー!!
十三:まあまあ落ち着きたまえ(笑)。
理流:サブ君〜おねーちゃんが遊びに来たぞ〜(笑)。
GM:それでは、騒ぐ君達にサブ君が近づく。「お客様、団体様ですか?ただいまちょうど大部屋が空いているのですが、カラオケなどいかがでしょう?」
十三:……おお〜成る程!機転の利く少年だ!
乾史:うおお、スゲェぞサブ!もしかして俺より格段に頭イイのか!?(笑)
理流:磨けば光る逸材ね(笑)。
東野:それでは6名で、しばらく歌わせてもらうよ。
GM:「わかりました〜6名様です!」と店に声をかけると、サブ君は君達を店内の大部屋に案内してくれる。そしてドアを閉めると…「犬神のアニキ、いったいどうしたんでやすか?」
乾史:おう。実はかくかくしかじかでよう。『蒼い蛇』のアジトを探してるんだ。ちょっと調べてもらえねーか?
GM:「ああ、『蒼い蛇』ですね…。最近新宿にもやたら物騒な噂が流れはじめてますからね…」
十三:というか犬神君、それはサブ君に丸投げしてると言わないか?(笑)
理流:中間マージンを抜く外郭団体みたいだぞっ(笑)。
乾史:うるせー!俺の知力で『地域知識』が成功するわけねーだろーが!(笑)
GM:(ありゃ、物騒な噂、についてはスルーされたか)
十三:中南米系の犯罪組織なのだが…サブ君、君は『蒼い蛇』に心当たりはあるかね?
理流:私が前回遭遇した時は…ああ、牛沢組について聞いただけか。
GM:(ころり)ああ、余裕で知ってる(笑)。
乾史:さすがだぜサブッ!(笑)
GM:「そうですね…。舎弟どもに、新宿近辺で、最近出来た中南米系の人間の溜まり場がないかを探らせてみやす。一時間もあれば調べられると思いますんで、カラオケでも歌っててくだせぇ」
東野:ストリート・キッズのネットワークだね。
GM:「それはそうとして、ワンドリンクサービスですが何になさいますか?」(笑)
東野:ビール(笑)。
十三:ビール(笑)。
乾史:まだ夕方だけど飲む気満々だ〜!?
理流:カシスソーダ。あ、私はケーキもつけてね!
乾史:俺は烏龍茶。
GM:「…その、わんどりんくさーびすとは何だ?」と言っている女の子が一名。
東野:ああ、この中から飲みたい物を選んでくれ。
十三:何色の飲み物が好きかね?
乾史:これが甘くて、これは苦いんだ(笑)。
GM:「そうだな…。青とか黄色い飲み物はよくわからないので。このお茶がいい」
理流:じゃあ、一時間あるのでカラオケでも歌いましょうか。
乾史:ド演歌を熱唱するぜ!(笑)
東野:うっち〜のと〜うちゃんはさっらり〜まーん!!(爆笑)
理流:私は幅広く、アニソンとポップスを。
十三:それは幅広くって言わない気がするな。では私はサイコな洋楽をシャウトします(笑)。
理流:あと、姉とか弟とかってキーワードがある歌は大得意だぞ。
GM:じゃあ、『兄弟船』でも歌っててください(笑)。
理流:うわーん。あ、そうだ。ここなら騒ごうが光ろうがOKだろうから、今の内に色々武器を練成しておくぞ〜。
乾史:そうだ理流っち!今回は映画版デビ○マンばりの二丁銃アクションを期待しているぜ!(笑)
理流:それはイヤアァァァア!(笑)
 
 
GM:「兄貴、だいたい調べがつきやした」とサブ君が入ってくる。
理流:その時私はアニソンを絶唱中なのであった(笑)。
東野:きっと何事も無かったかのように入ってくるんだ(笑)。
GM:そうだね(笑)。「ここ最近で中南米の連中が急に出入りするようになったのは、新宿の北、新大久保の裏通りにある南米系の民族料理店です」…おっと。店の名前を決めるの忘れてたな…。あんまり中南米の固有名詞はストックがないんだけど。
乾史:『マリポーサ』でどうだろう(笑)。
GM:それは何だかとっても中南米っぽい気がするからそれにしよう(笑)。「連中は夜はシノギに出ているでしょうから、マリポーサに行くなら昼か夕方ですね」
十三:ギリギリ夕方か…。今のうちに行っておくか。
乾史:あんたら酒飲んでるだろうが。
東野:ビールの一杯くらいは気付けだよ?
十三:飲むのもジャパニーズ・サラリーマンの仕事のうちだよ?
東野:ちょっと良識を麻痺させるためにも飲まないと(笑)。
理流:副音声で『飲まなきゃやってらんねえ』って聞こえるぞ〜(笑)。
乾史:おっしゃ、カチコミじゃあ〜!!
東野:…とは言っても、連中も普通の出稼ぎ労働者なわけはないんだが。
十三:アトル君の部族の面々が集団離反して、北城の下で働いていたのだったな。
理流:「おれ達はこんな田舎で終わりたくねえ〜!都会で一旗上げてやるぜ〜!!」って感じかしら。
GM:「まさしくそうだ」とアトルちゃんが言います。「我々の一族も、外の世界と交わるにつれ、伝統を重んじるものはだんだん少なくなっているのだ。積極的に外へ出ようとする者達にとっては、北城の申し出はまさに渡りに船だったのだ」
東野:身につまされる話だねえ…。
GM:側に控えているジャガーマンも言う。「我々、姫様に仕える親衛隊の者達も多くが向こうに流れてしまった。お前達と戦った我等六人が、今、姫様のお側にいる戦士の全てなのだ」
東野:親衛隊の皆さんの能力は、前回見せて貰ったとおりなのかな。
GM:ジャガーマンは暗視、強靭な体力とカギヅメ、ジャンプ力。蝙蝠男の方はもう少し芸達者で、暗視、超音波攻撃。小さな蝙蝠に変身する事も出来るし、それから人間二、三人を乗せて時速60km程度で飛行できます。
東野:それはまた、随分達者な能力だな。
理流:姫様自身はどんな異能力を持っているのかな?
GM:「水を操り、雨を降らしたり、霧を作ったりする事は出来る」と姫様。
乾史:確かに昨夜、ひでえ目にあわされたっけな(苦笑)。
理流:そっか、ゲーム中では昨日の出来事なんだ(笑)。
東野:アトル君、『蒼い蛇』の首領に会うのは良いとして、説得の当てはあるのかい?
GM:「私自身が奴に殺されかけたのが何よりの証拠だ。この事を伝えればきっとあの恥さらしも目を覚ますだろう」
十三:ちょっと薄い根拠と言う気もするが…。
乾史:まあ、交渉が決裂した時の為に俺達がいるんだろ。
理流:ダメよ乾史君そこはちゃんと「危ない所に行かせるわけには行かない」とか言わないと!フラグが立たないぞ?
乾史:立たなくていーよ!(笑)
東野:これ以上同時攻略でフラグを立てると爆弾が破裂するから(笑)。
GM:いや、フラグアシストってことも(汗)。
理流:マキちゃんのやきもちイベント発生ー!?(笑)
乾史:ほっとけー!!それより、『蒼い蛇』のメンバーは何人なんだ。
GM:「四十人だ」
一同:……わーお。
乾史:それは俺達が加勢してもかなり厳しいんじゃねえのか?
GM:「我々同様、親衛隊の一族が五人。残りの者は我々のような戦士ではないが、やはり豹や蝙蝠に姿を変えられるのだ」とお付きのジャガーマン。
理流:東野さんのカウンターで何とかするしかないかなあ(笑)。
GM:「そして、頭領の男がいる。こいつがまったくどうしようもないバカ者で…」と、アトル君はお怒りだ。
東野:おやおや。
十三:それはアトル君はツンデレという事かな?(笑)
理流:残念だったね乾史君。
乾史:だ・か・ら!俺は、一切、関係ねえー!!
GM:「こいつは親衛隊よりも強い…そうだな、お前達と互角くらいだ」
東野:ふむ…。一斉にかかってこられると不利だが。万一の場合に撤退する分には充分突破できそうだな。
GM:ではサブ君が、「兄貴、ここの部屋は明日の朝まで確保したんで、好きに使ってください。店長には言っておきましたから、寝泊りしても大丈夫です」
乾史:助かるぜサブ。顔が利くんだなあ。
GM:彼はすでにこのカラオケボックスを任されているからね(笑)。
乾史:ホントかよ!?ってかなんでコイツが俺の舎弟なんだ!?(笑)
東野:乾史より見どころがあるよ?
十三:ここを情報網としてCCCに紹介した方が良いのではないでしょうか東野さん!(笑)
GM:まあ、サブはただのバイト君なんだけど、目端は利くし、タチの悪い客のあしらい方も心得ているので、脱サラ組の店長はすっかり彼に仕事を任せてしまっているわけです。
十三:で、彼でも手に負えないヤクザとかが来ると、電話一本で犬神君を呼び出すと(笑)。
理流:「今日の報酬は高級ペディグリー・チャムです兄貴っ!!」(笑)
十三:カラオケボックスの冷凍フライとかで餌付けされてそうだ。
東野:そのうち「兄貴よろしくお願いします」から「頼むよ乾史」に変わるんだ(爆笑)。
理流:下克上の日は近そうね(汗)。
乾史:…俺も真面目に働こうかな(笑)。
 
 
 
 

5.裏道

 
 
  バンを駆って、新大久保までやってくる一同。またもコインパークに停め、ごみごみした裏路地に入り込む。
 
 
GM:そして君らの前に、『マリポーサ』と看板の描かれたレストランがある。出来たばかりの店だが、建物自体は古いね。
十三:まずは『払の符』で人払いの結界を張る。
GM:OK。ではここにいた通行人やホームレス達は何となく居づらい気分になって、姿を消した。
理流:よーし、能力の発動完了。窓に機銃掃射をぶち込むぞー!
乾史:待てやコラァァア!俺ですらそこまではやんねーぞ!(笑)
東野:愉快な冗談はさておいて。ここは乾史が従者として扉を開けてもらって、アトル君が入っていくのがまずは穏便かな。
十三:戦闘準備はしておきますよ。
GM:ういうい。では扉が開かれると、中にいたいずれも中南米系の男達が一斉にそちらを向くのだが、そこにアトルちゃんの顔を認めて驚愕する。「あ、貴方は!」
理流:ここにおわすお方をどなたと心得る!
GM:そしてつかつかと店内に踏み込むアトルちゃん。「何をやっているのだお前達!」「ひ、姫様何でこんなところに!」「お前達の目を覚ましに来たに決まっているだろう!!」
十三:とはいえあちらの言葉だから我々にはわからないのだが(苦笑)。
GM:スペイン語に良く似た言語ということでいいです。
理流:まあ、雰囲気で察せそうだけど(笑)。
GM:「あいつはどこにいるんだ!」と姫様が言うと、男の一人が「は、はい只今お待ちを」と二階に駆け上がって行く。
十三:ふむ…。どうやら少なくとも戦闘は回避出来そうな雰囲気ですな。
東野:我々も静観するよりないね。
GM:では、やがて二階から、二十四、五と思われる、南米系の結構イイ男が降りてくる。
理流:ラテン系のいい男なんだ。
GM:そうだね。…そしてアトルちゃんは彼に歩み寄ると、問答無用でドガァッ!と蹴りを叩きこむ(爆笑)。
理流&十三:ツンデレキタ――――――!!(笑)
東野:それは完全にフラグ立っちゃってるよ〜(笑)。
理流:乾史君、残念ね〜!
乾史:残念でも何でもねぇぇえ!
GM:「部族に散々迷惑をかけて何をしているのだこのバカ兄貴ー!!」げしげしっ!(爆笑)
十三:兄。(妙な沈黙)……いやいやいやいやいやいや!(笑)
理流:ほら、きょうだいって言っても『義』とかつくこともあるし!
東野:あそこらへんの倫理観は日本とは結構違うしねえ!
理流:冒頭に、『劇中の親族関係は全て義理です』って挿れれば大丈夫だし!
東野:そういう作品だったのかこのシリーズ?
乾史:……もういいから(がっくし)。
GM:まったくだ。(ここまで盛り上がるとは…)「ア、アトルお前なんでこんなところに」「うるさいわこのばかものー!!」と往復ビンタをびびびびびっ(笑)。
東野:周囲の『蒼い蛇』のメンバーの様子はどうなんだろう。
GM:「ああ、来るべき時が来てしまった」という顔をしている(笑)。
十三:日常的にこうだったわけだ。
理流:むしろこの人、妹さんを見返したくて日本に来たのじゃないかしら。
東野:うちの子達もこれくらい元気があればなあ(笑)。
 
 
  突入前までの緊張感はどこへやら、アトルが兄であるリーダーにボディーブローを叩きこみ、マウントパンチからチョークスリーパーを極めるところを生暖かく見守る一同。やがて落ち着いたところで、とりあえずアトルと一行に、席と食事が用意される。
 
 
GM:「と…とにかく飯でも食いながら話そう」とリーダーことお兄ちゃんが席に着くと、南米系の郷土料理が運ばれてくる。
乾史:タコスとかかな?
GM:ウィンナーチョリソーとか串焼き肉シュラスコとかシーフードかな。結構美味そうだ。
東野:さすがにそれに手をつけるのは控えます。
理流:私もお腹いっぱいだぞ。
乾史:俺は…『超嗅覚』で毒物が入っているか確認してしまうが。
GM:入ってないようだね。
乾史:じゃあ遠慮なく頂いちまうぜ。
十三:犬っぽく(笑)。
GM:「しかし改めて、何のために日本に来たのだアトル」とお兄ちゃん。ちなみに彼の名前はラルガ。ラルガ・ファルネーネと名乗ります。
理流:あんだけ殴られても気づかないのね(笑)。
GM:「あんたを止めに来たに決まっているだろう。あんたはあの北城と言う男に騙されているんだ!」
乾史:…あ、ひょっとしてこの単純そうなお兄ちゃんの事だから…。
GM:イエス。「何を言うんだアトル!北城さんはいい人なんだぞ!!」
十三:なるほど、そうなるわけか…。
 
 
  彼等エルダ族は、南米の奥地で貧しい暮らしに甘んじていたが、最近は街にでて普通に暮らすようになっていった。しかしその反動として、多くの者が他の民族と交わる事で血は薄まり、獣に変身出来る者も少なくなってきていた。
  このままでは部族の血統そのものが途絶えてしまう、と焦るラルガ達に、北城こそが、仕事と、衣食住を用意してくれたのだという。彼等は日本で稼いだお金を元に、いずれは故郷に凱旋し、部族を経済的に独立させ、再興したいと思っているのだそうだ。

 
 
乾史:(真面目な表情に戻って)…そりゃあ、気持ちはわからんでもねえけどよ。あんたら自分達が何を売ってるのかわかってて言ってんのかよ。
GM:「………薬を売っているのだが。なにか悪いのか?」
乾史:ぎゃあああー!コイツわかってねえー!!(爆笑)
理流:た、たしかに彼等の部族にとっては薬かもしれないけど(汗)。
GM:「北城さんは、我々の部族がいつも酒代わりに飲んでいる薬が、他の人達には素晴らしい薬になると言っていた。だからこれをどんどん売ってお金を稼ぐんだ」
十三:なるほど…社会福祉をしてお金も儲かる素晴らしい仕事と思っているわけだ、彼等は(乾いた笑い)。
GM:ついでに言うと、競合であるヤクザ、牛沢組が売りさばいている麻薬に比べても格段に安いので、商売上でハードな交渉になる場面もあまりなく、彼はこれを普通に薬だと思っていたそうです。
一同:……(脱力)。
東野:(疲れた声で)妹さんのツッコミに期待したいなあ。
GM:「私はその麻薬を破棄しようとして、北城に殺されかけたんだぞ!」とブチ切れる。すると、「北城さんがそんな事をするわけではないだろう。お前等こいつらにあることないこと吹き込まれたんじゃないか!?」とラルガ。
東野:長野の事故が載っている新聞を見せよう。「妹さんの言う事は事実だよ」
GM:「うむ…?だが、なんでこんな山奥に行ったんだ、アトル?」
東野:君達は長野の研究所に、材料となる薬草を運びに行った事はないのか?
GM:(えーと…)「ああ、ないな。いつも北城さんが薬を箱詰めにして送ってくれたのを売っているんだ」
十三:ふむ…。とは言え、妹さんの発言と新聞記事が一致する事は認めるだろう?
GM:「まあ…確かに」
十三:今、北城さんとは連絡がついているのかね?
GM:そう言われると、「それが…昨日から連絡がつかないんだ」とラルガの顔が曇る。
十三:君は長年一緒に暮らしてきた妹と、最近知り合った北城さんのどっちを信用するのかね?
GM:実は義理の妹なんであんまり一緒に過ごしていたわけじゃないんだ(笑)。
理流:本当に義理だったのー!?
GM:いやゴメン今のは冗談。「…それは、そうだが。だが北城さんは狭い世界しか知らなかった俺の目を覚まさせてくれた人だ。俺としては北城さんを疑うような事は考えられない」
東野:CCCから、モノクロームの脅迫文の内容とかを取り寄せられないかな。
GM:ふっふっふ、任務概要を良く見て下さい。脅迫は口頭でされてるんですよ。書面に残すようなヘマはしません。
東野:(読み返す)…本当だ。幹部がやってきて、茶飲み話を長々としながら少しずつこういう内容を並べていったわけだ。
十三:麻生さんがまどろっこしくてブチ切れてたんだろう(笑)。
乾史:こいつらの麻薬で中毒になっちまった人を引き合わせればいいんじゃねえの?
 
 
  その後も、何とかアトルの話を信じさせようと様々な情報を提示する一同。
  しかし、北城に心酔しきっている彼は、「たしかに変だとは思うが…そんな事は信じられない」の一点張りである。
 

 
GM:「北城さんはいい人なんだ。こんなものもくれたんだぞ」と、嬉しそうにプリペイド携帯を取り出す(笑)。
乾史:…ちょっと待った。履歴を確認させてもらってもいいか?
GM:「いいぞ。すごいだろ」…履歴のほとんどは、他の『蒼い蛇』のメンバーの携帯だ。あと、北城の名前もある。
東野:「連絡がつかない」、と言うのは具体的にどういうことなんだろう?
GM:「『この電話は現在使われておりません』と言われるんだ」
東野:ん?「電話に出ない」、でもなく、「電波が届かない」、でもなく、「使われてない」?
GM:そうだね。彼は「アトル、お前も持て。これがあればお前が故郷に戻ってもいつでも話が出来るぞ」
乾史:いやー!それは、さすがに、ムリだから!(笑)
理流:基本的にはいい人なのよねえ…。
 
 
 
 

<<back      next>>